1,800円以上の注文で送料無料

ぼく モグラ キツネ 馬 の商品レビュー

4.2

216件のお客様レビュー

  1. 5つ

    98

  2. 4つ

    65

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2022/04/30

川村元気さんの小説は当たりはずれの幅が広くて不安があったけど、原本が良かったのか、絵が良かったのか、作品全体が非常に素晴らしい出来栄えでした。 話題の絵本はちょいちょい読んできたけど、やっぱり絵本は絵本の領域から出ることなく、大の大人が読んでもピンとくるものがなかったけど、この本...

川村元気さんの小説は当たりはずれの幅が広くて不安があったけど、原本が良かったのか、絵が良かったのか、作品全体が非常に素晴らしい出来栄えでした。 話題の絵本はちょいちょい読んできたけど、やっぱり絵本は絵本の領域から出ることなく、大の大人が読んでもピンとくるものがなかったけど、この本は大人も楽しめるし、また大切な友人や恋人へのプレゼントとしても喜ばれるのじゃないだろうかと思った。 少年と旅する仲間がモグラであり、キツネであり、馬。それぞれと出会いそして本音で語り合いながら旅を続けるんだけど、会話のテンポもよく、言葉一つ一つがきれいで優しく、そして作者の愛しむ心が込められている。挿絵も下絵のようにラフなタッチなんだけど、惹き込まれそうなほどやさしい絵柄、色遣いで、ああ、やっぱり手描きの絵はいいなぁと思う。原作の筆記体は知らないけれど、日本語訳された下手字というか墨文字がまた味があってよい。絵本にしてはボリュームもあり、また画集のような仕上がりで自分で買って持っておくより誰かからプレゼントされて持っておきたい本だ。

Posted byブクログ

2022/04/26

人間誰しも不完全であり、その不完全な存在を愛すべきであり、その最たる者が自分自身だと説く。自分を愛する事が最大の優しさであり、他者に優しくするにはまず己を愛せという、この寓話の原点はキリスト教にあるのではないかと感じる。 ただ別に宗教的な匂いが漂う訳でもなく、もう少しプリミティブ...

人間誰しも不完全であり、その不完全な存在を愛すべきであり、その最たる者が自分自身だと説く。自分を愛する事が最大の優しさであり、他者に優しくするにはまず己を愛せという、この寓話の原点はキリスト教にあるのではないかと感じる。 ただ別に宗教的な匂いが漂う訳でもなく、もう少しプリミティブであり、自然哲学的なおおらかさに心癒される。 挿画も優美な曲線が魅力。

Posted byブクログ

2022/04/21

かかりつけ医の先生に勧められて、読みました。 愛のある言葉と、水墨画のような深みのある絵に心が癒されて、自然と涙が出ました。 また、モグラがとてもかわいらしく、推しの動物になりました。 大人になって何度も読み返している、初めての絵本です。

Posted byブクログ

2022/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただ素直に読みたくて、手に取りました。 気がつくとゆっくりだけど、スーッと胸に染み入るように入って来る。 読んだ後には温かい気持ちが残り、誰かにこの温かさを教えてあげたくなる本 プレゼントにもおすすめです。

Posted byブクログ

2022/10/26

あたたかい絵本 じぶんにやさしくすることが、いちばんのやさしさなんだ コップがあるってことが、うれしい じぶんの価値は、じぶんできめる じぶんにやさしく。

Posted byブクログ

2022/04/16

詩人の長田弘さんの『読書からはじまる』に子どもの本を読むことも大切だと書かれていたので、何か読んでみようと思い、昨年、皆さまがレビューされていた評価の高かったこの絵本『ぼく モグラ キツネ 馬』をまずはじめに思い切って購入しました。 「2千円もするんだあ」と思いましたが、本はが...

詩人の長田弘さんの『読書からはじまる』に子どもの本を読むことも大切だと書かれていたので、何か読んでみようと思い、昨年、皆さまがレビューされていた評価の高かったこの絵本『ぼく モグラ キツネ 馬』をまずはじめに思い切って購入しました。 「2千円もするんだあ」と思いましたが、本はがっちりとした厚くて、美しい墨絵のような絵と文字の本で、それだけの価値はあると思えました。特に馬の絵が美しいと思いました。 ”この本はだれでも楽しめる。あなたが8歳でも。80歳でも” (あ~よかった。私が読んでもいいんだ)と思いました。 いちばん心惹かれた文章は ”こころがいたむときは、どうしたらいいの?” ぼくがたずねると馬がこたえた。 ”ともだちといっしょにいなさい。 その涙と、つらい時間をわかちあう。 そのうち希望にみたされて、幸せなきもちがやってくる” というところです。 私が、昔(いまだに覚えているのですが)小学校の卒業文集で隣りのクラスのM・Yさんという女の子が「友だちがいれば悲しみは半分に、喜びは2倍に」と書いていました。M・Yさんはとは同じ中学に進みましたが同じクラスになることはなかったのですが、M・Yさんと小学校で親友だったM・Sさんと私は中学で同じクラスになり、M・Sちゃんは友人の少なかった私とも友だちになってくれて、家に呼んでくれたり、中三で私が親の転勤で転校したあともお手紙を送ってもらったり、本当によくしてもらいました。 M・Sちゃんのやさしさを小学校の時からことばにして綴っていたM・YさんのこととM・Sちゃんのことをこの絵本を読んで同時に思い出しました。 懐かしいです。 M・Sちゃんは短大卒業後、CAさんになったと風の便りで聞きました。元気にしているでしょうか。

Posted byブクログ

2022/04/09

ひとつひとつの言葉がやさしく心に響いた。 この春 新しい環境で、自分の在り方や人間関係に迷い 戸惑っている娘に薦めた。 少しでも彼女の心の支えになる言葉が見つかるといいなと思う。 今回は図書館予約で借りた本だけれど、これは家に一冊置いておきたい本。

Posted byブクログ

2022/04/07

最初「は?」って思ったけど馬パート好きだった 〝いちばん強かったのはいつ?〟 − 〝弱さをみせることができたとき〟 〝たすけをもとめることは、あきらめるのとはちがう〟 〝あきらめないために、そうするんだ〟 〝とくべつだからすきになるわけじゃない〟

Posted byブクログ

2022/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ステキな言葉がたくさん詰まっていた。世界は思ってるより暖かいものだと教えてくれるようだった。 時と場合によって響く言葉や捉え方が変わりそうで、また読んでみたいと思った。 今はこの言葉が響いた。 「じぶんにやさしくすることが、いちばんのやさしさなんだ」 「やさしくされるのを待つんじゃなくて、じぶんにやさしくなればいいのさ」 「いちばんゆるすのがむずかしいあいては、じぶんなんだから」

Posted byブクログ

2022/04/02

ひとつひとつのセリフ、シーンに心打たれました。 大人こそ読みたい、忘れてはいけない気持ちばかり。 モグラや馬のようなことを言ってくれる人と出会いたいと思いつつ、自分がそうなりたいとも思う。 心温まる絵本です。

Posted byブクログ