昨日がなければ明日もない の商品レビュー
杉村シリーズは安定して面白い! 主人公の人の良さが今作も出ており、読んでいて嫌な気分になる事がない。 事件自体は被害者(一部は犯人にも)同情してしまうものだったが、宮部さんの作品の特徴である、人物の心理、人となりがしっかり描かれていて頭の中で自分なりの人物像ができ、ドラマを見てい...
杉村シリーズは安定して面白い! 主人公の人の良さが今作も出ており、読んでいて嫌な気分になる事がない。 事件自体は被害者(一部は犯人にも)同情してしまうものだったが、宮部さんの作品の特徴である、人物の心理、人となりがしっかり描かれていて頭の中で自分なりの人物像ができ、ドラマを見ているように読み進められた。
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杉村探偵シリーズ第五弾。もうそんなに出ていたのか。 『絶対零度』は、自殺未遂した娘と会えない母からの依頼。娘とは言っても結婚しているのだが、その娘の夫に訴えても会わせてもらえないという。 もちろんただそれだけで終わるはずがなく…。 なんというか、もう一言、胸糞の悪くなる話。 二つ...
杉村探偵シリーズ第五弾。もうそんなに出ていたのか。 『絶対零度』は、自殺未遂した娘と会えない母からの依頼。娘とは言っても結婚しているのだが、その娘の夫に訴えても会わせてもらえないという。 もちろんただそれだけで終わるはずがなく…。 なんというか、もう一言、胸糞の悪くなる話。 二つ目の『華燭』は、タイトル通り代理で知り合いに頼まれて結婚式に出席することになるのですが、そこから派生する話は、これもどうかとは思うものの一話目があまりにも胸糞だったのでまだ救われる話でした。 タイトルの『昨日がなければ明日もない』は、結末がああなるとは。自己中心的な迷惑な人は、どこにでもいる。 すべて女性に振り回される話ですが、杉村さんという主人公だからこその話だなぁと。
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杉村三郎シリーズ。3つの中編の物語。探偵となった杉村が調査を進めるうちに、悲劇を目の当たりにするのがこのシリーズの特徴であり、彼はそれを止める立場でも、解決する立場でもない。だからか今作は特に後味が悪い。2話目の結婚の話が比較的明るく、これがなければ読み続けるのは辛いと思った。表...
杉村三郎シリーズ。3つの中編の物語。探偵となった杉村が調査を進めるうちに、悲劇を目の当たりにするのがこのシリーズの特徴であり、彼はそれを止める立場でも、解決する立場でもない。だからか今作は特に後味が悪い。2話目の結婚の話が比較的明るく、これがなければ読み続けるのは辛いと思った。表題作の昨日がなければ明日もないはタイトルから前向きな話だと思ったが、その意味はすごく切ないものでした。宮部みゆきの描く毒に振り回される一冊だった。
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宮部みゆきの昨日がなければ明日もないを読みました。 杉村三郎探偵事務所シリーズの短編集でした。 このシリーズは暗い雰囲気の物語が多いですが、今回の3編も読んでいて気持ちが暗くなってくる物語たちでした。 表題作の「昨日がなければ明日もない」は自己中心的で困った性格の女性の物語で...
宮部みゆきの昨日がなければ明日もないを読みました。 杉村三郎探偵事務所シリーズの短編集でした。 このシリーズは暗い雰囲気の物語が多いですが、今回の3編も読んでいて気持ちが暗くなってくる物語たちでした。 表題作の「昨日がなければ明日もない」は自己中心的で困った性格の女性の物語でした。 この女性に関わってしまった人たちはみんな振り回されてトラブルを抱えてしまいます。 結末も本当に救いのない形で終わってしまいました。 物語の語り口は暖かいんですけどね。
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読んでいて辛くなった。なかなか先に読み進めず、何度も読むのを辞めた。やっと読み終えて思ったのは、宮部みゆきワールドの魔力に引き込まれてしまったのかと。
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この作品の主人公 杉村三郎は平凡に見えて芯が強く、人情味がある男性です。 今回気にいった箇所は杉村が音信不通になっている主婦の弟と話すところ。義理の兄のやり方は間違いだと思うと言い切っていて家族愛を感じます。
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杉村三郎シリーズ最新刊。紹介の通り、"困った女たち"がたくさん出てくる。第1章の話が胸糞すぎて、インパクトがでかすぎて、途中から読み進めるのが苦しくなったほどで、読み終わってからもまだ考えてしまう。2章は比較的穏やかな事件、3章はまた哀しい話。杉村三郎は最後の...
杉村三郎シリーズ最新刊。紹介の通り、"困った女たち"がたくさん出てくる。第1章の話が胸糞すぎて、インパクトがでかすぎて、途中から読み進めるのが苦しくなったほどで、読み終わってからもまだ考えてしまう。2章は比較的穏やかな事件、3章はまた哀しい話。杉村三郎は最後の事件は自分にも責任があると思ってしまっているんだろう、探偵という職業への向き合い方が変わってしまうのか。続きが早く読みたい。
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杉村三郎シリーズの第五弾です。前作『希望荘』に続いて私立探偵になった杉村が遭遇する事件を集めた中編集です。 一作目の『誰か』を読んだ時はこんな展開になるなんて想像もしていなかったのですが、このシリーズの基本フォーマットは登場人物たちが放つ「悪意」とそれに対峙する小市民代表の杉村、...
杉村三郎シリーズの第五弾です。前作『希望荘』に続いて私立探偵になった杉村が遭遇する事件を集めた中編集です。 一作目の『誰か』を読んだ時はこんな展開になるなんて想像もしていなかったのですが、このシリーズの基本フォーマットは登場人物たちが放つ「悪意」とそれに対峙する小市民代表の杉村、という構図になるのかなと思います。この「悪意」、とにかくリアリティがありすぎて読んでいて本当に腹が立つんですわ。回を追うごとに不快指数が上がっている印象で、恐らく本作はシリーズ最高レベル。もちろんこれだけ心をざわつかせるってことは、作品に力があることの裏返しなんですけどね。 一編目の「絶対零度」からしてなかなかのものです。導入部では礼儀正しい老婦人の登場で上品な感じのお話になるのかなと思っていたら、あれよあれよと言う間にダークな方向へ・・・。この老婦人の印象が徐々に反転していくあたりは上手いなあと思いましたが、それにしても明かされた真相が酷い・・・。 次の「華燭」は結婚式の会場を舞台にした作品で、「絶対零度」を読んだ後だと笑い話になりそうなレベルの話なのですが、因果応報というテーマには案外深いものがあると思います。自分の運命は過去に縛られているのか、みたいな。 そのテーマを引き継いでいるのが三編目の表題作ですが、とにもかくにもこの母娘の酷さったら話にならないですね。でもいそうなんだようなこんな感じの困ったちゃんって。この二人の造詣だけでも素晴らしいのですが、こちらもラストに真相が明かされた際のやるせなさといったら・・・。結局あの彼女にとっては未来への夢も希望も無いまま幕を閉じた印象ですが、それは見たくもない現実をありのままに浮かび上がらせる役割を果たす杉村三郎の宿命なのかもしれません。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中篇3作からなる本書、読後感はなんとも切ないのですが、本当に面白かった。 帯にある、VS ちょっと困った女たちとあるけど、“ちょっと ” どころじゃないじゃん!とツッコミたい。 絶対零度 二転三転していく感じが、1話完結型の海外ドラマっぽいテンポだなと思いました。正直、品のいいオバチャンからの依頼から、あそこまで胸糞悪い展開になっていくとは思わなくて絶句した。でもよくよく振り返れば、ちゃんと最初からさりげなく伏線が散りばめられてんですよね。だがらある程度予想はできたはずなのに、全然わかんなかった。面白かった。ホント面白かった。 華燭 絶対零度からの、箸休め感のある華燭は、ちょっとコメディ要素もあったりして杉村のツッコミにクスッとしたり、マツコちゃんに惚れたり。 けどやっぱり話の中心には姉妹の確執や、その後に続く確執や、恨みつらみみたいなものが重苦しく流れてて、それがすごく丁寧に描かれてるもんだから、ラストまでの話の流れに、すごく説得力があって、ああ宮部みゆきってホント凄いんだなあとしみじみ思ったんだけど、最後の娘の結婚相手がなぜか気に食わないオッチャンのコメディなオチに全部持ってかれた。 昨日がなければ明日もない 胸糞悪かった。美姫のやりとりとか、なんかもうイチイチむかつくというか。 いやこれもう殺されて当然でしょみたいな流れなんだけど、 その殺人者になるのが、それまで堪えて生きてきた善人で、その一線を越えて犯罪を犯してしまった原動力が鵜野さんへのほのかな恋情で。どんだけ切ないんだ。 杉村さんも、自分の報告書が引き起こしてしまったって苦悩を抱えるし、父親は全部親の責任だって背負ってしまうし。 なのに漣は、オカンそっくりで。 あの警視庁の刑事さんの胡散臭い参入がなければ、どん詰まりに終わってたよ でも、それなのにめっちゃ面白かった
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久々の宮部みゆきさんの小説。 このシリーズ(今回で5作目?)は全部読んでいますが、今回も読みやすくて大白かったです。 このシリーズは、ふわふわした感じがして好きです。人が死んだとしてもそこまでえげつない描写になったりもしませんし・・・。 今回は、全3話からなる短編d?中編?集。 ...
久々の宮部みゆきさんの小説。 このシリーズ(今回で5作目?)は全部読んでいますが、今回も読みやすくて大白かったです。 このシリーズは、ふわふわした感じがして好きです。人が死んだとしてもそこまでえげつない描写になったりもしませんし・・・。 今回は、全3話からなる短編d?中編?集。 まだまだ続編が出そうな感じですので、今後どのような事件に遭遇していくのか楽しみです。
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