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蛇の言葉を話した男 の商品レビュー

4.4

22件のお客様レビュー

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2021/10/12

本の雑誌・新刊めったくたガイドから。いつも通読はするし、『これ、面白そう!』って思う本も結構あるんだけど、実際に間髪入れず手に取ったのは初めてかも。それだけ気を惹かれたってこと。そして、本作は大正解でした。引き出しが少なくて、例えが難しいんだけど、自分的にはアイアマンガーを思い浮...

本の雑誌・新刊めったくたガイドから。いつも通読はするし、『これ、面白そう!』って思う本も結構あるんだけど、実際に間髪入れず手に取ったのは初めてかも。それだけ気を惹かれたってこと。そして、本作は大正解でした。引き出しが少なくて、例えが難しいんだけど、自分的にはアイアマンガーを思い浮かべました。世間と距離を置いて、独特の生活を続ける人々。だからといって一枚板という訳ではない、超個性体な面々。文明との衝突が避けられず、争いへと繋がっていってしまう運命。そしてそれらが全て、自分にとっては通底する魅力と感じられたわけです。多少なり、グロテスクだったりはするけど、本作については、それも含めて大いに楽しませてもらいました。

Posted byブクログ

2021/08/29

図書館の新しい本のコーナーの棚にこの本は残っていた、まだ誰も借りていない様に。 バルト海3国の内の一国、エストニアで発行されベストセラーになった本であるとの説明。その見知らぬ国でベストセラー、これに興味を惹かれ借りて読む。 興味に繋がりそうもないページが淡々と続き根気が萎えそうな...

図書館の新しい本のコーナーの棚にこの本は残っていた、まだ誰も借りていない様に。 バルト海3国の内の一国、エストニアで発行されベストセラーになった本であるとの説明。その見知らぬ国でベストセラー、これに興味を惹かれ借りて読む。 興味に繋がりそうもないページが淡々と続き根気が萎えそうな真ん中ぐらい、森の精霊の生贄にされそうなヒーエを主人公のレーメットが救出したあたりから面白くなって来た。 主人公が会得した蛇の言葉で蛇や他の動物、昆虫と繋がり、伝説の蛇サラマンドルの崇拝、キリスト教、騎士、修道士、村の生活を否定し、敵対する者を蛇の言葉を駆使して襲い、結局自分1人だけとなり眠りにつくストーリー。 エストニアでベストセラーとなった理由が理解出来た様な出来ない様な感覚で読了。 外務省情報によるとエストニア人の国民の半数以上が無宗教である由、ヨーロッパ諸国ではどの国も国民の大多数がキリスト教信者の国と思っていたが、そうでもない国があるのだという事を知り、それでこの本がキリスト教を否定している様に書かれているのだろうと勝手に解釈した。

Posted byブクログ