三体 Ⅲ(下) の商品レビュー
面白い!面白かったが、最後の最後はすっきりはしなかった。この作家さんの他の本『超新星紀元』の読了時でも、同じ事を感じた。話の構造は好きだけれど、ストーリーとしては手放しに好みとは言えない。中華SFはどれも自国の歴史や文化と向き合った結果に産み出された事が伺えて、特に三体はそれが強...
面白い!面白かったが、最後の最後はすっきりはしなかった。この作家さんの他の本『超新星紀元』の読了時でも、同じ事を感じた。話の構造は好きだけれど、ストーリーとしては手放しに好みとは言えない。中華SFはどれも自国の歴史や文化と向き合った結果に産み出された事が伺えて、特に三体はそれが強いと感じた。監視社会、強大な権力のもと、人民はどう生きていくかというテーマが話に織り込まれていると思う。そこが興味深く、面白かった。
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Xまで全部読んでしばらくたって振り返っています。 この死神永生は程心が雲天明を送り込む階梯計画のものがたり。ふたりはどうなるのか、はらはらドキドキでしたが、結末に納得いかないので、Xを読むしかなかったのでした。
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三体ⅠとⅡは、現実の延長線上で起こり得そうな内容を描いているが、三体Ⅲはそこから抜け出して、何万分の1の奇跡の掛け合わせで、到底あり得なさそうな事象を描いている。 だけど、時間が2次元だとしたら、どこかの点ではこんなお話があったりするのかもしれなくて、そのどこかの物語を描いてい...
三体ⅠとⅡは、現実の延長線上で起こり得そうな内容を描いているが、三体Ⅲはそこから抜け出して、何万分の1の奇跡の掛け合わせで、到底あり得なさそうな事象を描いている。 だけど、時間が2次元だとしたら、どこかの点ではこんなお話があったりするのかもしれなくて、そのどこかの物語を描いているのかなぁとか想像できてしまうのが凄いと思った。 下巻はスケールが圧倒的で、何百億年後の宇宙の終わりまで描ききっていてびっくり仰天である。 冬眠や光速移動で、主人公の程心があっという間に先の未来にタイムリープするので、付いていくのがめちゃ大変。人物の経歴やいつ何があったかの系譜の途中から頭の中でぐちゃぐちゃになるので、次に読む時はメモをとりながら読もうと思った。 三体Ⅱでは基本的に頼りなくてフラフラしている印象だった羅輯が、三体Ⅲでは終始イケオジでカッコよかった。 間違いなく大傑作。読んでよかった。
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スケールがとんでもない話。この一言に尽きる。 間違いなく大傑作だし、読んで良かった! 理系知識があればあるほど面白い話だと思う。 最後ああなるのであれば、普段我々が悩んでいることなどは宇宙から見るとちっぽけすぎる。多分存在すらしていないくらいのものなのでは… 今目の前にある幸せを...
スケールがとんでもない話。この一言に尽きる。 間違いなく大傑作だし、読んで良かった! 理系知識があればあるほど面白い話だと思う。 最後ああなるのであれば、普段我々が悩んでいることなどは宇宙から見るとちっぽけすぎる。多分存在すらしていないくらいのものなのでは… 今目の前にある幸せを大切に生きよう。 最後の話の畳み方であったり、話の全体?根底?に漂う宗教観のようなものは、アジア人でないとまず書けないだろうと思った。 かつ、時間軸の壮大さや、やるせなくなるほどの敵の残忍さ・無情などは、ときどき拝見する他作品中華ドラマにもほんのり見られるので(流石に時間軸はもう少しコンパクトだけれど…笑)、 成程、やはりある種伝統的なお家芸でもあり、そのお家芸を文字通り極限まで持って行ったら、こういうストーリーにもなるかと納得もできた。 …敵の残忍さに関しては、作者がもし日本人であったなら、敵側にも同情の余地があるようなストーリーが必ずある気がする。 壮大すぎるストーリーで心が宇宙に放り出されるので、SF好きな方には勿論、 日々のことに追われて心が内側に向きすぎて苦しい人にもオススメ。
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世界のスケールが広くなった。最初に読んだ時最後の方みて、(あれ?これシンエヴァに似てない?)って思いましたが予想通り作者はエヴァ好きらしいです。智子がとても日本人らしいですね、全体を通して三体人は中国人の冷酷さとドイツ人の全体主義と日本人の考え(後期三体人)をミックスしたキャラクターでした。
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上巻の時から、程心が羅輯やウェイドに比べて 覚悟や自立性が感じられなかったが、 普通の人が分不相応な責任と対面し続けていたらこんなものかと思えた。 それはそれとして、地球人類を3回くらい滅亡の危機に晒して、実際に地球人類をほぼ滅亡させたことについては贖罪が足らんのでは? 最終的に宇宙スケールの話になって、なあなあになったが、数十億の無辜の人が受けた恐怖や苦痛は確かに存在していたのだから、然るべき報いを受けて欲しかった。
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現実の外側へ意識を連れていってくれるような物語はもともと好きだけれど、『三体』は桁違いに壮大だった。遥か彼方へ放り投げられるようで、日常のささいなことがまるで宇宙の塵のように思えてくる。 2巻の冒頭で葉文潔が語る、たった2つの〈公理〉。 最初は何のことかよくわからなかったが、 ...
現実の外側へ意識を連れていってくれるような物語はもともと好きだけれど、『三体』は桁違いに壮大だった。遥か彼方へ放り投げられるようで、日常のささいなことがまるで宇宙の塵のように思えてくる。 2巻の冒頭で葉文潔が語る、たった2つの〈公理〉。 最初は何のことかよくわからなかったが、 それが物語の核となり、時空を超えて展開していく構成には驚かされた。 思いがけず印象に残ったのは、ゴッホの絵の空間表現についての描写。あの渦巻く星空の筆致に、そんな捉え方があるとは‥ 今度絵を見るときには、またひとつ新しい視点が自分の中に加わっている気がする。 そして、物語の鍵を握るのは常に「人の選択」だった。未来を左右する局面で決断を下すのは、どれも人類の宝のような有能な人たち。だが彼らも葛藤し、傷つきながら選んでいく。その人間らしさがリアルで共感できる部分もあった。 失敗するとわかっている道を選択する人なんかいないけれど、取り返しのつかない事態になることもある。色々な人が未来を思って選択したことが、どこかで繋がって奇跡を起こしたりもする。 たとえ自分の日常が宇宙の塵レベルであったとしても、その中にも選択があり、未来がある。 せめて今を大事に生きようと思える、満足度の高いシリーズだった。
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すごいスケールだった。 上巻から続く伏線が回収され、さまざまな謎が解ける楽しみがあった。 関一帆が上巻で語っていた抽象的な宇宙の話なんかが下巻になって全部わかり読んでいて気持ちよかった。 読んでいる自分も人類中心、地球中心で考えてしまうのに、そんなものは遥か彼方に置き去りに...
すごいスケールだった。 上巻から続く伏線が回収され、さまざまな謎が解ける楽しみがあった。 関一帆が上巻で語っていた抽象的な宇宙の話なんかが下巻になって全部わかり読んでいて気持ちよかった。 読んでいる自分も人類中心、地球中心で考えてしまうのに、そんなものは遥か彼方に置き去りにしてしまうようなスピード感やスケールがある話だった。 前作の暗黒森林理論に基づくならば三体世界以外にも多くの文明があるということがわかる。 そして前作でも存在が示唆されたように今作でもある文明が関わってきた。 前作から著者の思考は一貫している。 生命は自分達の都合に合わせて惑星の環境を作り変えてきた、それなら生命が溢れる宇宙の環境だって作り変えられてきただろうという発想だ。 この発想は単純だが強力だと思う。 著者の非凡なところは、この宇宙環境というのものの範疇をとてつもないスケールや深さで考えているところだ。 前作の暗黒森林理論も単純ながら強力な発想だったが、宇宙レベルで環境破壊を考えてみるとこんなスケールになるのかという驚きがあった。 上巻で関一帆が言っていた光速が遅すぎるという話や三次元空間の話が上記の話と合わせると完全に理解できて、そういう理由で現在の宇宙になっていると説明付けるのかと圧倒されてしまった。
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文化大革命により、父と全てを失った葉文潔が宇宙に送ったメッセージ。それを受け取ったのは、ランダムに動く三つの恒星を持つ三体星人だった。過酷な母星系を捨て太陽系への侵略を企てる、圧倒的技術力を誇る三体星人VS人類の壮大な攻防史。 とにかくエンターテイメント小説として最高に面白い!色々理由は挙げられると思うが、まず自分のようにSF慣れしていない読者でもすぐに咀嚼できるように、科学的な内容を卑近なものを使って例えるのが凄く巧い、有名なビリヤード台のエピソードとか。後半に出てくる大好きな雲天明のおとぎ話なんてまさにそう。それだけでなく、双方の技術力の「凄さ」が視覚的にも伝わるように、オーバーなくらい派手に演出してくれている。視界から消えないカウントダウン、スライスされるタンカー船、次はなんだ、とページを繰る手が止まらない。適したタイミングでマクロな話をミクロに、ミクロな話をマクロに表現するのがとても巧い。そしてエンタメ作品に重要な要素であるタイムリミットもある。三体星人による侵略までに与えられた猶予は約四百年。その短い期間で対策を講じないといけない中で、三体世界から送り込まれた刺客「智子」によってこちらの手は全て筒抜けになる。後ろ手に縛られた状態の人類が、しかし、相手の思わぬ弱点を発見し…と双方の存亡を賭けた壮大なシーソーゲームが目まぐるしく展開していく。最後は一体どちらが勝利し、生き残るのか…?! 二巻目以降は「面壁計画」「階梯計画」「掩体計画」など、様々なプロジェクトに賭け、次代、そしてまた次代へと希望を託す数々の科学者や軍人が登場しこれまたアツい。舞台もマクロから超マクロへ、どんどん壮大になっていきワクワクした。四巻目の一見全く違うファンタジー小説が始まったかに思えるコンスタンティノープル陥落のエピソードも、それ単体でもめちゃくちゃ面白くて、著者の物語は今後も手当たり次第に読んでしまいそう。 しかし揚げ足を取るとすれば、男性の登場人物に対して女性はフィジカルな形容が多くキモい、殆ど欧米や亜細亜の存在のみ示唆され、まるでアフリカは端から存在していないよう、民衆の頭が良過ぎて説得力に欠ける点などが不満だった。エンディングも個人的には好きだが、果たしてそうまでして生き残りたいと思うのだろうか、人類は。結局その疑念がずっと拭えないままだった。 以下ネタバレ: たった一字でも人類の足跡を残そうと足掻いたところで、興味ある「人」はいるんだろうか…?最後、三体文明と地球文明の記憶を残したメッセージボトルみたいなものを放つシーンで、いや「鈴木家の全史です」っていきなり見知らぬ人から手渡されても困るよなぁ…となんだか冷めてしまった(鈴木家のみなさんごめんなさい)。あまりにも話のスケールがデカくなり過ぎると、各文明の存在なんて無意味になっていくので、五巻分に費やした時間はなんだったんだ…と一瞬我に返りそうになってしまった。物語としての矛盾を孕んでいる気がするので、このシーンは蛇足だったと思うのだけど…。でもラストのようなスケールで物事を考えるひとときは至福以外のなにものでもなかった、広大な空間と時間の中で、人類が占める存在なんてほぼゼロに近い。そんな中で、同じ顔同士で殺し合っているのが本当に馬鹿馬鹿しくなる。
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ついに終わった。タイトルの三体がもはや意味がないくらいの壮大なラスト。人類が勝って終わるとかでない終幕は良かったけれど個人的には程心と雲天明が出会って欲しかった‥。
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