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読書は格闘技 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2025/10/14

読書術のつもりで読んだが、書評、読書術の実践とはこういうものでは、というお手本集だった。 どんな本も、著書の置かれた状況を踏まえて読むと異なる読み方ができるという。正に文脈を理解する、ということになるのだろう。 特に感心したのは後半。漫画や童話、子供向け小説をよくぞここまで解...

読書術のつもりで読んだが、書評、読書術の実践とはこういうものでは、というお手本集だった。 どんな本も、著書の置かれた状況を踏まえて読むと異なる読み方ができるという。正に文脈を理解する、ということになるのだろう。 特に感心したのは後半。漫画や童話、子供向け小説をよくぞここまで解釈したな、という考察をされている。

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2026/02/05

雑多な世界に立ち向かうために、インプットも雑多に! 「読書」そのものに関する本は、タイトルで興味が湧きさえすればまず買うようにしています。そんな私なのでこのタイトルにはしてやられたといったところで、「読書」と「格闘技」という一見ミスマッチな組み合わせに一目惚れ。イノベーションを...

雑多な世界に立ち向かうために、インプットも雑多に! 「読書」そのものに関する本は、タイトルで興味が湧きさえすればまず買うようにしています。そんな私なのでこのタイトルにはしてやられたといったところで、「読書」と「格闘技」という一見ミスマッチな組み合わせに一目惚れ。イノベーションを感じずにはいられないタイトルでした。読書そのものにあらたな価値を見出せるかもという期待を抱かせるいいタイトルだと思います。 次にどんな人が書いてるかカバー袖の略歴を眺めてみる。1972年生まれ、東大卒の投資家で経営コンサルタント、そしてびっくりしたのが略歴のしめに2019年に逝去とあったことです。この文庫版は2021年の初版。すでに亡くなった人の著作を読むことは、過去の記録という本の性質上なんら珍しくないわけですが、なぜか今回は著者が亡くなっている可能性なんて1ミリも頭をよぎらなかったので驚きました。しかも数年前に47歳の若さで逝去されている。 まずは前書きで、『紹介される本↔この本の著者である瀧本さん↔この本を読んでいる読者』の関係について述べられます。「組織論」「時間管理術」「正義」など、その時々のテーマについて別々のアプローチで書かれた2冊の本を著者が選んで対決させるのですが、著者は本同士の対決をさばくレフェリーでありつつ、書評でもってそのバトルに参加するという三すくみの構図になると言うのです。 そして読者にこう告げます。「読者は観客で終わることを許されない」。この煽りで読者の気分をエキサイティングに盛り上げてくれます。読者は本だけでなく、著者の考えや視点にも睨みをきかせて戦いの輪に加わり、一対一対一対一のバトルロイヤルになるというわけです。書籍が持つメッセージを「著者が繰り出す攻撃」と著者が表したのには思わずニンマリしてしまいました。 ただ本編を読み進めてみるとこれが格闘というほどでもなく、2冊を丁寧に比較しつつどちらも評価しています。単にブックレビューなんだけれどこれがすいすい読める上質な書評で、これはこれでアリでした。理路整然とした文章だけど、理屈に埋没して読みにくいなんてこともなく、軽やかで独特な魅力を感じられる文体です。 投資家、経営コンサルタントといった著者の職業柄か、この本の中で取り上げるものはやはりビジネス書が多いですが、ジョージ・オーウェル『1984』などの小説、国語の教科書に載っていた『山月記』、『ハリー・ポッター』『しろいうさぎとくろいうさぎ』などの児童文学、はたまた超名作コミック・あだち充『タッチ』と守備範囲はかなり広いです。ビジネス書ばかりだと飽きそうだという懸念があったので、このラインナップには配慮を感じました。フタを開けてみればビジネス書のレビューについてもとても興味深く読めましたので、要らぬ心配だったんですが。 いろんな種類の本を読むことが内面的に豊かになれる方法だと思います。森は多様です。一種類の植物しか生えていない、一種類の動物しか存在しない森なんてありません。読書によって思考の枝葉をひろげ、ツタを這わせ、時には枯らしながら、土を何層も何層も重ね、自分の頭の中の森を雑多に、豊かにするべき。ビジネスを通じて自分を成長させたい、世の中の新しい価値観を学びたい、できれば無駄なく知識を得たいという気持ちが強いあまり、そういった実用書ばかりを読んでしまうのはもったいないことだと私は思います。一見なにも実用的でない小説などが、漢方薬のように後々じんわりと効いてくることもあると私は思っています。逆もまたしかり、小説ばかりでも豊かにはならないでしょう。 著者が前書きで引用した言葉でもある ”世界という書物を読破” するには、森以上に雑多である世界に立ち向かう準備が必要なのですから、これからも雑多に本を乱読(というほどでもないですが)していこうかなと思います。

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2024/08/26

面白かったな。 君主論とビジョナリーカンパニーの話とか。 住むところで得られる利益が変わる話とか。 疑って本と戦えって姿勢は好き わかる には膨大な途方もない努力(膨大な情報群に触れて、行動もする)とひらめき(見つめる鍋は煮えない なので放っておく)が必要って話にも繋がってく...

面白かったな。 君主論とビジョナリーカンパニーの話とか。 住むところで得られる利益が変わる話とか。 疑って本と戦えって姿勢は好き わかる には膨大な途方もない努力(膨大な情報群に触れて、行動もする)とひらめき(見つめる鍋は煮えない なので放っておく)が必要って話にも繋がってくる気がする。

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2024/04/21

ついつい自分の興味関心のある(賛同しがちな)内容の本を手に取ってしまいそうになるが、扱っているテーマが同じであれば、正反対の(批判したくなる)内容の本も比較して読む事の重要性を痛感。ただし、論理や根拠が重要なので、それらがデタラメな単なるダメ本は除外するのは当然なのだが、その見極...

ついつい自分の興味関心のある(賛同しがちな)内容の本を手に取ってしまいそうになるが、扱っているテーマが同じであれば、正反対の(批判したくなる)内容の本も比較して読む事の重要性を痛感。ただし、論理や根拠が重要なので、それらがデタラメな単なるダメ本は除外するのは当然なのだが、その見極めは難しい。レビューサイトである程度は事前確認できるが、実際読んでみないとわからないし。

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2023/11/19

瀧本哲史さんの読書論。内容を読みながら、フランシス・ベーコンの影響を垣間見ることができる。コンセプトの抽出に才能がある。見習うべきは、概念の抽出の思考。

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2023/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2019年に逝去された瀧本氏の読書論。 そのエッセンスを一言で述べるならば、「批判的に、そして、背景を理解して読書せよ」ということでしょうか。 ・・・ 批判的にという観点では、テーマがあるとして、一つの見方を提示する書籍のほかに、正反対の意見・相反する意見の書籍も読んでみることを勧めています。そしてそれらについてあら捜しというか、論理のほつれ等に留意しながら読むように仰っています。 一例としましては、『読書とは他人に考えてもらうことだ』と主張するショーペンハウエルの「読書について」、バーサス、『能動的に読み、著者と対峙して、それまでの自分のものの見方と比較することで、考え方を進化させろ』と説く本書「読書は格闘技」。 まあ後者に軍配が上がってしまうのはやや手前味噌的な展開ですが、反対意見に耳を傾けることが苦手な私としては耳が痛い話でした。読書というのは単独作業で自己完結的ですので、このような反論読書ができればより幅広いものの見方ができるよなあと感じました。 ・・・ 背景を理解して、という点については、換言すれば、本の成立背景や歴史的背景までをも読み込んで読書せよ、ということと理解しました。 この点ではマキャベリの君主論の例が取り上げられています。曰く当作品は「マキャベリによる再就活エントリーシート」とのこと。クーデターにあい、上司に逃げられ、冤罪で収監され、晩年も失意のうちに亡くなったマキャベリ。そのような境遇の彼が再就職を狙い、過去の経験からルサンチマンと性悪論に依拠して「君主論」を書いたとするのならば、力強い独裁的君主の待望という極論として以上に「君主論」もよく理解できるだろう、というのです。 こういう話を聞くと、今更ながらに世界史の勉強は非常に大事だなあと感じてしまいます。定期的に歴史に目を通しておかないとこのような話題にリアクションが取れませんね。 もちろんそんな歴史の勉強なぞ気軽にできるものでもありませんが、それでも一冊の読書にとどまらず、ググって歴史背景確認する等の検証を行うなどすれば、より深い理解と読書体験が得られるのだろうと思いました。 ・・・ このような調子で、瀧本氏の視点で古典から児童作品までをも深読み・深堀りしつつ紹介し、読書指南を行う作品でした。 テーマを改めて列記すると、読書、人心掌握、組織について、グローバリゼーション、時間管理、どこに住むか、才能、マーケティング、未来、正義、教養、国語教育、児童文学が語られます。テーマに沿って対照的な2作品を瀧本視点で読み込み、加えて参考文献がさらに各章6冊挙げられます。 読書好きの人はこの本を読んだら「私も本を読みたい」となること請け合いです。ただ、ここまで批判的な読書ができるようになるまでには相当な訓練・時間・読書量が必要かと思います。要は相当真剣に取り組まないとたどり着けない境地にも見えます。 それでもなお、やはり本書は読書のすばらしさを伝える良書だと思います。最近読書してないなあ、何か本が読みたいなあ、という方は是非読んでみてほしいと思います。新たな読書の地平が開けるのではないでしょうか。

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2023/02/01

著者の本解説が面白い。なかなか難しくわからない部分も多々あったが、わかる部分その著者の言い回しが面白くその本を読みたくなった。そんな解説ができるのは、読書を単なる受動的に読むのではなく、反証して、自分の考えを作っていく知的プロセスを常に行っているからだと思う。

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2022/12/03

書いてあることを鵜呑みにせず、自分で咀嚼して、時には反論もしながら(=格闘)読書すべし!という本。 書籍紹介もあり気になる本が幾つか見つかった。 個人的には11章山月記の感想が強く印象に残っている。

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2022/02/07

インプットだけで終わらせず、アウトプットすることが大切とよく聞くが、具体的な方法が分からず、読書法について書かれた本を探している中で出会った一冊。いきなり骨太な本を選んでしまったと読み始めてすぐに気づいた。 多読により自分で考える力を失っていくとするショウペンハウエルの読書批判...

インプットだけで終わらせず、アウトプットすることが大切とよく聞くが、具体的な方法が分からず、読書法について書かれた本を探している中で出会った一冊。いきなり骨太な本を選んでしまったと読み始めてすぐに気づいた。 多読により自分で考える力を失っていくとするショウペンハウエルの読書批判に対し、読書を格闘技とすることで自分の考えを作る知的プロセスにしようという。 格闘技というスタイルをより分かりやすくするためか、各トピックに対し2冊の本を取り上げ、対比させる。結論が一緒でもアプローチが異なる本だったり、想定読者層が異なる本だったり、対戦カードもさまざま。ジャンルや年代も広がりがあって、薄い本ではあるものの、著者の読書量を十分窺い知ることができる。 自分の読書がどれほど受動的なものであったか気付かされた。内容が時代遅れだと切り捨てるのではなく、どこが古く、どこが新しいかを考えるための素材として格闘すべきという態度には、骨までしゃぶり尽くす勢いで読書していただろうかと反省。 そもそも目的を持った読書をしてきていなかったので、まずは筆者のようにその本を読んで何を明らかにしたいかを事前に意識することから始め、自分の考えを深めていきたい。

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2022/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「書いてあることを鵜呑みにするのではなく、本当か?と疑いながら読んだほうがいい」と、今から25年くらい前に職場の後輩に言われましたが、「読書は格闘技」ということは、つまりそういうことです。 私は著者と対話するように読むので、格闘はしないかな。 「へえ~、そうなんだ」「マジで?」「それはちょっと違うんじゃ?」 そしてこの作品は著者と読者の闘いだけではなく、同テーマで視点の異なる作品を闘わせます。 例えばRound 8のテーマ『未来』。 フランシス・ベーコンの『ニュー・アトランティス』とジョージ・オーウェルの『一九八四年』 ユートピア小説とディストピア小説。 これらの作品に影響されて新たな作品が生まれることもある。 対戦する2冊以外にもテーマに沿った本が紹介されていて、読みたい本が増える一方。 しかし、待て。 私にそれらの本を読む力があるのか? 体力があるのか? だって『韓非子』とか『君主論』とか、すごく気になるじゃない? でも、読める気しないのよ…。 しかしいつかはリングに登りたいと思うちょります。

Posted byブクログ