予言の島 の商品レビュー
2度読みますねこれは。最後まで見て読んでる途中に感じた違和感の理由に気付いていくのが気持ちよかった、、
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最初は表紙の絵を見て、金田一ぽいなぁと思った。 中身見たら横溝正史の獄門島が出てきた!やはり! そして、2回読みました! 1回目読んだ時は誰が喋ってるか分からないなぁと 何となく感じてるくらいで最後読むまで全然気づかなかった。 面白かったけど最後のネタはそこまでの衝撃を受けなかったので1回目の時点では★3。 帯に2度目はホラーとあったから、 まぁ2回目を読むかぁと (普段は本は一回しか読まない派) 軽い気持ちで読んだら、 何でこんなへんな文章気づかなかった?! 確かにこの会話敬語になってる!! もはや隠れミッキーを探すような楽しさを感じた。 作者すごいなぁと★4になった。
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⭕️ 人気があるだけあって 面白かった 「読み終わった後にもう1度読みたくなる」って書かれてあったが、本当にそんな気にさせられる本です。 1回目読んだ時に感じた違和感が2度目で腑に落ちる そして怖くなる。そんなお話(ΦωΦ)フフフ…
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ホラーとしてもミステリーとしても中途半端で弱い感じ。帯の煽り文句で過度に期待させられすぎたので余計にそう思ってしまったのかもしれない。
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初読はミステリ、2度目はホラーの煽り、まさにその通りだった。これは読み終わった後に、再読してしまう。 確かに初読時に、ひっかかる点はいくつもあった。 ・一人称?3人称?誰視点の3人称?と文章の書き方が妙になる部分。 ・宗作や春夫が敬語や、そっけない感じになる部分。 ・淳の台詞がチグハグに感じる点。 ・淳の描写が変に第三者からのものに感じる点。 ・沙千花の淳への態度がチグハグに感じる点。 ・ヒロの「寄んなくそがき!触んなババア!くそがき!」沙千花にババア?なんで、くそがきって2回言った? ・宗作担いでるのによく傘をさせるな? などなど、違和感は確かにあったけれど、展開が気になりすぎて流してしまった。アイスコーヒー2つも、宗作のグラスは空になってないから頼むわけがないのに、おかわりしたのかな?なんて呑気に思ってしまった……。 読み終わって、淳の母親が常にいるとわかって読むと、これらの違和感はきれいになくなる。驚くほどきれいに。 まさか母親がついてくるとは思わないし、遠藤母子がいるせいで余計に見抜けない。 見事にやられたな。 そして、それを知って読む2度目は本当にホラー。霊だとかではなく、人がやはり恐ろしい。 歪さを正しく認識できないものになりたくないなと、ぞっとしながら本を閉じた。
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呪いとは何か? 人の怨念なのか、思い込みなのか。 人の口から出た言葉には言霊が宿る。 霊能者の予言とそれを確かめにいく3人組。その島では「ヒキタの怨霊」が山から降りてくる。 出口のない島で起こる不可解な事件。事件と怨霊との関係は? 最後まで読んだ時、読者の頭に本当の怨霊が浮かび...
呪いとは何か? 人の怨念なのか、思い込みなのか。 人の口から出た言葉には言霊が宿る。 霊能者の予言とそれを確かめにいく3人組。その島では「ヒキタの怨霊」が山から降りてくる。 出口のない島で起こる不可解な事件。事件と怨霊との関係は? 最後まで読んだ時、読者の頭に本当の怨霊が浮かび上がる。 おすすめです! 「振り払いたいのに振り払えない、目に見えない力。それが呪いよ。」
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宜保愛子さんとか、獄門島とか、私の本読むのなら、こんなん好きなんやろ?て感じで読者へのメッセージ?もある作品。 予言によって、最後には罪を犯してしまう犯人が、.........とは、ちょっと評価が分かれるかな。確かに、もう一度読み返したくはなりますが。ちょっとミステリーとしてどうかな、とは思う。 映像化はほぼ難しい作品。カメラワークによっぽど工夫しないと難しいかな。
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霊とか予知とか信じない者としては、ホラーという点で躊躇したが、予言や呪いを論理的科学的に分析している点はとても爽快だった。 ただ最後のあれは個人的には好きじゃない。エンタメとして楽しんでるのに卑怯だと感じるからだ。 まあ、2度目はホラーってのは納得。2度目でなくても違和感の謎が解...
霊とか予知とか信じない者としては、ホラーという点で躊躇したが、予言や呪いを論理的科学的に分析している点はとても爽快だった。 ただ最後のあれは個人的には好きじゃない。エンタメとして楽しんでるのに卑怯だと感じるからだ。 まあ、2度目はホラーってのは納得。2度目でなくても違和感の謎が解けてぞっとした。
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比嘉姉妹シリーズの作者さんの、シリーズ外の長編。 占いが「当たる」ように見せかけるからくり、「恐山のイタコ」のルーツなどの話題も興味深かったです。 ふむふむなるほど、超自然的なものではない『呪い』の話か……と思っていたら、ふたりしかいないはずの場所で片方が殺され、「どういうこと?」と思っていたら……地の文になんとなく引っ掛かるところがあったのは、そういうことか。これは二度読みしたくなりますね。 私は、母親と異常に仲が良い息子って「なんか近親相姦してそうで嫌だな……」と思ってしまうので駄目なのですが、この終盤の展開は、そんな私に効きました……これは『呪い』以上に怖いホラー……
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20年前に霊能者が予言を残して死んだ島に、幼馴染の友達と予言が当たるかを確かめに行くお話 思わせぶりな発言をする老人、排他的な島民の態度、結束した島民達の秘匿、昔の霊能者を狂信的に信奉する自称霊能者、いい歳してべったりな親子、怨霊、怪しい木炭像 序盤は外連味たっぷりに描かれてあって、横溝、京極、三津田の作品のオマージュを思わせる 予言になぞらえた死人、怨霊の正体などミステリ要素があるものの、物語の本当の仕掛けは他にある ジャンルを言う事が最大のネタバレとも言うけど、公式の煽り文句は 「初読はミステリー、二度目はホラー。この謎にきっとあなたも囚われる」 再読率200%というのもまぁ理解できる程度に仕掛けが施されている 詳しくは以下のネタバレありの感想で <以下、若干のネタバレあり> ヒキタの怨霊の正体に関しては、症状とかから予想はついたし 宗作の自殺未遂もそのヒントになってるし 発生原因も序盤に他の島の例など伏線的なものがあったのでよい 呪いのように見えて実は人の思惑によるものという構成は正に京極夏彦ちっくなんで個人的には好き だけど、本当の仕掛けに関しては 正直言って「こんなん認められるか!」と怒りたい 所々、誰が誰に向けて言っているのか判断がつかずに読み返したりしてて、普段の読書速度より遅かった理由がこれですか 三人称視点と一人称視点が混ざってない?と不思議に思ってはいた 言葉遣いが統一されてないなぁとかも キャラがぶれてる気がしたけど、そういう前提で読んでみると最初の違和感も含めて納得 父親の話題の過剰反応や思っていることと行動の差異もヒントの一つかな 信用できない語り手的な仕掛けは、僕みたいな読み方はどうしても見破れないなぁ 「子離れできない母親」は遠藤親子と言うミスリードにってカモフラージュされている だとしても、周囲の反応は違和感がある もっとツッコミや揶揄があると思うんだが? 真相を知ると、宇津木幽子からの呪いというか呪縛を負っているが故に、淳への言葉の投げかけが本心からというのがよく分かる 序盤から色々と伏線もあったしね 予言が当たる理由にしても、自分で当たりにいくとか当てに行くという行為によるものとか みんな誰かの言葉に縛られて、振り回されて生きてるとか お互いがお互いを縛ってる感じがするとか 全てが伏線だったんだなぁとわかる ただ、この仕掛けは気に入らないという個人的なもやもやだけが残る 他の人から指摘されて気づいたんだけど 表紙の山の稜線に2つの顔の輪郭が見える 母親の胸に頭を抱えられているかのような構図で、知った時にはぞっとした あと、解説で触れらている「有須間祥」 「知らないなぁ。こん人もいたんだ?」と思ってネットで検索してみても、まったく出てこない 関西ではという言い訳めいた説明がされているけど、それでもまったくヒットしないなんて事ある? もしかして、これ自体が壮大な釣り? 架空の霊能力者の娘って設定で解説を自分で書いたって事? 「そんな人いたー」という知ったかぶりな釣られる人待ちなのか? 一体何が真実かわからなくなるメタな仕掛けも含めて澤村伊智が怖い……
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