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チ。 ―地球の運動について―(第4集) の商品レビュー

4.3

37件のお客様レビュー

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2026/02/15

自らが間違ってる可能性を肯定する姿勢が、学術とか研究とかには大切なんじゃ無いかって事です。 第三者による反論が許されないならそれはーーー信仰だ。 信仰の尊さは理論や理屈を超えたところにあると思いますが、それは研究とは棲み分けられるべきでは? そして、反論してもらうには他人が重要な...

自らが間違ってる可能性を肯定する姿勢が、学術とか研究とかには大切なんじゃ無いかって事です。 第三者による反論が許されないならそれはーーー信仰だ。 信仰の尊さは理論や理屈を超えたところにあると思いますが、それは研究とは棲み分けられるべきでは? そして、反論してもらうには他人が重要なので、あまり排除するのは… しかし俺は地動説を信仰してる。 このあとオクジーは受洗。バデーニが生き残る。 自分の星に従え。 ダンテ・アリギェーリ「神曲」

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2025/12/10

2021/7/5第1刷発行 2025/5/21第18刷発行 自分に星に従え。 ダンテ「神曲」

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2025/10/20

誰もが簡単に文字を使えたら塵のような情報で溢れ返ってしまう 装飾と美辞麗句を絶やさないように 第三者による反論が許されないならそれは_信仰だ ちょっと前迄は早く此処(地球)を出て天国に行きたかったけど、今はこの感動(地球)を守る為に地獄へ行ける。

Posted byブクログ

2025/08/25

 時代は、1400年初めの頃。紀元前300年代にアリストテレスが終わらない「等速円運動の原理」に基づいて天動説を確立し、それを紀元2世紀にプトレマイオスが火星の逆行の矛盾を補完した。天文学は、暦を作る上で重要であった。紀元前45年にユリウス暦が確立した。1年間を365.25日とし...

 時代は、1400年初めの頃。紀元前300年代にアリストテレスが終わらない「等速円運動の原理」に基づいて天動説を確立し、それを紀元2世紀にプトレマイオスが火星の逆行の矛盾を補完した。天文学は、暦を作る上で重要であった。紀元前45年にユリウス暦が確立した。1年間を365.25日として閏年を決めて、1年とした。実際は1年間は365.242日で、1000年越えると10日以上のズレが起こる。1582年にグレゴリオ暦に改定された。遠洋航海にとっても不可欠で、占星術にも必要だった。天動説では説明できないことがあった。ピャスト伯はそれを解明しようとした。  ヨレンタと知り合い、ピャスト伯のおかげで、教会の図書室の資料を自由に運び出せるようになった司祭バデーニ。調べる仕事をオクジーの部屋で進める。バデーニは、ピャスト伯のデータに基づき、そして、オクジーの持っていたネックレスから、真円ではなく、楕円運動していることを思いつき、それがプトレマイオスの天動説を覆すものとなった。地動説に確信を持った。  バデーニはオクジーの日記を見つける。そこには、地動説を解いていく過程が描かれていた。オクジーは、「文字は、まるで奇跡」といったヨレンタから文字を教えてもらって日記を書いていたのだ。バデーニは「大半の人が言葉を読み書きできないことはいいことなんだよ。文字というのは特殊な技能、言葉を残すのは重い行為だ。扱うには一定の資質と最低限の教養が要求されるべき。誰もが簡単に文字を使えたら、ゴミのような情報で溢れかえってしまう。そんな世の中、目も当てられん」という。今の情報洪水社会を皮肉り、警告している。オクジーは、特権階級の立場を持っている。オクジーを見下している。  新しい司祭たちが、司教からガイダンスを受ける。混乱と暴力によってバラバラになった人類を統一するのが、C教だった。唯一、希望の光を照らし、社会に文化と道徳を布教し、日々に愛と救済を与えた。C教により人々はつながる。この素晴らしき行いに、信仰を失い破壊する異教異端者がいる。彼らは、救いと希望を放棄し、人々を分断する。異端者を救わねばならん。異端者を救うことを、君らの情熱で、全人類を救ってくれという。  司祭の実習を担当するのがノヴァクだった。ノヴァクは、異端者を救うために効率的に出世できる方法を教える。司教は宇宙論関係を重視しているので、それを重点にせよという。そして、早速異端尋問の実習に入る。女の異端者の指を潰すことで、自供させる拷問だった。新しい司祭は、なぜそんなことをと驚く。そして、ノヴァクは顔色変えず指を潰す。  ノヴァクは、司教に言われて、異端者尋問にいく。バデーニとオクジーと娘のヨレンタが居酒屋でいるところだった。その席で、バデーニが地動説を完成させたといったばかりだった。ヨレンタは、今も、まさに、我々は動いているという。現在でわかっていることは、太陽の周りを1年365日で1周するには、地球は時速約10万7000kmで動いているのだ。地動説を知っているのが、三人だけ。そして、動いている実感が湧かないとオクジーはいう。  バデーニは、「私も、動いている実感が湧かない。惑星軌道の数学的記述は一旦完成したが、自然哲学的には謎が大量にある。これからだ」という。バデーニは発表できるところに移動するという。  オクジーは、目を輝かせて「将来的に大学に行きたい」という。ヨレンタは、自分の名前で論文を発表したい。まぁ、夢見たいですが」という。オクジーは、組合の先輩が夢を持つのはいいといった。「なんというか夢っていうのがあると、とりあえず1週間くらいは悲劇に耐えられる気がする」という。  そこに、ノヴァクが登場する。オクジーは、ノヴァクが異端審問官であることを知っていた。そして、ノヴァクはヨレンタの父親だった。ヨレンタは、父親が異端審問官であることは知らなかった。そこに、大きな悲劇が生まれる。

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2025/04/20
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バデーニが気持ちいいくらいに差別的で笑えてしまう。 皆が書くことを学んだら、ゴミのような情報で溢れか えってしまう… 確かにそうかもしれない。 でも、情報を「ゴミ」と判断するは「誰」? 政府がネット情報の規制(検閲)の必要性に言及して るけど、政府に判断させるの? 有識者?TVで偉そうに話してるコメンテーター? バデーニの言うことは検閲以前のことだし、確かにゴ ミのような言葉を吐く人もたくさんいるけど、様々な アイデアを持った人や違う考え方をする人がいて、そ ういう人から学ことも得ること多い。 そこが人間の面白いところでもあると思うんだよね。 学術や研究に大切なのは「自らが間違っている可能性 を肯定する姿勢」と言ったオクジーにバデーニは少な からずハッとさせられたはず。 ろくに読み書きができないとしても、人は皆、思考力 がある。侮ってはいけない。 ある人が言ってた、「最高の量子コンピューターは人間 の脳」だって。

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2025/03/20

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1902588559305142281?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2024/12/18

なんというか 夢っていうのがあると、 とりあえず一週間くらいは悲劇に耐えられる気がします 『自らが間違ってる可能性』を背定する姿勢が、 学術とか研究には大切なんじゃないかってことです。 第三者による反論が許されないなら それは ーーーーー 信仰だ。 信仰の尊さは理論や理屈を超え...

なんというか 夢っていうのがあると、 とりあえず一週間くらいは悲劇に耐えられる気がします 『自らが間違ってる可能性』を背定する姿勢が、 学術とか研究には大切なんじゃないかってことです。 第三者による反論が許されないなら それは ーーーーー 信仰だ。 信仰の尊さは理論や理屈を超えたところにあると思いますが、 それは研究とは棲み分けられるべきでは? そういう他者が引き起こす捩れが、 現状を前に向かわせる希望なのかもしれない。 「その姿勢を研究に採用してしまうと、我々は目指すべき絶対真理を放棄することになる。 そして学者は永久に未完成の海を漂い続ける。 その悲劇を、我々に受け入れろと?」 「そうです。それでも、間違いを永遠の正解だと信じ込むよりマシでは?」 以上はネタバレでは無いですが、 第4集に出てくる、深い名言の数々です。 本書のシリーズは全8冊ですが とても内容の濃い、現代人向けの実践的な哲学書 だと私は感じました。 個々の登場人物が、出自も考えかたも価値観も違うのに、 それぞれ相互の関係性を通して自問自答しながら 生きかたを模索し続けていく。 その姿に感銘を受けました。 まだ読んだことのないかた、 漫画でもアニメでも構いません(どちらも、それぞれのよさがあり素晴らしいです)、是非ご一読ください、、、!

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2024/10/19

オクジーのバデーニに向けた別れ際の言葉が響いた。 「『自らが間違ってる可能性』を肯定する姿勢が、学術とか研究には大切なんじゃないかってことです。」「反論してもらうには他人が重要…」「他者が引き起こす捩れが、現状を前に向かわせる希望なのかもしれない。」

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2024/10/21
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感想 この作品のテーマである地動説を象徴する「地。」 地動説を解明するために必要なものである「知。」 異端を許さないため、今の形を守るための「血。」 この三つの要素から「チ。」は形作られている。 自らが間違っている可能性を肯定することは自分の人生を否定すること。だから人々は異端といい、その可能性を抹消してきた。けどそれは意味が無い。自分を肯定したいならその意見を抹消するのではなく、その意見を破綻させ、間違っていると示すべき。

Posted byブクログ

2024/09/30
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誰もが簡単に文字を使えたらゴミのような情報で溢れ返ってしまう。そんな世の中目も当てられん。 文字跋扈する現代、乱世、混沌、無秩序。原初地球を想起させる。混沌から偏りがミニ偏が組み上がる。理想像の生まれ合い。真理探求者にとって、これ程自由で笑みこぼれる謎に満ちた世界は無いだろう。尽きぬことない宇宙、将棋もそうなのだろうか。 託すの本質。 託すとか任せるとか一見 聞こえはいいけれど、思い通りにいくわけじゃない。でも実は、寧ろ反論や訂正をされることが託すことの本質というか、自分の思い通り行かない誤解とか事故とか予想外の存在とか、教会にとっての異端者が。天動説にとって、地動説が。そういう他者が引き起こす捻れが現状を前に向かわせる希望なのかもしれない。 前、なんで本なんか書くんだって聞かれましたけど、それは俺が地動説の意味を知った時、多分、感動したからです。そして、それが日に日に強くなってる。つまり俺は、ちょっと前までは早く地球を出て天国へ行きたかったけど、 今はこの地球を守るために地獄へ行ける。 天動説の教会を、神を殺すために、神に祈りを捧げる。アーメン。

Posted byブクログ