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リボルバー の商品レビュー

4

471件のお客様レビュー

  1. 5つ

    128

  2. 4つ

    202

  3. 3つ

    110

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  5. 1つ

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2024/04/10

史実とフィクションの狭間で揺れ動くストーリーで、これが事実ではないかなって思ってしまうほど入り込みました。 絵画の表現も素敵で、ゴッホ、ゴーギャンの絵画にこんな見方があったんだって視野が広がって、とても楽しかったです。

Posted byブクログ

2024/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

楽園のカンバスがとても良く、原田マハさん作品にて、気になってましたので読んでみました! 今回もミステリー要素が多く面白かったです!そして、フィクションであれど、一丁のリボルバーからゴッホとゴーギャン、 ゴーギャンと共に居た女性達の美しく、壮大な時の流れを感じさせる物語でした。 主人公は、小さなオークション会社CDCに勤務している、有名な画家ゴッホやゴーギャンの研究に努める冴。ただ、ここのオークションは割と価値が凄いものは無い所でしたが、、ある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれます。 持ち主によると、フィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだといわれてますが、本物なのかどうか、、冴と会社の仲間たちが真相を追跡します。 ここで、ゴッホやゴッホの同士といわれる、ゴーギャンの生涯が推理の基となり、 ゴッホが自殺したときに使用されたものなのか、ゴーギャンがゴッホを撃ったものなのか様々な推測が出てきます。 リボルバーが本物と証明されれば、オークション会社CDCにて史上最高価格で落札できるチャンス。 しかし、研究者である冴はゴッホとゴーギャンは深い友情で結ばれていることを信じ続け、ゴーギャンが殺した筈がない、またゴッホ自身がリボルバーを使い、自殺したとなっても、彼は決して不幸に生きていた訳では無い、 だからこそ冴の必死に外に出、資料を探し、リボルバーとその持ち主に対し冷静かつ、積極的に問いかけていたシーンが良かったです。 美術館等でもゴッホは耳切り事件を起こしたりと、恐ろしい印象だった記憶はありますが、 この本で、もしかしたら美術に情熱を持っており、テオもゴーギャンも大きな憧れ、尊敬を持つほどの才能があった、そんな人物だったのかもしれないと、原田マハさんから教えられた気がします。 たゆたえども沈まず読んでみようかな…

Posted byブクログ

2024/04/04

ゴッホ好き、印象派好きは是非!!ゴッホ兄弟と林忠正が交わっていたとしたら、、、そんな世界のお話。原田マハらしいアート小説。

Posted byブクログ

2024/03/17

原田マハさん、2作目読了。2作目で当たりを引いた気分でした。ゴッホの耳切事件に関しても自殺の真相に関しても諸説ありますが、あくまでも推測の域を出ない。ゴッホ、ゴーギャンの生きた時代、彼らに何があったのかは知る由もないが、この本を読むとフィクションと言うのはわかっていても、あたかも...

原田マハさん、2作目読了。2作目で当たりを引いた気分でした。ゴッホの耳切事件に関しても自殺の真相に関しても諸説ありますが、あくまでも推測の域を出ない。ゴッホ、ゴーギャンの生きた時代、彼らに何があったのかは知る由もないが、この本を読むとフィクションと言うのはわかっていても、あたかもこの本の内容が事実だったのではと錯覚させられるような感覚に陥ってしまいました。リボルバーと言う表題も凄くよく納得の作品でした。

Posted byブクログ

2024/03/04

文字から絵や音楽が溢れ出てくる本 ゴッホやゴーギャンの絵を観た時の思い出も蘇ってきて、脳内の景色が豪華で楽しめた。 フィクションではあるけれど、ゴッホやゴーギャンの人生を少し知る事が出来た今また2人の本物のタブローをこの目で観てみたい 絵を見て涙が出るような 冴のような豊か...

文字から絵や音楽が溢れ出てくる本 ゴッホやゴーギャンの絵を観た時の思い出も蘇ってきて、脳内の景色が豪華で楽しめた。 フィクションではあるけれど、ゴッホやゴーギャンの人生を少し知る事が出来た今また2人の本物のタブローをこの目で観てみたい 絵を見て涙が出るような 冴のような豊かな心や感性を持ちたい、いや育てたい

Posted byブクログ

2024/02/29

ゴッホとゴーギャンという画家 ゴッホの自殺に使われたリボルバー その関係と謎に迫るミステリー 実際にキュレーターをされている著者とのこと。 ゴッホのひまわり 自分には美術の授業や何となくの知識しかない世界だけど、今回事実を混ぜたフィクションで作られたストーリーを読むことで、...

ゴッホとゴーギャンという画家 ゴッホの自殺に使われたリボルバー その関係と謎に迫るミステリー 実際にキュレーターをされている著者とのこと。 ゴッホのひまわり 自分には美術の授業や何となくの知識しかない世界だけど、今回事実を混ぜたフィクションで作られたストーリーを読むことで、途端に魅力的なものになった 機会があればゴッホやゴーギャンの展覧会に行って作品をみてみたい 想像力、創造力って楽しい ミステリーとしても伏線回収が気持ちよかったです (図書本) ⭐︎皆さんの感想を読んでると、同じくゴッホを扱っているという同著『たゆたえども沈まず』も読みたくなった 順番としてはそっちを先読みした方が良かったのかも?

Posted byブクログ

2024/02/25

心身を病み、オーヴェールに転地療養し、自殺とされる銃創が元で37歳で他界するゴッホ、後を追うように半年後に逝去するゴッホの弟のテオ、ゴッホの死後にタヒチ、そしてポリネシアへ赴き病気とけがの後遺症に悩まされながら54歳で孤独にこの世を去ったゴーギャン。ゴッホとゴーギャンは世間から認...

心身を病み、オーヴェールに転地療養し、自殺とされる銃創が元で37歳で他界するゴッホ、後を追うように半年後に逝去するゴッホの弟のテオ、ゴッホの死後にタヒチ、そしてポリネシアへ赴き病気とけがの後遺症に悩まされながら54歳で孤独にこの世を去ったゴーギャン。ゴッホとゴーギャンは世間から認められることなく不遇のうちに生涯を閉じた、経済的にも健康面でも恵まれてたとは言い難いその人生は本当に不遇だったのか、と思わせるアートミステリ。ゴッホ、ゴーギャンの絵を検索して参照しながら物語を追った。

Posted byブクログ

2024/02/24

想像とは夢を描くチカラ。 何処までも遠くに。誰よりも速く。遥か彼方へ。 先へ。先へ。行く着く先に時代はなし。

Posted byブクログ

2024/02/24

『リボルバー』原田マハ 【購読動機】 原田マハさん。好きな作家さんのひとりです。過去、10冊以上の作品に触れてきました。読みどころは、美術・絵画に大変に距離が遠い私に対して「絵画の魅力」「生み出す創作者たちの生きざま」をわかりやすく伝えてくれるからです。 【日経記事。2019年...

『リボルバー』原田マハ 【購読動機】 原田マハさん。好きな作家さんのひとりです。過去、10冊以上の作品に触れてきました。読みどころは、美術・絵画に大変に距離が遠い私に対して「絵画の魅力」「生み出す創作者たちの生きざま」をわかりやすく伝えてくれるからです。 【日経記事。2019年6月】 ゴッホが自殺したとされるリボルバー。オークションで約2,000万円という金額で落札される。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46334530Q9A620C1CR0000/ 【リボルバーが生み出されるまで】 原田マハさんの「リボルバー」は、まさに、そのゴッホのリボルバーを題材としています。 ゴッホ、そして盟友・ライバルのゴーギャンという二人の芸術家の絵画に対する情熱とその生涯の謎に迫る物語です。 原田マハさんは、このリボルバーを執筆するにあたり20冊以上の文献を参照しています。キュレーターである原田さんがそのレベルで探求したからこそ生み出された作品です。 【読み終えて】 1;ゴッホ&ゴーギャンの絵画に対する愛情、執着心 ☆☆☆☆☆ 2;ゴッホの自殺という最期の謎に迫る構成力 ☆☆☆☆☆ 3;行間から溢れるゴッホ&ゴーギャンの息遣い ☆☆☆☆☆ 【リボルバー。その物語とは?】 この小説は、ゴッホの自殺とされるリボルバーを巡る謎を追うフランスのオークションハウスで働く日本人女性の物語です。彼女は、ゴッホとゴーギャンの研究を行い、リボルバーの真実を探求します。 ゴッホとゴーギャンの共同生活・創作の2か月間、そしてその後のゴッホの耳を切り落とす事件にも触れています。 ゴッホは生前評価されなかったものの、弟テオの支援により創作を続けました。ゴーギャンもまた、テオの支援を受けながら創作を続けました。二人は評価されない中でも、「さらなる高み」を追求し続けました。 この小説は、ゴッホ好きな人だけでなく、美術に興味を持つ人々にもおすすめです。彼らの芸術と生きざまは、今なお多くの人々に影響を与え続けています。 ーーーーーーーーーーーーーーーー (参考) 【ゴッホとは?】 フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホは1853年にオランダで生まれ、1890年にフランスで自らの命を絶ちました。彼は生涯で多くの名作を残しましたが、生前にはほとんど評価されませんでした。特に、生涯の終わりにはポール・ゴーギャンとアルルで共同生活をし、その関係が緊張し、ゴッホの精神的な危機を招く一因となりました。ゴッホはその後、耳の一部を切り落とすという有名な事件を起こし、その2年後に亡くなりました。 【ゴーギャンとは?】 ポール・ゴーギャンは1848年にフランスで生まれ、1903年にフランス領ポリネシアのマルキーズ諸島で亡くなりました。画家として知られ、印象派からポスト印象派への移行期に活躍しました。ゴーギャンはデンマーク人のメット・ソフィー・ガドと結婚し、5人の子供をもうけましたが、後に別れました。彼はタヒチやマルキーズ諸島で生活し、現地の女性との関係も知られています。彼の芸術は、西洋と先住民文化の融合を特徴としています。

Posted byブクログ

2024/02/13

作者の知識に加え参考文献の多さ。この本を書き上げるのにどれだけ時間がかかったんだろうと思いました。 ゴッホとゴーギャンの作品や、フランスからタヒチまでの地図を調べながら読むとより物語が理解できて楽しめました。 それとハードカバーで読むと表紙のゴッホの絵に入ったかのような感覚で読み...

作者の知識に加え参考文献の多さ。この本を書き上げるのにどれだけ時間がかかったんだろうと思いました。 ゴッホとゴーギャンの作品や、フランスからタヒチまでの地図を調べながら読むとより物語が理解できて楽しめました。 それとハードカバーで読むと表紙のゴッホの絵に入ったかのような感覚で読み進められるので個人的にはオススメします。

Posted byブクログ