生命海流 の商品レビュー
なんとなく、自分向きの本ではないなあという感覚だったので、気軽に流し読みしてしまった。 収録されている写真はどれも素晴らしく、添えられている文章も洒脱で読みやすい。 私には向いていなかったが、きっと多くの人に愛される本だろうと思った。
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ガラパゴスに行く前にどうしても読みたかった本。冒頭の導入部分(ガラパコスに行きたい、とレンズの焦点)何度読んでもグッとこころを掴まれる。特にようこそ先輩のくだりが大好き。子どもたちと一緒に授業を追体験しているような。ぼくたちはどんどん変わっていいし、というあたりで泣きそうになる。...
ガラパゴスに行く前にどうしても読みたかった本。冒頭の導入部分(ガラパコスに行きたい、とレンズの焦点)何度読んでもグッとこころを掴まれる。特にようこそ先輩のくだりが大好き。子どもたちと一緒に授業を追体験しているような。ぼくたちはどんどん変わっていいし、というあたりで泣きそうになる。社会通念やいろんな"あるべき"に捉われている人に読んでほしい。身体中に新鮮で気持ちよい風が吹き抜けるような気持ちになる本。
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昔訪れたガラパゴス諸島を懐かしめた。 ただ、せっかく、ダーウィンと同じ航路をとって、 ダーウィンが何を考えたのか、を探る、 という当初目的は、達していないように思う。 ガラパゴスにいって書いたエッセイ、という感じ
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京都大学の伝統は、今西錦司的フィールドワークが流儀なのかと思っていたのだが、この人は違うようだ。トイレに紙を流さないことぐらいで、大騒ぎするなんて、少し世界を旅したらどうかと思う。多くのところでそうだし、日本の山小屋もこのやり方だ。都市生活にどっぷりの人が、ナチュラリストなどとい...
京都大学の伝統は、今西錦司的フィールドワークが流儀なのかと思っていたのだが、この人は違うようだ。トイレに紙を流さないことぐらいで、大騒ぎするなんて、少し世界を旅したらどうかと思う。多くのところでそうだし、日本の山小屋もこのやり方だ。都市生活にどっぷりの人が、ナチュラリストなどというのはいかがなものかと思うぞ。 生命は、自発的な利他性だとはいうものの、ニッチのないこの世界に明日はあるのか?という思いを強くする。 この人の本はほぼ読んでいるが、この旅行記は、イマイチ。本を作るために、出版社から金を出してもらって旅に出れるなんて、皮肉でなく、うらやましい。さすが、ベストセラー作家だ。
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昆虫少年だったという筆者の、ダーウィンと同じ航路でガラパゴスに行きたいという夢の強さ。いろいろあったようだが、晴れて夢がかなった筆者の幸運を祝いたい。 船のコックがすばらしかったそうで描写にずいぶんページをさいている。コックだけでなく、雑用係、通訳、ネイチャーガイド、船長、副船長...
昆虫少年だったという筆者の、ダーウィンと同じ航路でガラパゴスに行きたいという夢の強さ。いろいろあったようだが、晴れて夢がかなった筆者の幸運を祝いたい。 船のコックがすばらしかったそうで描写にずいぶんページをさいている。コックだけでなく、雑用係、通訳、ネイチャーガイド、船長、副船長、それから筆者と日本人カメラマン、それぞれが作業分担を完璧にこなしていて、誰一人欠けてもこの探検旅行は成り立たなかったと思える。 生物学者である筆者の文才にびっくり。ダーウィンの書いたものを引用したり、。景色の描写を読んだらそこに写真が欲しいのだが、それはなくてがっかり。 そもそもガラパゴスが1つの島でなく島嶼群だということさえ知らなかったが、ガラケーなどというときのガラパゴスのイメージが進化のどん詰まりであるのに対し、実際はそうではなく。南米大陸などと比べても火山の噴火でできたガラパゴス諸島は新しく、進化の最先端で現在進行中だということにも驚いた. それから、鳥がやけに近づいてきたりしたのを、好奇心でやっているに違いないと感じるところが、科学者らしくないようにも思ったが、やはり現地に行った人の正直な感覚なのだと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ガラパゴス滞在記の体をしているが、本の根底に流れているテーマはピュシス(=生命の実相)と、ロゴス(=言葉、論理、思想)。ロゴスが私たち人間の行動を制約しているということがよくわかる。 最後に出てくる、人に懐いてくるアシカやヒタキモドキやグンカンドリの話はとても美しかった。 生命は本来的にはある種の余裕、遊びの源泉があり、本質的には自由であると。生命体は自発的に利他的であると。 著者のいう、ガラパゴスのガラ空きのニッチは、旧大陸に住む私たちにもあるのではないか、少なくとも心の中では持てるのではいかが、そんな印象を抱いた。
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ガラパゴスというから進化しない島だから古い島と思っていました。まだ新しい島なんですね。人間を敵と思わずに進化するとこんなにもカメや鳥、魚、動物たちはフレンドリーなんですね。生物の話より、1日3食の飽きさせない食事やトイレ事情、蚊の話などの福岡さんのそこでの生活のはなしが面白かった...
ガラパゴスというから進化しない島だから古い島と思っていました。まだ新しい島なんですね。人間を敵と思わずに進化するとこんなにもカメや鳥、魚、動物たちはフレンドリーなんですね。生物の話より、1日3食の飽きさせない食事やトイレ事情、蚊の話などの福岡さんのそこでの生活のはなしが面白かったです。
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朝日新聞朝刊に連載の『ドリトル先生ガラパゴスを救う』を読んでると楽しめる。ちょっとガラパゴスに着くまでの記述が長いかな。 ガラパゴスの生物が人間を恐れずにむしろ興味を持つのは、 狭いニッチの棲み分けで食うか食われるかとは違う共存の仕方、自分の生存に自由の多い、余裕があるからではな...
朝日新聞朝刊に連載の『ドリトル先生ガラパゴスを救う』を読んでると楽しめる。ちょっとガラパゴスに着くまでの記述が長いかな。 ガラパゴスの生物が人間を恐れずにむしろ興味を持つのは、 狭いニッチの棲み分けで食うか食われるかとは違う共存の仕方、自分の生存に自由の多い、余裕があるからではないか、 ガラパゴスこそが最も進化した形ではとの指摘には考えさせられます。
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ビーグル号で航海したダーウィンと同じようにガラパゴス諸島を巡りたいと願っていた著者に幸運が訪れた。その旅に至るまでのちょっと長いプロローグが面白い。大ヒットした「生物と無生物の間」により、純粋な生物学者というよりサイエンスライターのような立ち位置を得た著者だが、作家以上に面白いも...
ビーグル号で航海したダーウィンと同じようにガラパゴス諸島を巡りたいと願っていた著者に幸運が訪れた。その旅に至るまでのちょっと長いプロローグが面白い。大ヒットした「生物と無生物の間」により、純粋な生物学者というよりサイエンスライターのような立ち位置を得た著者だが、作家以上に面白いものを書いていることが改めて分かる。 そして、待望のガラパゴス諸島を巡る旅行記も、自然の観察だけでなく、チャーターした船やそのクルーの様子を含めて生き生きと描かれている。そして、著者が感じたガラパゴス諸島の生き物たちが人間を恐れない理由についての考察も、学術的どうかということはともかく、現場で実感したことがベースになっているので、これまたリアルなものとして伝わってくる。 同じような旅がしてみたい。
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いつも聞いているpodcastの番組に著者の福岡伸一さんがゲスト出演していて、本書の内容を紹介されていたので気になっていました。福岡さんがダーウィンの足跡をたどりガラパゴス諸島を訪問したときの紀行文です。 読む前は、ガラパゴスの自然を材料にした福岡さんならではの「生物や生命に...
いつも聞いているpodcastの番組に著者の福岡伸一さんがゲスト出演していて、本書の内容を紹介されていたので気になっていました。福岡さんがダーウィンの足跡をたどりガラパゴス諸島を訪問したときの紀行文です。 読む前は、ガラパゴスの自然を材料にした福岡さんならではの「生物や生命に関する論考」が紹介されていることを予想していたのですが、そういった“ロゴス”的な話題はほとんど語られていません。 “ピュシス(本来の自然)”と遭遇した福岡さんの喜びがそのまま溢れ出したエッセイです。
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