水たまりで息をする の商品レビュー
臭いと汚さの描写がとてもリアル 風呂にはいることって多少のめんどくささはあるけど日常すぎて入らないという選択肢すらなかった 清潔さが求められる世の中において、臭いがキツイって受け入れられないよなあ
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勢いで読み終わった。最後、結局夫どうなったのか。なぜお風呂に入れなくなってしまったのか。なぜ離婚したり別居したりしないのか。分からないところが多いし、丁寧に汚い描写があって、不思議な小説だったな〜。 どの人にも共感できなかったけど気になって読み進めてしまった。
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夫がお風呂に入らなくなったという題材は面白いけど、入らなくなった理由も原因も、そしてラストも私にはよく分からなかった。
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ある日突然、風呂に入らなくなった夫をもつ、都内在住30代の妻の目線で語られていく本作 夫・研志は風呂に“入らないだけ”、作中、何度もそういうニュアンスで書かれているけど、“風呂に入って清潔にする”というのは現代において社会的に必須なことであるよな~ 研志の風呂がどうしてもだめにな...
ある日突然、風呂に入らなくなった夫をもつ、都内在住30代の妻の目線で語られていく本作 夫・研志は風呂に“入らないだけ”、作中、何度もそういうニュアンスで書かれているけど、“風呂に入って清潔にする”というのは現代において社会的に必須なことであるよな~ 研志の風呂がどうしてもだめになったことは何か大きなきっかけでなく、日々のああもうだめだ、が続いていった結果な気がする だんだんと強烈な臭いを発するようになる描写が妙にリアルで、想像してしまってげんなりした 衣津実は風呂くらい入らなくてもいいよ、と常に心から思えたんだろうか? 葛藤しながらも静かにどこかのネジがずれてしまった夫を見る彼女からはどうしようもない愛を感じた ラストはえっ?!こうなるの?!と驚きました、すごいところで着地する
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なんで旦那さんはお風呂に入らないの?という疑問がずっとつきまとう。早く答えが知りたくて、一気読み!文章から臭いを感じる瞬間があって、思わず顔をしかめてしまった。この結末はどういうこと??読み終えた今も私は疑問の中にいる。
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初めから終わりまで、ずっと困惑したまま物語が終わってしまった。 何ヶ月もお風呂に入らない夫…これは辛い。 体臭や垢の描写が細かくて、想像が膨らみます。 それを受け入れた感じで暮らしている衣津実がすごい。 ウザい義母の対応の方が、どちらかというと理解できたかも。 ラストもよくわから...
初めから終わりまで、ずっと困惑したまま物語が終わってしまった。 何ヶ月もお風呂に入らない夫…これは辛い。 体臭や垢の描写が細かくて、想像が膨らみます。 それを受け入れた感じで暮らしている衣津実がすごい。 ウザい義母の対応の方が、どちらかというと理解できたかも。 ラストもよくわからないまま…これは悲しい結末なの?
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高瀬隼子さん作品の中で私の1番好きな作品。 まずは夫が風呂に入らなくなるという衝撃的な話に仰天する。小説の題材としてそこに着目するところが、高瀬さんだなぁと感心する。そして風呂に入りたがらない夫をどこまでも見守って行こうとする妻に驚く。 夫を見守りながらの妻の心の揺れ動きが、緻密...
高瀬隼子さん作品の中で私の1番好きな作品。 まずは夫が風呂に入らなくなるという衝撃的な話に仰天する。小説の題材としてそこに着目するところが、高瀬さんだなぁと感心する。そして風呂に入りたがらない夫をどこまでも見守って行こうとする妻に驚く。 夫を見守りながらの妻の心の揺れ動きが、緻密に描かれている。最後は。。衝撃が走ります。モヤモヤします。苦笑
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2024.4.7 読了 夫が急にお風呂に入れなくなってしまったお話し。 主人公の衣津実は、夫に寄り添おうと、傷付けまいとして、臭いのことを直接言わないのすごいよね。優しいよ。でも、この優しさが裏目に出てしまったのかなぁ。 夫が何ヶ月もお風呂に入れず、会社からもスメハラだと言われこのままだと会社に居られないと言われて退職し、衣津実の故郷の方に引っ越すわけだけどさ、衣津実も会社辞めてついていく。。あー、私ならどうするんだろうー?そこまでしなくちゃいけないのだろうか?離婚は?でも、夫と一緒にいたいし必要とされたい。。こんなこと誰にも相談出来ない。。しんどかったろうな。極め付けは最後あんなだし。読後の余韻辛すぎる。 高瀬隼子さん、文章綺麗ですよねぇ。それゆえに、クサさの表現とか垢の表現とか気持ち悪すぎました。想像してオエっとなりました。
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⚫︎感想 さまざまな相反するものの両端とその間に横たわるグラデーションに思いを馳せることができる作品。 社会生活(他人の目あり)と自然界(自己だけの目)、 夫と妻の親しみと他人行儀、全体の幸せと個人の幸せ、夫と「台風ちゃん」など、両極端に位置するモノの中で、社会生活での常識、妻としての常識、夫に対する感情、そういったものの再考を迫られる衣津実。 自然の水を求めに求めるようになった夫を、何となく受け入れていく。衣津実はその方向にやってみて、その通りになることと、ならないことの積み重ねの人生を思いかえす。衣津実は冷静で自分を客観視できる人物だ。 ラストは夫がいなくなり、衣津実は水たまりで小さな魚を見つける。これは衣津実が夫と魚を重ね合わせているメタファーだと思った。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 第165回芥川賞候補作 ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津実。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。そんなとき、夫の体臭が職場で話題になっていると義母から聞かされ、「夫婦の問題」だと責められる。夫は退職し、これを機に二人は、夫がこのところ川を求めて足繁く通っていた彼女の郷里に移住する。川で水浴びをするのが夫の日課となった。豪雨の日、河川増水の警報を聞いた衣津実は、夫の姿を探すが――。
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続けて高瀬隼子さんの作品になります。なんとも、いい雰囲気の表紙ですよね…。 衣津実と研志という、子供はなく共働きの30代夫婦のお話です。それなりにお互いに穏やかな生活を送れていた2人だったが、ある日突然研志が「もうお風呂には入れない」と言い出し生活が一変する…というものです...
続けて高瀬隼子さんの作品になります。なんとも、いい雰囲気の表紙ですよね…。 衣津実と研志という、子供はなく共働きの30代夫婦のお話です。それなりにお互いに穏やかな生活を送れていた2人だったが、ある日突然研志が「もうお風呂には入れない」と言い出し生活が一変する…というものです。ある意味ちょっと怖い…。仕事にも家族関係にも環境にも支障を来していくことも予想はできますよね…。 いちばん思ったのは、どうしてここまで夫婦でいられるのか??ってことでしたね…。ここまでいく前に夫婦関係を解消していたかもしれない…。それに、エンディングは…え?どうなったの??って…そこは、読み手が想像するしかないのか…う~ん、やっぱり、もやもやする…!!
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