歌うように伝えたい の商品レビュー
重度の脳出血を乗り越えて、 俳優として復帰されるまでの苦悩。 丁寧で誠実な、ご自身の演技そのものとも 思われる知的で味わいのある文章。 一つ一つの仕事を迷い、悩み、熟考しながら 成し遂げられて来たからこその人との繋がり。 それが、復帰後の仕事にさらに深い味わいを 出されてい...
重度の脳出血を乗り越えて、 俳優として復帰されるまでの苦悩。 丁寧で誠実な、ご自身の演技そのものとも 思われる知的で味わいのある文章。 一つ一つの仕事を迷い、悩み、熟考しながら 成し遂げられて来たからこその人との繋がり。 それが、復帰後の仕事にさらに深い味わいを 出されているのだろう。 生きる力が弱くなったとき、 ただそこに居る、ということがつらいとき、 何度も読み返したい。 あたたかく、強い力がもらえる一冊だった。
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塩見三省さん、あまちゃんの勉さん役でかなり親しんでて急に見なくなったなと思ったら脳出血を患ってて、その後復帰されたことは知ってたものの自分が見る範囲のメディアでは見ることなくなって、特に意識する存在では無くなっていった 数日前に図書館でこの本を見かけて読んで、脳出血を患ってからの...
塩見三省さん、あまちゃんの勉さん役でかなり親しんでて急に見なくなったなと思ったら脳出血を患ってて、その後復帰されたことは知ってたものの自分が見る範囲のメディアでは見ることなくなって、特に意識する存在では無くなっていった 数日前に図書館でこの本を見かけて読んで、脳出血を患ってからのことを知ることができてすごく良かった 本の名前と表紙は穏やかな雰囲気だけど、第1章〜中盤の文章は、イメージだけど血の滲むような激しさを感じた 脳出血を患って、急に大きな身体障害を抱えることになって今まで1人でできていた日常生活の動作ができなくなって、脳機能の障害によって頭の中もごちゃごちゃになって、仕事を断念せざるを得ず、自身を社会から弾き出された異物のように感じていたことや、リハビリの大変さを書かれてて、こんな激しい思いを持ってる人だったのかと驚いた リハビリが進んで頭の整理がついた後仕事に復帰してからの文章には当初のような激しさはなかったけど、仕事に対する思いはすごく情熱的だった 北野武とか西田敏行とか大杉漣とか植木等とか本当にいろんな人と仕事されてて、 いいなあ俳優って、役を通して自分がどんなことを感じるのかというのをたくさん体験できて、役を通していろんな俳優さんたちとコミュニケーションを取ってその人のすごさを感じて、羨ましい仕事だと思った 塩見さんの文章・思いは、私にはとても深く複雑で、読み終えても正直全然理解できてないけど、この本の存在を知る人が少しでも増えたらいいなと思って投稿しました 印象的だった言葉は塩見さんではないんだけど高田郁さんが書かれたあとがきから、 「本は寡黙で、そして雄弁です。手に取って開かない限り、語りかけてはこない。」
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2021年初版。塩見三省さん、名脇役です。チラッと出ているだけでも存在感のある役者さん。私の印象に残っているのは「岸和田少年愚連隊」での熱血教師、朝ドラ「あまちゃん」。一番強い印象を残したのは「アウトレイジ」でのヤクザ幹部。そんな彼が66歳の時に脳出血で半身が不自由になる。この本...
2021年初版。塩見三省さん、名脇役です。チラッと出ているだけでも存在感のある役者さん。私の印象に残っているのは「岸和田少年愚連隊」での熱血教師、朝ドラ「あまちゃん」。一番強い印象を残したのは「アウトレイジ」でのヤクザ幹部。そんな彼が66歳の時に脳出血で半身が不自由になる。この本は、闘病記のようなものだと思い読んでみました。もちろんその部分はありますが、彼が役者として関わってきた先輩役者や作り手の方々との逸話・影響を受けたことなど。特に北野武監督との話など、涙します。今、肉体的に精神的に苦しい状態の方がいるなら読んでみてはいかがかなぁと思いました。
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私がどんな感想を言っても薄く感じてしまうのは、当人にしかわからない苦しみなどを切に感じたから。 どれだけの苦悩の中を生きてこられたか、しかし信頼する人と芝居によって快復されて本当に良かった。
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『歌うように伝えたい』塩見三省氏 言葉の持つ美しさ、誠実さ、そして想い。 ★★★★★ 【書籍より】 66歳までの月日であった。しかし病を得て、こうして命を繋 ぎ、そこからの7年間の生の軌跡には、それまでの過去の健全な時とはまるで違う世界が横たわっていた。 (途中省略あります。...
『歌うように伝えたい』塩見三省氏 言葉の持つ美しさ、誠実さ、そして想い。 ★★★★★ 【書籍より】 66歳までの月日であった。しかし病を得て、こうして命を繋 ぎ、そこからの7年間の生の軌跡には、それまでの過去の健全な時とはまるで違う世界が横たわっていた。 (途中省略あります。) 生き残った時間は壮絶であったが、また心の奥深く芯まで温まる時間でもあった。 運を天に任せるということも知った。甘酸っぱい期待、欲望の振幅、愛憎の深さ、人 に寄せる信頼の大切さ。絶望と希望、時間の長短、自分を信じること、仕事のこと、 価値観。全てが突き刺さるように実感が伴った。 ------------ 【購読動機】 俳優塩見三省氏のエッセーです。 ご自身の闘病から現在の俳優復帰にいたるまでを記述しています。 どのような経緯をえて戻られたのか? そのプロセスや心の持ち方について関心をもっての購読です。 ------------ 【内容】 エッセーという言葉で括るのをはばかってしまう内容です。 塩見氏は、脳梗塞で倒れ、半身不随となりました。リハビリそして現在の俳優に戻るまでの道筋が記述されています。 また、その過程を省みるなかで、ご自身の故郷や舞台で出会いすでに亡くなった方々に想いをはせていることも併せて記述しています。大杉蓮さん、岸田今日子さんらです。 ------------ 【読み終えて】 「言葉には魂が宿る」。 わたしの心と体をこの言葉が包み込んだのでした。 塩見氏は、自身の障害を悲観することなく、今そして明日を見て歩んできました。 なぜならば、塩見氏は塩見氏を支えているご家族、友人、そして俳優仲間のすべての方に感謝しているからです。だから「もう一度、戻りたい」との気持ちでリハビリに励んだのでした。 塩見氏は、舞台出身の俳優さんです。ご自身の舞台を振り返る中で「言葉」を大切にする俳優であったと回想しています。 この塩見氏のエッセーは、塩見氏がおっしゃる「言葉」のもつエネルギーや優しさにあふれていました。 読みたいと思ってから1年が過ぎてようやく購読しました。 出会えてよかったという書がまた増えました。 塩見さん、執筆をありがとうござました。 ―――――――― 【シーン別感想】 1)救急搬送 脳梗塞で倒れたときは、久しぶりの休日であったとのことでした。3年間休みなしで俳優業を務めた矢先の出来事でした。 一方で、健康診断、人間ドックでは異常なしの健康体であったと記述しています。 救急車で運ばれ、外科的な手術が一切できないほどの損傷にもかかわらず、奇跡的な回復でリハビリができるようになりました。 2)入院 はじめての入院、その期間が約半年です。半身不随を受け入れることができず、部屋や病院施設で泣いたことを回想しています。 また、奥様自身も、半身不随の障害が残ること、日常生活に支障が出る現実に対して気持ちが乱れてしまいます。 塩見氏が奥様のその姿を見たときの気持ちを表現しています。 読者として言葉がみつかりませんでした。 3)リハビリ 6カ月の入院、そして、退院後リハビリ専門施設での訓練をさぼらず行います。 半身不随は治りません。なのに、なぜ、一所懸命に? それは、一緒にリハビリに励む患者さん、そしてそのご家族とのふれあいがあったから。また、ご家族そして友人のみなさんが塩見氏の帰還を待っていたからです。
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脳卒中を患い、俳優として脂が乗っていた時期に突然日常を失った塩見三省さんのエッセイ。 私はテレビをほとんど観ず、邦画もあまり観ないため、正直なところ、塩見さんについては「お顔に見覚えがあるような…」程度の認知度でしかなかった。そういうわけで、知人に薦められて読み始めたのだが、本...
脳卒中を患い、俳優として脂が乗っていた時期に突然日常を失った塩見三省さんのエッセイ。 私はテレビをほとんど観ず、邦画もあまり観ないため、正直なところ、塩見さんについては「お顔に見覚えがあるような…」程度の認知度でしかなかった。そういうわけで、知人に薦められて読み始めたのだが、本当にとても素晴らしい内容だった。もし、塩見さんの良きファン、ないし、そこまでではなくても彼の主演作を観たことがある人ならば、より一層、心に響くものがあるに違いない。 本書の内容は、同じ病になった方へのアドバイスであるとか、心構えを説くようなものではない。脳卒中になった塩見さんが、リハビリ、半生の振り返り、復帰するまで、復帰した後を、ただ淡々と語っていくものだ。文章にしたきっかけは、同じく脳血管系の疾患を経験した星野源さんの勧めだという。 タイトルは、本文の一節から取られたのだろう、「歌うように伝えたい」ではあるが、とてもそのような軽やかな感じではない。何かを刻み込むように、言葉を選んで書かれていることと思う。来し方を振り返り、これからの再生の道を思う。だからこそ、感動するのだ。 この方が今どのような演技をされているのか、出演作をチェックしたくなった。まずは本書でも触れられている北野武監督作品を観てみようか。
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沢山の作品で拝見している俳優さんでしたが、去年初めてインタビューを拝読して本を出されたことを知り、為人に興味を持って読みました。 私も30年ほど前に家族が脳卒中で倒れ、意識回復後も失語症になり、それ以来ずっと症状を抱えながら生きている様を見ているので、塩見さんが病気発症からリハ...
沢山の作品で拝見している俳優さんでしたが、去年初めてインタビューを拝読して本を出されたことを知り、為人に興味を持って読みました。 私も30年ほど前に家族が脳卒中で倒れ、意識回復後も失語症になり、それ以来ずっと症状を抱えながら生きている様を見ているので、塩見さんが病気発症からリハビリを経て役者として復帰していく姿に、自分と家族の経験も重なり、特に第一章は嗚咽しながら読んだ。 当たり前が当たり前じゃなくなり、想像を超える苦悩や絶望、葛藤が現在進行形で続く中でも、生きることへの執着を失わない姿に勇気をもらいました。 自分だったら受け止められるだろうか。それでも生きようと思えるだろうか。そんな事を考えながら読みました。 だから自分の家族に対しても生きていてくれてありがとうという気持ちが一層強くなったし、いま自分が健康に生きていることへの感謝の気持ちも湧いて、何があっても後悔しない生き方をしていきたい。 これからも塩見さんの映画やドラマなどでのご活躍を楽しみにしています。 あと塩見三省さんに本を書くことを薦めた星野源さんの本もそういえば読んだことなかったので読んでみようと思います。
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人生を中断した私の再生と希望・・・と副題にあるように塩見さんの闘病記と俳優として生きてきて関わった方たちへの想い出の記。 リハビリって簡単に言うけど、体の動かなくなった人にはどれだけ大変なんだろう。右肩が上がらないだけでピーピー言うんじゃないよって、自分が恥ずかしくなります。 や...
人生を中断した私の再生と希望・・・と副題にあるように塩見さんの闘病記と俳優として生きてきて関わった方たちへの想い出の記。 リハビリって簡単に言うけど、体の動かなくなった人にはどれだけ大変なんだろう。右肩が上がらないだけでピーピー言うんじゃないよって、自分が恥ずかしくなります。 やはり一芸に秀でた人は考え方も一流だなあ。 交流のあった鬼籍に入られた方たちとのエピソードも楽しく読めました。 またテレビ・映画での活躍を期待してます。
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よくドラマで見かけていた俳優さん。「人生を中断した」とあって重大な病を得たのか、読んでみて驚いた。「あまちゃん」は欠かさず見ていたので、倒れたのは、このドラマの前か後か気になった。脳出血で左半身麻痺になり壮絶なリハビリを経て俳優に復帰し、映画賞を受賞した。左半身麻痺の障害を持ちな...
よくドラマで見かけていた俳優さん。「人生を中断した」とあって重大な病を得たのか、読んでみて驚いた。「あまちゃん」は欠かさず見ていたので、倒れたのは、このドラマの前か後か気になった。脳出血で左半身麻痺になり壮絶なリハビリを経て俳優に復帰し、映画賞を受賞した。左半身麻痺の障害を持ちながらの日々の生活、そして俳優活動。ここには再生と希望が静かに、そして力強く描かれている。
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