ミラーワールド の商品レビュー
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おもしろい設定だと思って読みました。 でも違和感があるのは、現代はかなりジェンダーの問題に配慮されているからだと思う。もちろん、私たちの中に受け入れられすぎていて意識されない問題もある。例えば旦那さん、奥さん、嫁という言い方。 私はあまり「旦那」と言わないけど、周りがそう言っていれば話の流れの中でわざわざ「夫」という言葉を選ばない時もあるし。 女性の活躍にわざわざ「ママ」であることが強調されることもある。(職場の上司がそうなのでスルーしてるけどモヤる。)わざわざ取り上げることがすでに平等でないけど、おかげで助けられることもあるのも事実なので女性は上手いことそれを利用したり、もやることも鼻息で流してる。 男女変わっても問題は変わらないのだ。でもここに描かれる世界より、現実の今の日本はもう少し平等になっている。
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男女の役割が反転になった世界は、慣れないのか気持ち悪さを感じてしまいました。 本来ならば男女関係なく、互いを思いやりながら生活していくのが一番いいですよね。
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男女反転社会。どっちに転んでも、結局同じような世界になっているのがこわい。 ただ若い子達はやっぱり柔軟で、こんな世の中おかしいって声を上げてくれているのが頼もしい。
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なんとなくタイトルだけで選んでいるのに、なぜか最近似たようなテーマの話に巡り合ってしまう。 「ミラーワールド」にすることで異常さを際立てさせたいというか、そんな意図をすごく感じる。しかし、そもそも逆転させなかったとすると話として面白みがないなと感じてしまった。ほぼ完全に逆にするよ...
なんとなくタイトルだけで選んでいるのに、なぜか最近似たようなテーマの話に巡り合ってしまう。 「ミラーワールド」にすることで異常さを際立てさせたいというか、そんな意図をすごく感じる。しかし、そもそも逆転させなかったとすると話として面白みがないなと感じてしまった。ほぼ完全に逆にするよりも、多少は残した方が共感しやすかったのではと思う。
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男女逆転の世界に戸惑って、読んでる間何度も頭の中を整理しなければならないほど、日本の性差別は刷り込まれているんだなあと感じた。
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よくこんな設定が思いつくなーとまず感心した。 女尊男卑という言葉にも最初ぴんとこなかったけど、女性が働き男性が家庭を支えるという現代社会とほぼ真逆の世界。 働く女達の横暴なこと!
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読むのが辛かった。自分の身にも覚えがあることばかりで。女社会であれ、男社会であれ、性を理由に差別されながら生きていくことは本当に理不尽だし辛い。読みながらその事を改めて痛感した。 性別に関わりなく平等に生きられる世界を目指そうとする子供たちが書かれていることが唯一の救いだった。 文中に出てくる「婦夫」「女男」などといった用語からも、気がつかないうちに男が頭につく言葉を自然に使っているんだな、と気がついた。 相当気持ちが悪いと思った印象的な場面のひとつに、 大手菓子メーカーのマスコットである男子高校生のフォーサイズと称して弛緩時の男性器のサイズが書かれている場面がある。 そんなサイズを知ってどうする!?と突っ込みたくなるが、現実の世界では、女性有名人のスリーサイズが当たり前に公表されていたりする。 男女反転の世界が描かれていることによって、 慣れきってしまってなにも感じなくなっているけれど、冷静になって考えると異常ではないか?という性別に関する慣習に気がつくきっかけが所々に埋め込まれている。 読むのは辛かったが、自分がいかに性差別について鈍感に日々を過ごしているか思い起こさせてもらえた。 最後に、結末が変わるプロローグとエピローグ。 違和感に気がついた人が見て見ぬふりをせずに声をあげることで救われる人がいるという、著者からのメッセージなのかなと思った。 ただ、被害者がたっちゃんの娘で通報者が蓮と田嶋なのはなぜだろう。 そこが分からなかった。
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椰月美智子作品、初読み。読友さんの感想を読んで興味を持つ。女尊男卑だったら?という世界を忌憚なく表現した作品。働くのは女性、家事は男性。PTA役員に奔走する男性。婿と姑の戦い。妻が部下の男性にパワハラ・セクハラをして訴えられる。性交中にドS妻に弄ばれる夫(一番ショックでした)。息子が暴漢に襲われる。なるほど。胸糞悪いお話しだけど、全て女性、妻が胸糞悪く思っていることだったんだ。若干盛っているのだが、妻や女性に対して敬意を持つのが当たり前。逆も然り。全体的に辛い話しだったが、色んな気づきがありました。⑤
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女性と男性の役割が入れ替わった世界。頭が馴染むまで、何度も一旦頭の中で反対にして理解した。男女が逆になっただけで、もの凄い違和感ない。この世界がどれだけおかしなことで溢れているかと考えさせられた。最後の章では、涙が出そうになった。
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男尊女卑の真逆、女尊男卑社会を描いた男女反転作品。 同じ中学校に通う子を持つ池ヶ谷良夫、中林進、澄田隆司、三人の主夫の生活を中心に物語は展開する。 1985年に「女子に対するあらゆる差別撤廃条約」が締結されてから36年になるが、未だに様々なハラスメントが後を絶たない。 この理不...
男尊女卑の真逆、女尊男卑社会を描いた男女反転作品。 同じ中学校に通う子を持つ池ヶ谷良夫、中林進、澄田隆司、三人の主夫の生活を中心に物語は展開する。 1985年に「女子に対するあらゆる差別撤廃条約」が締結されてから36年になるが、未だに様々なハラスメントが後を絶たない。 この理不尽な社会を男女反転させる事で見えて来る格差。 テーマは斬新で面白いし、著者のメッセージ性は伝わって来る。 ただ露骨な描写には食傷気味。 プロローグとエピローグも理解出来ないまま消化不良。 性別ではなく人としてどうあるべきかが重要だと改めて感じた。
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