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現代ロシアの軍事戦略 の商品レビュー

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48件のお客様レビュー

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2022/10/27

ウクライナ侵攻を機に、ロシアについて軽く知っておきたいと手に取ったが、軍事的な専門用語が目白押しでかなりハードな内容だった。現在のウクライナ戦争やそこでのロシア軍の予想外の苦戦についての著者の意見が聞いてみたい。

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2022/10/18

同胞だった東欧諸国がなし崩しにNATOに取り込まれて、今ではベラルーシを除いてウクライナが最後の砦となり丸裸にされたような帝国主義者プーチンの妄執ぶりも無理からぬものだと思えてくる。大国の夢を捨てきれないながらも、現実的に弱者の戦略を駆使して戦いを放棄しない

Posted byブクログ

2022/10/11

ハイブリッド戦争と同じような内容だったが、ロシアは最終的に物理的軍事力を捨てない。 「現代国際社会」を良しとせず、被害者スタンスにある限り、ロシアはやるだろう。 で、やっちゃって、思った以上にうまく行っていない現実。この先どうするのか。 小泉先生のリアルの分析は外せない。 後、...

ハイブリッド戦争と同じような内容だったが、ロシアは最終的に物理的軍事力を捨てない。 「現代国際社会」を良しとせず、被害者スタンスにある限り、ロシアはやるだろう。 で、やっちゃって、思った以上にうまく行っていない現実。この先どうするのか。 小泉先生のリアルの分析は外せない。 後、中村逸郎先生。

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2022/10/09

ユーゴスラヴィア、セルビアにはじまり、グルジア(バラ革命)、ウクライナ(オレンジ革命)、キルギス(チューリップ革命)、チェニジア(ジャスミン革命)からアラブの春に至るまでの民主化ドミノを、NATO およびアメリカによる謀略の結果であると捉え(事実、まんざら「陰謀論」でもないところ...

ユーゴスラヴィア、セルビアにはじまり、グルジア(バラ革命)、ウクライナ(オレンジ革命)、キルギス(チューリップ革命)、チェニジア(ジャスミン革命)からアラブの春に至るまでの民主化ドミノを、NATO およびアメリカによる謀略の結果であると捉え(事実、まんざら「陰謀論」でもないところがある)、これを非軍事手段による永続戦争であると定義した上で、ハイブリッド戦争(SNS を通じた人心操作から戦略核兵機使用まで、軍事・非軍事両面による目的遂行または状況作成のための行為)で応戦する現代ロシアの軍事戦略を描く。 2022年2月末に始まったウクライナ戦争を予言するかのように、2021年5月に刊行された現代ロシア軍分析の最前線で、最新の政治思想・軍事思想を網羅して圧巻。ウクライナ戦争を理解する上で、必読の一冊。

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2022/08/21

ロシアは地政学的にNATOに対して脅威を感じており、正面戦争である場合では劣勢でもある。この情勢に対して、ロシアは非対称かつハイブリッドに軍事的な戦略を立てている。 またロシアは永続的に非線形な戦争継続を考えており、クリミア半島の一方的な併合以来、ある意味戦争は続いているとも考え...

ロシアは地政学的にNATOに対して脅威を感じており、正面戦争である場合では劣勢でもある。この情勢に対して、ロシアは非対称かつハイブリッドに軍事的な戦略を立てている。 またロシアは永続的に非線形な戦争継続を考えており、クリミア半島の一方的な併合以来、ある意味戦争は続いているとも考えられる。ヨーロッパ諸国との対峙において、敵の接近を拒否するために、地理的な不利を抱えているため情報戦的なイメージによる撹乱や妨害を企てる。場合により、核の限定使用もちらつかせるし、使用する可能性もある。 本書ではこういった客観的事実を分かりやすく解説している。 こういった事実は2022年2月以来のウクライナ対ロシアの戦争でも現実となったことでもあり、起きた事実の背景に対する理解を助けてくれる。この内容が当戦争の約一年前に初版が出されており、その断面のロシアに対する筆者の予見的な分析力が興味深い。筆者の小泉氏は最近ではテレビでもよく解説で出演することが多いが、こういった素晴らしい人物がいたことも正直知らなかった。 この書籍で日本が忘れてはいけないことは、 ロシアにとって日本はあくまで西側諸国の存在であり、永続的な戦争の対象でもあることだ。 本書でも解説があるとおり、ロシアはハイブリッド戦や非対称戦のイメージだけでなく、国家間紛争も意識した演習を近年行ってきており、まさにウクライナとも国家間の紛争を開始した。 この事実は重く受け止めなければならないし、ロシアとの関係の裏には戦争があることを日本国民はあらためて理解しなければならない。

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2022/08/17

ロシアによるウクライナ侵攻以降、非常に読まれている本として図書館の予約も後をたたないが、思ったより全然難しい(専門的)内容で驚いた笑 これが浸透してる日本、いいなぁ笑笑 表層でなく、深く知りたいと考えている人がいかに多いか。そして所々ついていけなかった私。 唯一わかったことで大事...

ロシアによるウクライナ侵攻以降、非常に読まれている本として図書館の予約も後をたたないが、思ったより全然難しい(専門的)内容で驚いた笑 これが浸透してる日本、いいなぁ笑笑 表層でなく、深く知りたいと考えている人がいかに多いか。そして所々ついていけなかった私。 唯一わかったことで大事なのは、2022年の侵攻が両国にとって突然始まった出来事ではないこと。クリミア侵攻しかり、その前から、むしろソ連時代から、続いている関係性における今回の侵攻であるということだった。

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2022/08/16

ロシアの軍事戦略の本質は核兵器と中国流超限戦のハイブリッド。元帝国が必死に自己を大きく見せようと足掻いている姿が示されている。自身に魅力がない乱暴者と気付いていようが、変えられないんだろう。

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2022/08/09

ロシア・ウクライナ戦争勃発の前に書かれた本書。いまはほとんど予言の書のようになっているはずだ。 研究の営みはここまで物事を明らかにできるのかと感嘆した。

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2022/08/01

曖昧で追いつけていなかったクリミアから今回のロシア侵攻までの流れを学ぶことができた気がする。 特にハイブリッド戦争と目されるものがどのよな位置付けであったかについても。初期対策をされてない状況では、初見殺しになるのだなと素人ながらに。 今回のロシアのウクライナ侵攻が特に東側で古典...

曖昧で追いつけていなかったクリミアから今回のロシア侵攻までの流れを学ぶことができた気がする。 特にハイブリッド戦争と目されるものがどのよな位置付けであったかについても。初期対策をされてない状況では、初見殺しになるのだなと素人ながらに。 今回のロシアのウクライナ侵攻が特に東側で古典的な戦闘になっていると聞いていたことも、この本を通して腑に落ちる気がした。とにかく、使えるものはなんでも使って成果を上げるのが大事、という姿勢なのかなと素人ながらに思った。 一般回線を使わざる得なくなったり、情報戦で撹乱されていたり、今回のロシア軍側で聞いたような話もあり興味深かったです。

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2022/07/04

本書の発行はロシアによるウクライナ侵略の前だが、テーマといいタイミングといいドンピシャではある。 著者は「人」とも「夜」とも知られるこの道の第一人者。 書名の通り現代ロシアの軍事戦略を多角的に分析、解説したもので非常に参考になる。 ソ連時代からのしがらみを拗らせつつ、経済的...

本書の発行はロシアによるウクライナ侵略の前だが、テーマといいタイミングといいドンピシャではある。 著者は「人」とも「夜」とも知られるこの道の第一人者。 書名の通り現代ロシアの軍事戦略を多角的に分析、解説したもので非常に参考になる。 ソ連時代からのしがらみを拗らせつつ、経済的資源に劣るロシアが自らの文脈の中で必死に生き残ろうとしていると読めるが、どういう結末に向かうのだろうか。

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