1,800円以上の注文で送料無料

「テレビは見ない」というけれど の商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/10/14

どこで紹介されたのか忘れてしまいましたが、2023年2月7日に「読みたい」に登録していた本。 自分はあまりテレビを見ないので、タイトルの『「テレビは見ない」というけれど』という文言が気になっていたのですが、実はサブタイトルになっている「エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダ...

どこで紹介されたのか忘れてしまいましたが、2023年2月7日に「読みたい」に登録していた本。 自分はあまりテレビを見ないので、タイトルの『「テレビは見ない」というけれど』という文言が気になっていたのですが、実はサブタイトルになっている「エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む」の部分がとっても重要な本でした。 複数の著者からなる本ですが、「フェミニズム・ジェンダーから読む」ことを重視していることもあってか、著者は女性やゲイの方が中心。 いずれの著者も、(テレビ番組に対して)ジェンダーに関する自身の立ち位置を大切にした考え方や見方を持っていて、それらに力強さを感じましたし、そのような考え方や見方は、結果として、ジェンダーの多様性の受容につながっているように思いました。 ジェンダーに対する世間の理解度はどんどん上がってきており、テレビドラマには、その上昇が反映されてきている一方で、情報番組は、ジェンダーの捉え方が旧態依然としている、という見方には同意します。 が、ジェンダーに対する捉え方は、とっても複雑なので、理解が追いつかない人がたくさんいても不思議ではない、とも思っています。 ジェンダーに関する自分自身の捉え方をアップデートし続けるためにも、ジェンダーに関する本は定期的に読まないといけないな、と思った一冊でした。

Posted byブクログ

2024/09/08

ワイドショーの章での女性芸能人のコメンテーターについて「自分の意見を言える。しかし、その場の意見が固まってきたときには、そちらに合わせることができる。」「想定内の生意気を演じる」という箇所はハッとした。 一見何でも好きなことを言っているように見えるキャラだけど、実際は空気を読んで...

ワイドショーの章での女性芸能人のコメンテーターについて「自分の意見を言える。しかし、その場の意見が固まってきたときには、そちらに合わせることができる。」「想定内の生意気を演じる」という箇所はハッとした。 一見何でも好きなことを言っているように見えるキャラだけど、実際は空気を読んで芸能界のヒエラルキーに従順に動く。 でも、それがとてもうまくやっているからなかなか視聴者は気づかない。 いや、視聴者は気づいているけどワイドショーなんてそんなもんだろと皆流しているんだろうな。 ワイドショーのMCの年配男性が引退する頃には変わっているのだろうか。

Posted byブクログ

2022/03/07

なんとなく嫌な予感がして、手に取っていなかった本書。しかし、週末猛烈に『問題のあるレストラン』に関する批評が読みたくて、ついに読んだ。 予感は確かに当たっていて、「個人的な見解をまとめてみたい。(清田隆之)」p53に留まっているように思うエッセイもあった。 が、ラストの鈴木み...

なんとなく嫌な予感がして、手に取っていなかった本書。しかし、週末猛烈に『問題のあるレストラン』に関する批評が読みたくて、ついに読んだ。 予感は確かに当たっていて、「個人的な見解をまとめてみたい。(清田隆之)」p53に留まっているように思うエッセイもあった。 が、ラストの鈴木みのりさんの章でがつん。とやられた。がつん。 これを載せたことが、全てですね。 (あ、それでも、シスターフッドの話とか、わきまえない女たち、は、楽しんで読んでましたけど。。。) #テレビは見ないというけれど #読書記録 #鈴木みのり #西森路代 #武田砂鉄 #岩根彰子

Posted byブクログ

2022/01/15

45 ホモソーシャル →恋愛または性的な意味を持たない、  同性間の結びつきや関係性を意味する  社会学の用語。 52 サクセスストーリーの「語られていないこと」や 「描かれていないこと」

Posted byブクログ

2021/12/31

執筆者8人が13の章をそれぞれ担当しているため人によって読み応えの差が激しい。 その中でも鈴木みのりさんが担当する最終章だけは群を抜いている。問いかけや指摘が耳に痛い。

Posted byブクログ

2021/10/14

第一部の第六章 「なぜワイドショーはずっとああいう感じなのか」 だけが、読みたくて図書館にてお借りした本 なるほどねぇ と いつものごとく うならせられる そのあと 他の人の書かれた「章」にもざっと目を通してみたけれど、TVに出ている「芸能人」たちの固有名詞が まったくと言...

第一部の第六章 「なぜワイドショーはずっとああいう感じなのか」 だけが、読みたくて図書館にてお借りした本 なるほどねぇ と いつものごとく うならせられる そのあと 他の人の書かれた「章」にもざっと目を通してみたけれど、TVに出ている「芸能人」たちの固有名詞が まったくと言っていいぐらいわからないので ー読むこと能はず の状態でした 武田砂鉄さんが 「本書の数ある原稿の中で、本章はおそらく読み飛ばされる確率が高いと思っている」と書かれているけれども 、私の場合は 全くその逆のことになってしまいました。

Posted byブクログ

2021/09/26

お笑い、バラエティー、ワイドショー、ドラマの中でのジェンダー問題を西森路代さんをはじめとした著者の方々が解説してくれる本。今まで漠然と触れてはいたがここまでまとまっているのは貴重。

Posted byブクログ

2021/09/23

若者のテレビ離れが進んでいる。しかし全年代で見れば最も視聴する動画・映像は今のところテレビとのことだった。影響力の大きいテレビがなぜ見られなくなってきたのか、またフェミニズムやジェンダーという視点でテレビに問題はないのか、テレビの問題点や可能性を検証した図書。 好きなところを読む...

若者のテレビ離れが進んでいる。しかし全年代で見れば最も視聴する動画・映像は今のところテレビとのことだった。影響力の大きいテレビがなぜ見られなくなってきたのか、またフェミニズムやジェンダーという視点でテレビに問題はないのか、テレビの問題点や可能性を検証した図書。 好きなところを読む。テレビの問題点として、フェミニズムを茶化したり、セクハラ発言、LGBTの無理解などがあるよう。またワイドショーでは予定調和で、司会を乱さない追従する仕組みで成り立っており、改善が難しい。 改善が難しいテレビを感じつつも、ドラマなどでジェンダーなどの問題点を浮かび上がらせる良い面もある。 テレビは持たなくなってしまったけど、それでも生きやすい社会の実現にテレビが関わってほしい。

Posted byブクログ

2021/08/15

武田砂鉄さんの文章が読みたくて手に取った。 フェミニズム、ジェンダーって女性でも難しい。 常に感じてしまうのは、子供を産んで育ててないと女としてダメなのかとか、異性に選んでもらえるようにしないと、という地下の強迫観念。家族という概念が多様化しつつある現代だが、育ってきた環境がそ...

武田砂鉄さんの文章が読みたくて手に取った。 フェミニズム、ジェンダーって女性でも難しい。 常に感じてしまうのは、子供を産んで育ててないと女としてダメなのかとか、異性に選んでもらえるようにしないと、という地下の強迫観念。家族という概念が多様化しつつある現代だが、育ってきた環境がそう思わせないのか。自立して独立して生きていけるはずなのに、なぜそんな文脈を持ち続けないといけないのか。とはいえ、ちやほやされることは快である。この矛盾。 お笑いや、ワイドショーはホモソーシャル感が強いのは昔から変わらない。 その構造追従は認めるが議論は認めない、そして自分の周りには通常してくれる女がいるだから議論をする女は困る。要するに自分の意見を言えるしかしその場の意見が固まってきたときにはそちらに合わせることができる女が出演している。 ワイドショーは基本的に追従の連鎖。差配する男性の優位性がとにかく強く保たれている。追従Aと追従Bと追従Cを並べ、どの追従が最も納得できますか?という構造になっている。 え?何?そんなに真剣に怒っちゃってるの?と生真面目さを茶化すことで、議論を本格化させずに済ます。

Posted byブクログ

2021/07/20

最近のテレビドラマやバラエティにおいてのフェミニズムやジェンダーについて考えていくとても面白い内容。 テレビ離れしている若者が増えている、とは報道されるものの、細かくなんで?ということはあまり説明されていない。もちろんYouTubeやNetflixのように自由な時間に観れるコンテ...

最近のテレビドラマやバラエティにおいてのフェミニズムやジェンダーについて考えていくとても面白い内容。 テレビ離れしている若者が増えている、とは報道されるものの、細かくなんで?ということはあまり説明されていない。もちろんYouTubeやNetflixのように自由な時間に観れるコンテンツが増えたからと推測されるが、最近のテレビが時代に追いつけていなくて若い人たちが違和感を感じて離れていってしまっているのではないのかと話している。 お笑い界でここ2年くらいで出てきた「第7世代」やフェミニズム観点で見たバラエティやドラマ、「愛の不時着」「梨泰院クラス」をはじめとする自粛期間でとても人気になった韓国ドラマのジェンダーロール、BLのドラマ、など数多くの視点で考察されている。 とても充実した内容だったので、もっと深掘りしてほしいくらい物足りなさを感じた。 最近芸人さんのYouTubeにハマっているため比較的周りよりバラエティ番組を観ることが多いと思うが、ジェンダーなどからは切り離して観ていることが多いため、受け入れてしまっているものもあるかもしれないと反省した。もっと注意して見ていかなければならないと感じた。 本の中で繰り返し紹介されていた「問題のあるレストラン」をまず観るところから始めたいと思う。

Posted byブクログ