失敗を語ろう。 の商品レビュー
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マネーフォワード創業者でCEOの辻庸介氏の企業から現在に至るまでのストーリー。 辻市は以前勤めていた会社への「非効率さに憤り」「現場と本社の熱量の違い」「会社への違和感」から起業に至ったようだ。 「失敗」がテーマの本書では、ユーザー目線を考えていなかった、BAN、訴訟、採用ミ...
マネーフォワード創業者でCEOの辻庸介氏の企業から現在に至るまでのストーリー。 辻市は以前勤めていた会社への「非効率さに憤り」「現場と本社の熱量の違い」「会社への違和感」から起業に至ったようだ。 「失敗」がテーマの本書では、ユーザー目線を考えていなかった、BAN、訴訟、採用ミス、判断ミス、提供サービス断念など、様々な失敗が語られている。その上で、『とにかくバッターボックスに立つ』『失敗しても何かしらのフィードバック』があるという考え方が重要と述べられている。 文中の『十言って、一つでもやってもらったなら、ありがたいと思いなさい(著者の祖父よりの言葉)』、『会社はつぶさない限り、つぶれやい(パートナー税理士よりの言葉:従業員には残念だが辞めてもらって、自分たち役員の給料は0にすれば会社は継続はできる。前向きな意志があるかどうかの問題という主旨)』『見ている人は見ている』という言葉が印象的で共感でき心に響いた。 辻氏の前向きさや、飾らずに自分の「弱さ」をさらけ出して周りの人を頼り感謝している人柄がとても魅力的に感じた。また、そうした人物であるがゆえに多くの「人」や「運」に恵まれていくものなのだと感じた。 日本という国は失敗に寛容ではない気がする。なのでチャレンジも消極的になるし、極端に表現すれば「失敗=死」みたいな印象もある。個人的には失敗をしたことがない人はあまり信頼できないし、魅力を感じないことだろう。「失敗」から学び、「失敗」についておもしろおかしく語れる人は魅力的だと思う。
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辻庸介さんのことをよく知ることができた一冊であった。 常に謙虚で前向き、タイトルにもある通り、経験から体得された失敗を知り尽くされたからこそできることだろうと思う。 自分を理解し、仲間を理解し、会社を理解されている。そして何よりもお客様を大切にするUser Focusの徹底を...
辻庸介さんのことをよく知ることができた一冊であった。 常に謙虚で前向き、タイトルにもある通り、経験から体得された失敗を知り尽くされたからこそできることだろうと思う。 自分を理解し、仲間を理解し、会社を理解されている。そして何よりもお客様を大切にするUser Focusの徹底を体現されているところが印象に残った。 だからこそ、この会社で働きたい、辻さんについていきたいと思ってもらえる環境ができているのだと感じた。 組織の結束力は、大きな危機や災害を共に乗り越えた時に作られるというのは、ある意味あるあるだが、やっぱりそうなんだなと改めて認識した。
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Spotify の 前田ヒロ Startup Podcast の著者出演回が面白く、そこで紹介されていたので読んでみた。 (https://open.spotify.com/episode/3nyyMob6n2MQdzkPLfsxoo?si=LCKbxkq8QFqJhHHbI_-...
Spotify の 前田ヒロ Startup Podcast の著者出演回が面白く、そこで紹介されていたので読んでみた。 (https://open.spotify.com/episode/3nyyMob6n2MQdzkPLfsxoo?si=LCKbxkq8QFqJhHHbI_-Ppw) 内容は、マネーフォワードの歴史で起こった失敗談を、なるべく客観的に、しかし、反省や今の感じ方と並べて述べたもの。 なかでも、最初のサービスが大コケしてピボット、リリース撤回、MVVC出直し、社員の退社、仮想通貨参入延期、といったエピソードはいずれも当事者だったら思い出すのも辛そうであり、読んでいるだけの私も背筋が凍る思いになった。 しかし、世の中を少し良くする情熱を持ってSaaSを作ろうとする人ならば、きっと体験することなのだろう。 思いを共有できる仲間と、思い続けて実行し続ける情熱があって、ここまで来たということもよくわかった。 ちなみに、マネーフォワードMEは私も長年愛用していて、どうやら2013年かららしく、最初期のユーザーであったことがわかった。本で語られる出来事が自分の体験ともリンクして楽しめたが、特にフィンテック法制が始まり銀行がAPI連携するようになったあたりは、MFが金融界にも認められたと感じて、個人的にも嬉しかった出来事だった。
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日本の代表的なスタートアップのマネーフォワードでさえ、こんなに苦労していたなら、一般的なスタートアップの立ち上げ時期はもっと大変だと認識してやっていく必要があると感じました。 >インターネット企業としては意外に思われるかもしれないが、僕たちは創業して間もない頃から、できる...
日本の代表的なスタートアップのマネーフォワードでさえ、こんなに苦労していたなら、一般的なスタートアップの立ち上げ時期はもっと大変だと認識してやっていく必要があると感じました。 >インターネット企業としては意外に思われるかもしれないが、僕たちは創業して間もない頃から、できるだけ日本各地へ法人向けの営業に出かけていた。 「毎月の会計作業をもっとラクに効率的にしませんか? 今、どんなことで困ってらっしゃいますか?」 と現状を理解し、どうすればお役に立てるかを考えていた。目的はやはり、ユーザーの生の声を聴き、どうすればユーザーの課題を解決できるのかを知りたかったからだ。 創業期の営業は本当に泥臭かった。 雑居ビルに入る会計事務所を訪ね、説明を重ねて、ようやく取れる契約1件の売り上げは年間2万円程度。営業担当からため息まじりに、 「いつまでこんなこと続けないといけないんですか」 と不満の電話がかかってきたこともある。
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ベンチャー企業の経営者が自分の過去の失敗も成功も含めて非常に素直に書き下した本。 APIやクローリングの件などはTwitterでも物議を醸していたが、とはいえ法整備もまだまだの事業環境で勇敢に一歩を踏み出していることは評価されるべき。
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マネーフォワードCEO辻さんがマネーフォワード創業からの歩みを記す。数々の失敗をそこから得られる学びと共に乗り越え、成功へと変えていく辻さんのスタンスが印象的。代表である辻さんを通じてマネーフォワードのカルチャーが伝わってくる一冊。
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失敗を糧に学習し、成長するからそれは失敗ではない。新しい価値にこだわりすぎているようにも感じたが、共感する部分が多かった
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・誠実で真摯であること ・僕たちが存在するための唯一の価値-それは、「ユーザーに支持されること」 →自身におきかえると、社員に支持される人事
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起業の光景が浮かび上がるくらいにわかった。 初期の頃から会社名を知っていただけに、感慨深いものがあった。10年でここまできて、今後の10年にさらに期待したい。 バッターボックスに立ち続けた人は格好良い。私もそうありたいと思った。 倒れる時は、やっぱり、常に前のめり。
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