鳥類学は、あなたのお役に立てますか? の商品レビュー
229:アリストテレスは人間の本質を知への愛だと説いた。2000年以上前のこの指摘は正鵠を射ている。人にとって知ることそのものが楽しみであり、楽しみを娯楽と呼ぶなら基礎研究の成果はまさに娯楽なのだ。 233:彫刻家は石の中に潜む美に仕える身である。これと同じく、研究者は自然の中に...
229:アリストテレスは人間の本質を知への愛だと説いた。2000年以上前のこの指摘は正鵠を射ている。人にとって知ることそのものが楽しみであり、楽しみを娯楽と呼ぶなら基礎研究の成果はまさに娯楽なのだ。 233:彫刻家は石の中に潜む美に仕える身である。これと同じく、研究者は自然の中に潜む知に奉仕する身なのだ。
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【おすすめポイント】鳥類学者になりたい人は必見の1冊です。鳥が好き、だけでは専門家にはなれません。鳥類学者としてのフィールドワークや、日常的に考えておくべき事などが分かります。著者の川上和人さんは、様々な鳥類に関する著著があり、NHKで放映された南硫黄島での調査にも参加されていま...
【おすすめポイント】鳥類学者になりたい人は必見の1冊です。鳥が好き、だけでは専門家にはなれません。鳥類学者としてのフィールドワークや、日常的に考えておくべき事などが分かります。著者の川上和人さんは、様々な鳥類に関する著著があり、NHKで放映された南硫黄島での調査にも参加されています。さあ、あなたも鳥類学者の道、歩んでみませんか!? 【請求記号】2階 【配置場所】488:Ka 【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28181823
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
在来種を守るのが単純なことではないと理解させられる バードウォッチングを始めたいと思いつつ最早名前が覚えられないが鳥を楽しむ方法は色々有りそう
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その鳥は絶滅か?生存か? 著者の脳内&活動は、過去・現在・未来を探ることで、 目まぐるしい様相をしめす。でも小ネタは忘れない。 ・はじめに 鳥類学者の罪と罰 第一章 鳥類学者、絶海の孤島リターンズ 第二章 鳥類学者には、秘密がある 第三章 鳥類学者は、妄想する 第四章 火山島の、...
その鳥は絶滅か?生存か? 著者の脳内&活動は、過去・現在・未来を探ることで、 目まぐるしい様相をしめす。でも小ネタは忘れない。 ・はじめに 鳥類学者の罪と罰 第一章 鳥類学者、絶海の孤島リターンズ 第二章 鳥類学者には、秘密がある 第三章 鳥類学者は、妄想する 第四章 火山島の、鳥類学者 第五章 鳥類学者は、名探偵 第六章 鳥類学者は、振り向かない ・おわりに 鳥類学者の役と得 ・おわりのおわりに ティンカー・ベルのお願い 鳥類学者探偵は今日も頭を巡らせ、行動する。 孤島の冒険、会議への参加と発表にダンス、 和名変更や目録編纂にも推理?を働かせ、 自然を守る話の合間に、趣味の映画やコミックの 言葉を投下し、読者をけむに巻く、面白真面目なエッセイ。 南硫黄島での大冒険。西島伽藍堂取り壊しプロジェクト。 古い標本の確認からの事実。和名変更の歴史は複雑怪奇。 ミゾゴイの行方。オガサワラカワラヒワ推し。 火山と台風に阻まれる西之島調査、巣の素材が漂流物!? 三浦しをん先生が言うが如く、目録はその海を渡る船。 大改訂という大波に揉まれての四苦八苦。 火山列島6種の陸鳥の島間移動。 有意義だった南鳥島での18時間の調査。 どんな難行苦行が待ち受けていようとも、 鳥の事を考えているのが抜群に楽しいと宣う、潔さ。 自然の中には多くの知見が眠っているとも、語ります。 それらをまじまじと感じられる熱意が良く、心地よかった。 うん、オガサワラカワラヒワは覚えたぞ~!
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鳥類学者さんのエッセイ。研究者として、生物学の基本的なことや、分類であるとか絶滅であるとか外来種であるとかの概念の定義など小難しくなりそうなことどもを、ごくごく平易な言葉で平たく淡々と説明してくれつつ、これでもか!というくらいのおびただしい小ネタを繰り出しながら、絶妙のバランスで...
鳥類学者さんのエッセイ。研究者として、生物学の基本的なことや、分類であるとか絶滅であるとか外来種であるとかの概念の定義など小難しくなりそうなことどもを、ごくごく平易な言葉で平たく淡々と説明してくれつつ、これでもか!というくらいのおびただしい小ネタを繰り出しながら、絶妙のバランスで反則技ギリギリくらいの比喩を織り混ぜて、どんな手を使ってでもご自分の専門の研究分野であるオガサワラカワラヒワという絶滅の危機に瀕している鳥への関心を高めたいという切実な願いを、持てる力を振り絞って訴えかけてくる、という作品でした。ふざけているのに書かれていることは真剣で、つまり興味を広くもってもらいたいがために真剣にふざけていて、読みごたえがありました。小ネタの全部は分からなかったかもしれないけれど、面白かったです。
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相変わらずの「川上節」炸裂で、この本も面白かったです。 これまで同様、滅茶苦茶ふざけた文体ではありますが、その背景にある膨大な知識には、今回も頭が下がりました。 それにしても、小笠原諸島における鳥の調査、中でも西之島における調査にはロマンを感じます。 地球の変遷、生物の進化、人...
相変わらずの「川上節」炸裂で、この本も面白かったです。 これまで同様、滅茶苦茶ふざけた文体ではありますが、その背景にある膨大な知識には、今回も頭が下がりました。 それにしても、小笠原諸島における鳥の調査、中でも西之島における調査にはロマンを感じます。 地球の変遷、生物の進化、人類の来し方、科学の存在意義を対象とした知的好奇心を凝縮したような調査だと、個人的には思っています。 是非とも、今後も調査を継続していただき、鳥類の進化の解明、科学の進歩に貢献いただくとともに、新たな著作の執筆に励んでいただきたいと思っています。
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先生の親しみやすい語り口で鳥類学に興味が持てる本。 鳥類学は楽しいという先生にニッコリしてしまう。 マーベルとトランスフォームお好きなんですね。
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農繁期に読んでそのままだったので、今中身を思い出そうとしたが、無駄なのでもう一度読んだ。相変わらず人を食ったような文章である。が、読み進めると人を食ってるのではなく、人の脇腹をこちょこちょっとやって笑わせておいて、財布を抜き取・・・いや、肝心の、餌を置いてあるところまで誘き寄せて...
農繁期に読んでそのままだったので、今中身を思い出そうとしたが、無駄なのでもう一度読んだ。相変わらず人を食ったような文章である。が、読み進めると人を食ってるのではなく、人の脇腹をこちょこちょっとやって笑わせておいて、財布を抜き取・・・いや、肝心の、餌を置いてあるところまで誘き寄せているのである。この場合、餌は離島の環境保全であり、オガサワラカワラヒワである。 私はまんまと引っかかり、見たこともないオガサワラカワラヒワのために寄付を投じてしまうことになった。私だけではくやしいので、この本を読んだ皆さんもぜひ引っ掛かっていただきたい。勢いでTwitterもフォローした。日々、南の島の自然が観察できるのでおすすめだ。 内容については帯の言葉が全てを語っている。 「センセイ、どうして鳥の研究をするんですか?」 「楽しいから。他に理由が必要かい?」 私のように鳥好きでなくとも、たぶん、読めば楽しい。
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前に読んだ著者の本と同じテイストの「鳥類学者によるエッセイ」。世代的にドンピシャな小ネタを楽しみつつ、もちろん大変面白く読んだのだが、やはり連発されるヲタネタにいちいち注釈がついていた方が本として正しい気がする。もちろん今の時代検索すれば良いという話なのではあるが、それを踏まえて...
前に読んだ著者の本と同じテイストの「鳥類学者によるエッセイ」。世代的にドンピシャな小ネタを楽しみつつ、もちろん大変面白く読んだのだが、やはり連発されるヲタネタにいちいち注釈がついていた方が本として正しい気がする。もちろん今の時代検索すれば良いという話なのではあるが、それを踏まえて楽しい注をつけるのもありなのではないかと。
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川上先生にしてはテーマがはっきりしてて、鳥と島に興味を持って研究者になってくれたら嬉しいな、オガラヒワを知ってほしいな、自然てすごいな、研究すると楽しいな。 御意。 とっても良かったです。 ただ、相変わらず情報量自体は三分の一くらいで、まず、川上先生に興味を持ってもらわない...
川上先生にしてはテーマがはっきりしてて、鳥と島に興味を持って研究者になってくれたら嬉しいな、オガラヒワを知ってほしいな、自然てすごいな、研究すると楽しいな。 御意。 とっても良かったです。 ただ、相変わらず情報量自体は三分の一くらいで、まず、川上先生に興味を持ってもらわないといけない本でした。 はまんない人は、絶対無理だろう。
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