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すみれ荘ファミリア の商品レビュー

4.1

341件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    148

  3. 3つ

    63

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2024/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日常を描写する作品かと思い読み進めたら、途中からミステリー要素満載で驚いた。人が悪事を働く心理的な背景に着目して、人間の弱い部分とそれを受け入れながら生きる強い部分とが描かれており、面白かった。後半になるにつれて、読み進める手が止まらなくなった。「なによりも尊いとされている愛ゆえに我が子を捨て、愛ゆえに子を虐待し、愛ゆえに毒を盛り、愛ゆえに無理心中を図り、愛ゆえに火をつける。毎日毎日、世界中で愛ゆえのトラブルが起き続けている」このフレーズが、この作品の全て。

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2024/07/06

ひゃーすごかった。 こんなに人間の裏の部分が描かれているものはなかなかないと思う。途中で聞いてられなくなるような気分悪くなる会話がけっこうあって、こんなにも人間の本当の性格の悪さを見れたのは初めてに近い感覚。 ただ、読み終えて面白かったし、読んで良かったと思う気持ちが強い。言葉...

ひゃーすごかった。 こんなに人間の裏の部分が描かれているものはなかなかないと思う。途中で聞いてられなくなるような気分悪くなる会話がけっこうあって、こんなにも人間の本当の性格の悪さを見れたのは初めてに近い感覚。 ただ、読み終えて面白かったし、読んで良かったと思う気持ちが強い。言葉にできない。 最後の最後の表面張力も面白かった。もっと読みたかった。 すみれ荘という下宿で住む人々の話。 和久井一悟、芥(あくた)、央ニ、美寿々、隼人、青子さん、お母さん。前野くん、三上さん、桜子、一咲。 人間って怖い。本って面白い!

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2024/07/02

形にはまらない家族の在り方について綴る 著者が描く世界観が魅力的 凶行の裏にある人間の孤独や寂しさや歪みの 生々しさが嫌いじゃない

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2024/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

凪良ゆうってこういうタイプの本も書くのか、という発見。 日常系なのかと思ったら、途中からミステリーになってびっくり。全体的な雰囲気は凪良ゆうの小説独特の包容力のある文体でよかった。

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2024/06/26

あとがきに 誰もが持つ様々な顔。ある人からは表で、別の人からは裏に見える。曖昧で、安定性は皆無で、瞬間的に強くて、なのにほんの少しの衝撃で折れることもある。そんな不可解な人の心を、わたしはずっと書き続けている気がします。 という筆者の言葉がある まさにそんな話 古びた下宿...

あとがきに 誰もが持つ様々な顔。ある人からは表で、別の人からは裏に見える。曖昧で、安定性は皆無で、瞬間的に強くて、なのにほんの少しの衝撃で折れることもある。そんな不可解な人の心を、わたしはずっと書き続けている気がします。 という筆者の言葉がある まさにそんな話 古びた下宿、そこに住む住人とまだ若い管理人さん、突然転がり込んできた男 そんな人たちのハートフルなお話かなと思って読み始めてびっくり そう言えば滅びのシャングリラの時にもそんなこと思ったなぁ 毒は随所にあるけれど 読後感は良い話でした

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2024/06/25

だれにでもある感情。 どこにでもある感情。 感情が行動に移る時、 欲望が動き出す。 愛ってなんだ?

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2024/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

気弱で病弱な管理人と周囲のほっこりドタバタ劇かと思いきや結構なミステリーだった…。しかも和久井さんがただの気弱で優しい人ではなくてことごとく周りを狂わすすごく良いキャラクターで…。どの住人も選択や性格が極端ではあるけどその根っこは誰しもが持っている気持ちに由来するものだったりして一概にダメとは言えない。ほんの少しでも何かが変わっていたらこんなことにはならなかったんじゃないかと思うと切なかった。

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2024/06/17

表紙とタイトルからはイメージできない殺伐とした話 罪につながる動機としては、明確な悪意よりも愛の方が難儀

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2024/06/09

図書館で借りた本。 虚弱体質の主人公は、母親の経営する下宿、すみれ荘の管理人を代理でやっていた。 ある日、自転車で男の人とぶつかり怪我をさせた。怪我をさせたのは小説家で、怪我のせいで仕事が出来ないと、すみれ荘にしばらく置いてやることになった。 実は小説家の男は、幼い頃に生き別れた...

図書館で借りた本。 虚弱体質の主人公は、母親の経営する下宿、すみれ荘の管理人を代理でやっていた。 ある日、自転車で男の人とぶつかり怪我をさせた。怪我をさせたのは小説家で、怪我のせいで仕事が出来ないと、すみれ荘にしばらく置いてやることになった。 実は小説家の男は、幼い頃に生き別れた実の弟だった。なんのために身分を隠してやって来たのか。下宿人たちも交えて色々な問題が起こる日常を描かれている。

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2024/06/08

ページをめくる手が止まらず、一気読み。 著者は犯罪心理の異常さと、ほっこり温かい人と人の繋がりを同時に描くという、対極のものをめちゃくちゃいい感じにまとめ上げてしまう天才だ。 人間の欠陥と素晴らしさを、こうも自然に物語にできるものなのか。 人間の嫌な部分を見ながらも、素敵なところ...

ページをめくる手が止まらず、一気読み。 著者は犯罪心理の異常さと、ほっこり温かい人と人の繋がりを同時に描くという、対極のものをめちゃくちゃいい感じにまとめ上げてしまう天才だ。 人間の欠陥と素晴らしさを、こうも自然に物語にできるものなのか。 人間の嫌な部分を見ながらも、素敵なところも見れるので、読んでいて全然苦ではない。 むしろストーリーが面白いので、続きが気になって仕方なかった。

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