男の子になりたかった女の子になりたかった女の子 の商品レビュー
やっぱり期待を裏切らない。 読みながらそれな、それなと頷いてしまう。 シュールな作風の後ろに、強い強い気持ち。 * ・クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る 松田さんのこういう視点がくるくる変わる作品好きだなあ。自分は誰かにとっての他人である。 あの時クレペリン検査を真...
やっぱり期待を裏切らない。 読みながらそれな、それなと頷いてしまう。 シュールな作風の後ろに、強い強い気持ち。 * ・クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る 松田さんのこういう視点がくるくる変わる作品好きだなあ。自分は誰かにとっての他人である。 あの時クレペリン検査を真面目に受けなければ。 ・許さない日 私はギリギリブルマ世代ではないのだけど、初めから終わりまでわかるわかると思いながら読んだ。 わたしたちはブルマから解放されなければならない。 ・向かい合わせの二つの部屋 大事な私の部屋と人生。 ・誰のものでもない帽子 事情のある母子ではあるのだけれど、コロナ禍の閉塞感が滲み出ていた。 ・「物語」 これが一番好きかな。SNSおじさん構文。 属性から勝手に判断されて勝手に語られる「物語」ほどおぞましいものはないな。 知らない人の「物語」にならない。 愛想笑いをしない。 否定する。 ”「物語」と対峙する力を我々にお与えください。”
Posted by
女性差別へのテーマが不思議の中にあるという感じ。ストレートではないので、少しふわふわした感覚となりつつも、バックには女性というなんか身動きのとりにくい感覚があって、全体的に不思議?な感覚だった。
Posted by
カードが喋ったり、ゼリーで娘を作ったり…何これ、不思議すぎる!面白い!…と前半は勢いよく読んだが、後半はこの世界観に慣れてしまい、また短編が苦手なこともあり、ペースが落ちる。 ●『クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る』3度読み(笑)なのに最後のオチが理解できず…。 ●『「物語...
カードが喋ったり、ゼリーで娘を作ったり…何これ、不思議すぎる!面白い!…と前半は勢いよく読んだが、後半はこの世界観に慣れてしまい、また短編が苦手なこともあり、ペースが落ちる。 ●『クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る』3度読み(笑)なのに最後のオチが理解できず…。 ●『「物語」』これまた斬新!主人公は「物語」。登場人物は、みんな脇役!?
Posted by
一見ごく普通の短編小説集。なんだけれど、どの話にもフェミニズム要素が鮮やかに、ごく自然に描かれてて、読みながらその凄さに驚かされっぱなしだった。フェミニズムにしろ、コロナにしろ、まさに今しか描けない世界観が散りばめられていた。 女の自分ですら、読んでいて「攻めてるなぁ」と思う部分...
一見ごく普通の短編小説集。なんだけれど、どの話にもフェミニズム要素が鮮やかに、ごく自然に描かれてて、読みながらその凄さに驚かされっぱなしだった。フェミニズムにしろ、コロナにしろ、まさに今しか描けない世界観が散りばめられていた。 女の自分ですら、読んでいて「攻めてるなぁ」と思う部分はあったので、男性(特に中高年層)が読むのはかなり心苦しいものがあると思う。でも、だからこそこの本は男性にこそ読んで欲しい。それは、必ず共生への一歩になると思うので。
Posted by
194冊読了。 難しいけどなんかわかるんです。わかる気がするんです。クレペリン検査というものをここで初めて知った。許さない日、向かい合わせの二つの部屋、斧語り、男の子になりたかった女の子になりたかった女の子が気に入ってて、独特な話だけどなにかえぐられた感覚があって頭の中に余韻がず...
194冊読了。 難しいけどなんかわかるんです。わかる気がするんです。クレペリン検査というものをここで初めて知った。許さない日、向かい合わせの二つの部屋、斧語り、男の子になりたかった女の子になりたかった女の子が気に入ってて、独特な話だけどなにかえぐられた感覚があって頭の中に余韻がずっと残る。なぜかはわからないけど。初めてこの作家さんのを読んだけど、不思議な本。
Posted by
ジェンダーに関係する短編多し。 とはいえ、いろいろ多彩な内容になっていて楽しめた。 「物語」「桑原さんの赤色」がお気に入り。
Posted by
不思議な話が多かった。 視点がぽんぽん飛ぶので、今は誰の視点だ?と迷う事が多々あった。 全てフェミニズム的な視点で、世の中へ疑問や訴えを投げかけている。 『桑原さんの赤色』 『斧語り』 が好きでした。
Posted by
初出も作風もテーマもばらばらな、まとまりがなさそうでいてそうでもない奇妙な短篇集。11篇の作品が収録されている。それぞれのタイトルも妙だが設定もかなりぶっ飛んでいる。「天使と電子」では10年以上前に留学先でもらったカードが喋り出すし、「ゼリーのエース」は擬人化したゼリーの娘たちの...
初出も作風もテーマもばらばらな、まとまりがなさそうでいてそうでもない奇妙な短篇集。11篇の作品が収録されている。それぞれのタイトルも妙だが設定もかなりぶっ飛んでいる。「天使と電子」では10年以上前に留学先でもらったカードが喋り出すし、「ゼリーのエース」は擬人化したゼリーの娘たちの話だ。改めて振り返ると、どれも女性が主人公のフェミニズム的な話だった……のかな?
Posted by
一話目を読み、新しい風だ!と思った 最後の一文にしびれ、 なんて洒落た表現をするんだろうと関心した。 文章が目に新しい。 表現が独特で軽妙。 こちらの体調のためか、するする読めず 読了には至らなかったが、 絶対にまた読みたいと思う。 若手作家かと思いきや、年上でびっくり。 文章の...
一話目を読み、新しい風だ!と思った 最後の一文にしびれ、 なんて洒落た表現をするんだろうと関心した。 文章が目に新しい。 表現が独特で軽妙。 こちらの体調のためか、するする読めず 読了には至らなかったが、 絶対にまた読みたいと思う。 若手作家かと思いきや、年上でびっくり。 文章の中に跳ねる音符のような、 軽さと楽しさがある それは若さゆえかと思ったが、 著者の確かな文章力によるものか。 ともかく、もう一度読むと心に決めた
Posted by
短編ばかりで、サクサク読めます。 なんだ??って思っちゃうタイトルに対して、インパクトは薄め、かな。 星3(とくに悪くもなく、とくに絶賛のわけでもなく)です。
Posted by