兇人邸の殺人 の商品レビュー
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剣崎比留子シリーズ待望の新刊。 ゾンビ、予言者ときて今回は巨人。 ぶっ飛んだ設定の中にミステリー要素もしっかり加わっていて楽しめた。 今回は葉村君と比留子さんの関係がより深まった巻だった。 ホームズがホームズであること。 ワトソンがワトソンであること。 二人がそれぞれ自問自答してたどり着いた答え。 そして物語はまだまだ続きそう。 次回も楽しみ。
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第3弾、待ってました‼︎ある意味でのクローズドサークルの中、悲劇の幕が開けるわけですが… ざっと読んだ感想。 得体の知れないバケモノ→青○ 子ども施設で外界と遮断された環境→約○のネバーランド 巨人→進○の巨人 を連想させるような設定が、これらを知っている私からすれば読み進める起爆剤になった。 何故バケモノが生まれたのか、そのバケモノは何故殺人を犯したのか。起こすべくして起こしたものではなかったとしたら… 残念ながら、犯人当てはできなかったけど、見事に伏線も回収されていて納得の結末だった。 比留子さんの安楽椅子探偵も葉村が居てからこそのもの。ふたりのくっつきそうでくっつかない距離感がいじらしくて愛しい。 最後に懐かしい名前が出てきて…!どうしてここに! これは4弾に続くなっ!と思ったら今から楽しみでしょうがない! また屍人荘を読み返してみようかな、と思います。
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3作目にしてまたいい設定。今度は巨人か。 今回はあまり一気読みって言う感じではなかったかな。レイアウトが特殊すぎてかなり難しい。 結末は悲しかったな。でも剛力さんと裏井さんの最後の言葉は胸に響いた。言葉にするのって大事よね。でも言葉にしてたとしても、あの日のケイちゃんは救えなかったと思う。
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今回も見事にしてやられた。 あんなにとんでもな設定でアクロバティックな。 なのに、ミステリとして破綻なし。 あんなクローズドサークルなんて前代未聞。 比留子さん、安楽椅子探偵ぶりも堂に入ったもの。 葉村も成長してきてる感じが頼もしい。 大きな謎である「生き残りは誰か」。 しっかり...
今回も見事にしてやられた。 あんなにとんでもな設定でアクロバティックな。 なのに、ミステリとして破綻なし。 あんなクローズドサークルなんて前代未聞。 比留子さん、安楽椅子探偵ぶりも堂に入ったもの。 葉村も成長してきてる感じが頼もしい。 大きな謎である「生き残りは誰か」。 しっかりヒントがあるのもさすが。 なのに、すっかり、別の人だと思い込んじゃってた。 ラストはとても切ない。 人の思いの深さ故か。 恐るべし斑目機関。 最終決戦はシリーズ完結?
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屍人荘の殺人シリーズ第3弾。 おなじみ剣崎比留子、葉村譲のホームズ・ワトソンコンビのシリーズです。 テーマパークの中にある廃墟「兇人邸」へ、斑目機関の重要機密を回収しに行く依頼を受ける。 今回も特殊なクローズドサークル、安楽椅子探偵といった、本格推理になっています。 「人はその選...
屍人荘の殺人シリーズ第3弾。 おなじみ剣崎比留子、葉村譲のホームズ・ワトソンコンビのシリーズです。 テーマパークの中にある廃墟「兇人邸」へ、斑目機関の重要機密を回収しに行く依頼を受ける。 今回も特殊なクローズドサークル、安楽椅子探偵といった、本格推理になっています。 「人はその選択が最善かどうかなんて分からない。できるのは選択した道の中で力を尽くすことだけ。」 とても切ないお話でした。
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屍人荘の殺人→魔眼の匣の殺人に続くシリーズ三作目。葉村譲(ワトソン)と剣崎比留子(ホームズ)の2人が謎の組織・班目機関のナゾを解くために活躍するクローズドサークルミステリー。今作は廃墟のテーマパークが舞台の、かなり特殊なクローズドサークル(表紙がヒント)。目玉のキャラが登場した時...
屍人荘の殺人→魔眼の匣の殺人に続くシリーズ三作目。葉村譲(ワトソン)と剣崎比留子(ホームズ)の2人が謎の組織・班目機関のナゾを解くために活躍するクローズドサークルミステリー。今作は廃墟のテーマパークが舞台の、かなり特殊なクローズドサークル(表紙がヒント)。目玉のキャラが登場した時は「屍人荘」を思い出したがちょと違った、ミステリーはあいかわらず練られていて面白い。100%続編がありそうなラストで終了、名探偵コナンシリーズのような感じでかなり長く続きそうな作品。
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今回の事件で、比留子と葉村が同じ方向にちゃんと向けた気がするので、これからが更に楽しみ。 というか、ラストに出てきた重元に次回を期待せずにいられない。 以外、印象に残った文章。 “俺はなにがあろうと、剣崎比留子に期待する。たとえ剣崎比留子が自分自身を諦めても、俺は決して彼女を諦めない。” “犯人は探偵の敵なのか” “「これからもあなたと生き抜くためにワトソンという手段を選ぶ。」 「なら私も望む未来を掴み取るためにホームズをやろうか。」”
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このシリーズは現実にはありえないものが一つの大きな鍵になっているのに、トリックや結末はしっかり現実味を帯びているのでとても好き。 比留子の脱出のシーンでは鳥肌が立った。 犯人は探偵の敵なのか。 今まで考えたこともなかったが、この最後で今までの常識が覆されたような気がした。
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廃墟の遊園地と館、夜だけ彷徨う首斬り怪人。 今回はよりスリラーに傾倒していて相変わらず一気読みさせるハラハラ感。 怪人の特殊設定が事件の不可能性を強化しているけれど、HowもWhyも少し小粒かも。 それでも全体通して論理性を骨子にしてるのでパズルのピースが組み上がっていく感じが楽...
廃墟の遊園地と館、夜だけ彷徨う首斬り怪人。 今回はよりスリラーに傾倒していて相変わらず一気読みさせるハラハラ感。 怪人の特殊設定が事件の不可能性を強化しているけれど、HowもWhyも少し小粒かも。 それでも全体通して論理性を骨子にしてるのでパズルのピースが組み上がっていく感じが楽しめて。 2作目が予言で3作目が迷宮じみた建物と半獣人。 ガワだけかも知れないけどやっぱり意図的に館シリーズを意識してるんかな??4作目は人形系?? 探偵と助手の関係性の他に探偵と犯人の関係性についても言及があって、そこに少し捻りがあるのもおもしろかった。通常のミステリとは状況を異にしていて。
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『屍人荘の殺人』『魔眼の匣の殺人』に続くシリーズ第3弾、本作も過去のシリーズと同じく一気読みとなりました。 神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が班目機関が生み出した異形の存在と対峙します。 被害を拡大させない為に自分たちが自ら「兇人邸」に閉じ籠る事で出来上がったグローズドサークル。 剣崎が謎を解き明かすのですが、いわゆる殺人事件の謎解きとは全く違ったパターン。 大好きなどんでん返し系の作品とも違う独特のミステリーに本作も仕上がっていました。 シリーズを通して人ではない存在が出てくる為、本来は好きな作風のストーリーではないのですが、この独特の構成には中毒性がありますね。 まだまだ本シリーズは続いていきそうですし、次回作を楽しみに待ちたいと思います。 説明 内容紹介 入ったが最後、姿を見ることは二度とないーー ❝廃墟テーマパーク❞にそびえる奇怪な屋敷。 深夜侵入した葉村と比留子を異形が襲う。 シリーズ累計100万部突破! ! 『屍人荘の殺人』シリーズ第3弾! 『魔眼の匣の殺人』から数ヶ月後――。神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が突然の依頼で連れて行かれた先は、“生ける廃墟"として人気を博す地方テーマパークだった。園内にそびえる異様な建物「兇人邸」に、比留子たちが追う班目機関の研究成果が隠されているという。深夜、依頼主たちとともに兇人邸に潜入した二人を、“異形の存在"による無慈悲な殺戮が待ち受けていた。待望のシリーズ第3弾、ついに刊行! 著者について 1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい! 』、〈週刊文春〉ミステリーベスト10、『本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞、第15回本屋大賞第3位に選出。映画化、コミカライズもされた。シリーズ第2弾『魔眼の匣の殺人』も各ミステリランキングベスト3に連続ランクイン。2021年、テレビドラマ『ネメシス』に脚本協力として参加。いま最も注目される期待の俊英。
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