万事快調 の商品レビュー
青春クライムドタバタ活劇。 大麻、性被害、暴力、そしてヒップホップ。要素だけならルポやノンフィクションみたいだが、それらを併せてもフィクションの力で笑いに変える。 伊坂幸太郎の「陽気なギャング」シリーズをメジャーな犯罪活劇というなら、こっちはだいぶマイナーだと言える。かと言って...
青春クライムドタバタ活劇。 大麻、性被害、暴力、そしてヒップホップ。要素だけならルポやノンフィクションみたいだが、それらを併せてもフィクションの力で笑いに変える。 伊坂幸太郎の「陽気なギャング」シリーズをメジャーな犯罪活劇というなら、こっちはだいぶマイナーだと言える。かと言って面白さは負けてないし、二番煎じでもなんでもない。 一風変わった青春モノをご所望の方は、文庫本も出てるので読んでみてください。
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田舎の高校生が現状打破のために行動を起こす話。面白い!そっちへ転がっていく!?と二転三転する状況が面白く、万事快調?万事休すでは!?って状況を超えていくのが痛快。この破茶滅茶な破天荒っぷりがクセになる。てんやわんやで謎の爽快感が良い。
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ほんため であかりんがおすすめしてたからずっと読みたかった本 前半半分まるまる使って 人物紹介 後半でストーリー テンポ感 そこまで疾走感は感じなかったかもしれない 面白かった 自分もこんな日があればいいんかなーっていう 妄想の中の全部がうまく行ったベストの状態 万時快調(...
ほんため であかりんがおすすめしてたからずっと読みたかった本 前半半分まるまる使って 人物紹介 後半でストーリー テンポ感 そこまで疾走感は感じなかったかもしれない 面白かった 自分もこんな日があればいいんかなーっていう 妄想の中の全部がうまく行ったベストの状態 万時快調(*´`*)
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読書系YouTubeチャンネルで紹介されて気になっていた本。 図書館でたまたま見付けました。 まず、装丁が素敵。色鮮やかで表紙がキラキラしていて、手に取った瞬間ワクワクしました。 内容も面白かった! ただ、文章に海外翻訳のような読みにくさを感じてしまいました。 いい読書体験でした...
読書系YouTubeチャンネルで紹介されて気になっていた本。 図書館でたまたま見付けました。 まず、装丁が素敵。色鮮やかで表紙がキラキラしていて、手に取った瞬間ワクワクしました。 内容も面白かった! ただ、文章に海外翻訳のような読みにくさを感じてしまいました。 いい読書体験でした。
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とにかくぶっ飛んだ作品。 高校生の後先考えない無謀さと、絶対に上手くいかないことをしてるのに、なんとかなる、万事快調の精神が、読んでいて爽快感がありました。 テンポの良い文体で書かれていてさくっと読める一冊でした。ラップをしている場面もあって、【レペゼン母】に次いで、ラップを...
とにかくぶっ飛んだ作品。 高校生の後先考えない無謀さと、絶対に上手くいかないことをしてるのに、なんとかなる、万事快調の精神が、読んでいて爽快感がありました。 テンポの良い文体で書かれていてさくっと読める一冊でした。ラップをしている場面もあって、【レペゼン母】に次いで、ラップを文章で読んだのは2回目。音楽で聴くのとは違って、言葉選びのセンスにより注目できるから、ラッパーの凄さを実感できる。
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どうすりゃこんな話を思いつくのか。しかも21年の松本清張賞受賞、なるほど、このセンスは只者じゃない。 全編に溢れ返るヒップホップと映画、文学ネタに頷きつつ、後も先もない、少女たちの暴走ぶりに目を見張った。クライマックスはまさかの爆笑である。読みながら笑いを堪えきれなかった。シリア...
どうすりゃこんな話を思いつくのか。しかも21年の松本清張賞受賞、なるほど、このセンスは只者じゃない。 全編に溢れ返るヒップホップと映画、文学ネタに頷きつつ、後も先もない、少女たちの暴走ぶりに目を見張った。クライマックスはまさかの爆笑である。読みながら笑いを堪えきれなかった。シリアスで、明日などない、だからなのかひたすらに可笑しかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
内容としては非常にクセの強い女子高校生3人が学校の屋上で大麻を栽培して金儲けを試みる話である。 前半は主にそのクセ強JK3人の境遇と3人が手を組むまでの描写で、後半は大麻を育てて、売って・・・。そしてラストは張られていた伏線を回収して、怒涛の展開に発展していく! 話としても狂気的で驚嘆するような内容でとても楽しめた。この作品の魅力はブラックユーモアがずば抜けていることである。 また、作品内で多数の小説や漫画・映画・音楽のタイトルが出てくる。大半知らないタイトルばかりであるが知っているものが出てくると、そのタイトルと話の内容との関連を推測しながら楽しめる。 あまりにもめちゃくちゃなテーマであるが、リアリティも感じられる。不正のトライアルというものがあり「機会」「動機」「正当化」のすべてがそろえば犯罪や不正を実行してしまうという理論がある。この作品でも大麻の栽培と販売という犯罪をおかしているが、これを不正のトライアルに当てはめてみると、 大麻の種を手に入れ、誰にも見つからない学校の屋上で育てることができる「機会」 田舎から出るために金を稼ぎたいという「動機」 そもそもタバコや深夜徘徊、窃盗を行う思考をしており犯罪に対して常人より倫理観が欠如している「正当化」 と当てはめることができる。エンタメ作品に必要なのはやはりリアリティだと思う。リアリティがあるからこそ、その作品に共感でき「実際にできるかも」と恐怖を覚えることができる。この作品はそのアイデアと表現が素晴らしい。 【余談】 この作品ではユーモアもすぐれているといったが、個人的に最も好きなジョークは、少女3人が大麻を吸っている状況で食べ物を取り合っているシーンでの一言である。少女の一人は事故で小指を1本失っている。その少女に向かって他の少女が「九進法の女は黙れよ」と小馬鹿にする。非常に不謹慎なのに、十進法の起源が指であるといううんちくジョークをブリってる状態で発言していることに吹いてしまった。
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多感な高校生たちが、ハイブになった園芸部のビニールハウスで大麻を育てる…という非常にインパクトのあるお話。 これぞ青春!という感じではあるが、言葉の節々に力がこもっている。最後のシーンは、もう笑けてしまって、実写の映画化なんかした際にはぜひみてゲラゲラ笑いたいとおもった。
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著者はアンダーグラウンド的な情景を表現しているのだろう。TOKYOTRIBE系の表現にも似ている。昔読んでいたので、なんか懐かしさがあった。 どんな時も、どんな事も最後は友達と繋がっている。繋がっていたいんだ。というメッセージを自分ながらに感じた。
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田舎で閉塞感のある高校時代を生きる主人公たち。 ここではないどこかへ行くために彼女たちが選んだのは、学校の屋上で大麻を栽培して売り捌き、そのお金で人生を変えることだった。 青春譚として犯罪が絡むことはまあある。スクールカーストの下位に燻る主人公が、上位の人と関わりお互いの人生が...
田舎で閉塞感のある高校時代を生きる主人公たち。 ここではないどこかへ行くために彼女たちが選んだのは、学校の屋上で大麻を栽培して売り捌き、そのお金で人生を変えることだった。 青春譚として犯罪が絡むことはまあある。スクールカーストの下位に燻る主人公が、上位の人と関わりお互いの人生が変わることも。 でもなんだろうな、ただただ肌に合わなかったのは、非現実的なストーリーの組み立てと、あまりにも出てくる犯罪的な事柄。 本当に人生を変えたいんだったらこれじゃあダメだという教訓にはなるかもね。
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