たまごの旅人 の商品レビュー

近藤史恵(著者)

2024/10/30

　長らくご無沙汰になっている海外旅行の雰囲気を、手軽かつ存分に堪能できるお得な小説。添乗員の仕事はあんなに大変そうなのに、ほとんどが派遣社員だなんて信じられない。差別や偏見、理不尽なクレーム等様々な壁にぶち当たりながらも、必死に仕事に喰らいつく主人公・遥が眩しい。コロナ禍で仕事ができなくなっても、また立ち上がって魅力的な国々を案内してくれそうなガッツがある遥を応援したい。嫌な客をやり込めてスカッとする展開はないが、どの話も最後にはどこかホッとできる。

2024/10/17

ツアー旅行の添乗員、想像しただけで大変な仕事について、様々な経験をしていく遥。
最後の章のコロナ禍スタート時の話、切なかった。

2024/10/03

派遣社員の添乗員が主人公。
サービス業でありクレームも多い、そんな中、旅行が好きだけでこの仕事に就いて良かったのか悩む遥の姿を描いている。
幼なじみの小雪の存在がとてもよかった。
いい友だちだ、この先状況が変わっても続いてほしいと思う。
嫌な老害を撒き散らすお客様が多いのは、読んでてなんか疲れてしまった…
クレーマー相手の仕事をしていたので、理解できるだけに、プライベートでは読みたくない気持ちになった。

2024/09/28

近藤さんの本は面白い。そして読みやすい。

世の中には色々な人がいると痛感する。
話せば分かる、という言葉は通用しないんだなぁと感じる。
それでも、仕事とはいえ、ポジティブに進んでいこうと心掛ける主人公に共感する。

ただ、人は理由もなく無神経になったり、人を傷つけたりする訳ではなさそう。
それぞれの人の背景が見えてくると、またそれに共感してしまう。

本当に悪い人なんていないんだろうなぁ。ちょっとだけ気付きがあれば、人は変われるっぽい。
続編があればいいのに。

2024/09/17

世界旅行に行った気分になりました
海外は行ったことないけど、行く機会があれば行きたいなあ。

この話の中に、モヤッとする男性が二人。
一人は変わらないまま、一人は少しだけ殻を破った人。
どちらの話も、少しした救いがあってよかった。
本当に近藤さんの話は好き。

そして最終話も、なるほどこう来たか！と唸るレベル
読んでよかった。

2024/08/29

新米添乗員の奮闘や成長する姿がとても良かったです。
毎回トラブルのような展開や、傷つく場面もあって、どうなるの？と不安に感じていると…いつの間にほっこりな展開に。
遥のツアー旅行を通して、まるで自分が海外へ出掛けているような気分になりワクワクしました。

海外旅行の添乗員さんは、憧れるお仕事だけど、参加者が気が付かないところで、細やかな気遣いや段取りを組んだり、とても大変なんだなぁと感じました。私も何度かツアーで参加したことがあるので、改めて感謝の気持ちを持ちました。

どの旅先もとても魅力的。
いつか行けたら良いなと思います。

2024/08/27

旅に出たいと思いつつ、なかなか旅に出ない私にとって旅に出たような気分にさせてくれた一冊
好きなことを仕事にするって難しいけど素敵なこと
仕事としての好きなことも好きになりたい

2024/08/14

表紙が可愛いな〜〜と思って選んだ。海外旅行の新米添乗員さんの話。
各々抱えるものがあるけど、ドラマチックに解決するのではない終わり方が絶妙。でも前向きな終わり方が多いから良い。
情景も心情も分かりやすくて読みやすい。どんな風に取材されたのか。続編あったら読んでみたい。

2024/07/15

旅っていいなあと、再確認できる本。旅なれていないので、ツアーに頼ることが多い。ツアーだからとかフリーのほうがとか、関係ないなあと思う。人だけではなくて、出会えるものがたくさんある。最近旅にでてないなあ。どこがいいかなあ？ともだちにおすすめをきくのもいいかも。

2024/07/07

添乗員さん目線での物語が面白かった。父がカンボジアツアー中に迷子になった時、怒られたのも無理ないと思った(笑)