1984 の商品レビュー
2024.10.28〜2024.11.01 何も救われないディストピア小説。でも、これって本当にSF...?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昔から名作と言われている本だが、会社の読書会で話題になっていたので今回読んでみた。 1948年にイギリスで書かれた、1984年の超超監視社会の話。 けっこうお堅い本かと思ったが、読みやすかった。文字がぎゅっと詰まっていて時間がかかった。 党やビッグブラザーが支配する世界に疑問を持ち、若い娘から愛の告白を受けた主人公が思想犯罪を犯して捕まる話。 たびたび政治への危機感として話題に上がる本のよう。怖かった。
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言語や思想が管理された近未来世界を描いたディストピア小説。 ウィンストンが確証バイアスに陥っている所に気づけなかった。 【関連書籍】 サピエンス全史、FACTFULLNESS
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名作は読んでおかないとと思い以前にハヤカワ版を手に取ったことがあるものの序盤で挫折してしまっていた1984(ハヤカワ版では一九八四年)。新訳が出ていたことを知って読み始め、前半はそこそこ時間はかかったものの、無事読破。 全体主義国家が統治、監視している社会を描いたディストピアも...
名作は読んでおかないとと思い以前にハヤカワ版を手に取ったことがあるものの序盤で挫折してしまっていた1984(ハヤカワ版では一九八四年)。新訳が出ていたことを知って読み始め、前半はそこそこ時間はかかったものの、無事読破。 全体主義国家が統治、監視している社会を描いたディストピアもので、国家を支配する党に対して密かに疑問を持ち反感を抱いているウィンストンが主人公。 中盤までは退屈に思うこともあり面白かったとまでは言えないが、これが1949年に刊行されたことも踏まえると名作と言われることにはとても納得。現代にある一部の監視国家のことを予言しているかのようだった。 その中では、言葉の幅を狭めていく(ある単語を無くしたり、ある単語の意味を削ったり)ことで国民の思想の幅を狭めるという設定が面白かった。その手法を解説している「ニュースピークの諸原理」が本編後に付録として付いているがそこまで練られていることに感動した。 暗い内容ではあるものの、他のディストピア作品にも触れたくなった。
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今読んでも全然読みにくさが無いし、超超怖い洗脳によって脳が壊れていく様子がリアル過ぎてビビる。 「現実というのは頭蓋骨の内部にしか存在しないのだよ。君も段々に分かって来るさ」 くぅーーーーシビれる! でもその通り。 思想教育、監視社会、宣伝社会、完全な屈従… 絶望の未来すぎる...
今読んでも全然読みにくさが無いし、超超怖い洗脳によって脳が壊れていく様子がリアル過ぎてビビる。 「現実というのは頭蓋骨の内部にしか存在しないのだよ。君も段々に分かって来るさ」 くぅーーーーシビれる! でもその通り。 思想教育、監視社会、宣伝社会、完全な屈従… 絶望の未来すぎるのに、これは面白いよぉぉぉぉ
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情報を残す、伝えるメディアを奪われた世界。頭の中に繰り広げられる思想の正誤を誰かに聞くことはできないし、どこかに書き記すこともできない。過去は書き換えられ、無かったことにされる。 ならば、私たちが今思う過去は、書き留められているからこそ過去になっているだけで、それが確からしいと...
情報を残す、伝えるメディアを奪われた世界。頭の中に繰り広げられる思想の正誤を誰かに聞くことはできないし、どこかに書き記すこともできない。過去は書き換えられ、無かったことにされる。 ならば、私たちが今思う過去は、書き留められているからこそ過去になっているだけで、それが確からしいとは誰にもわからない。ただ、書き留められているからこそ正しく、過去になる。 何度も脳裏をよぎるのはとなりのあの国。そこでもこのようなことを起こそうとしているのだろう。しかし叶っていないのは、反逆的思想を持っている人々が多いことや外部の情報が伝わりやすいことだろう。いやしかし、これは安全な外から見た状況であり、きっと私たちの情報、いや、存在すら知らない人々があの中にはいるのだろう。
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"ビッグ・ブラザーが見ている" 常に思想警察に観察されている。 自由な思想は危険思想とみなされる。 党があらゆる行動を監視し、言語も思想も管理された近未来世界が描かれたディストピア小説。 1984… 40年前のはなし? いやいや 現代における隣国のはなしでは...
"ビッグ・ブラザーが見ている" 常に思想警察に観察されている。 自由な思想は危険思想とみなされる。 党があらゆる行動を監視し、言語も思想も管理された近未来世界が描かれたディストピア小説。 1984… 40年前のはなし? いやいや 現代における隣国のはなしではなかろうか。 もしくは蹂躙せずには気がすまない 彼の国のはなし…。 この作品はもの凄く恐ろしい。 しかし、この小説に書かれていることと現実の境い目がわからなくなってくる。 1949年に刊行され70年以上経った 世界的名著の新訳。 読んで驚く、ジョージ・オーウェルは未来予知能力があったのではないかと。 反全体主義のバイブルとして脚光を浴び続ける"色褪せることなく読みつがれ続ける名作"といえば響きはいいが読みつがれる理由を思うと少々やるせなさを感じざるをえない きっと"そういう世界が到来しないように"という希望をもって書かれたのだろうと思いたい
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新訳があると知って購入。ハヤカワの訳より親しみやすいように思う、わかりやすさで選ぶならこちら。個人的にはハヤカワの訳のほうがSF作家の偏屈さがよく出てるような気がして好き。
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全体主義的な未来を描くディストピア小説。 監視社会、過去の書き換え、思考停止…今の社会にも通じる脅威。とにかく面白い。公務員ならなおさら。
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常時鬱々とした雰囲気の中で話が進んでいく。希望が見えてもそこには命を脅かす危険もともにあり、閉鎖的な社会の中で自分の考えを持つことすらできない恐ろしさがあった。 あまりにも明るい展望が見えないので途中で何度も読むのをやめようかと思ったが、引き込まれる何かがあり気づいたら読み通して...
常時鬱々とした雰囲気の中で話が進んでいく。希望が見えてもそこには命を脅かす危険もともにあり、閉鎖的な社会の中で自分の考えを持つことすらできない恐ろしさがあった。 あまりにも明るい展望が見えないので途中で何度も読むのをやめようかと思ったが、引き込まれる何かがあり気づいたら読み通していた。改めて社会とはなにか、自由とは何かを読んでいて考える機会になった。
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