未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 の商品レビュー
タイトルの通り、未来は決まっており自分の意志など存在しないという考えに関して、言いたいことはなんとなくわかった気がした。 自分の行動は、取り巻く様々な環境に起因しており、自分で思い至った意思すらそれに影響されているという考えということは、要は構造主義のことなのかなと理解した。 そ...
タイトルの通り、未来は決まっており自分の意志など存在しないという考えに関して、言いたいことはなんとなくわかった気がした。 自分の行動は、取り巻く様々な環境に起因しており、自分で思い至った意思すらそれに影響されているという考えということは、要は構造主義のことなのかなと理解した。 その結論に頭では納得できるけれど、やっぱりなかなか心では受け入れられない自分もいた。
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『トゥルーマン・ショー』を観たことがなくとも、自分だけが世界の主役なのでは?という問い。存在や実存の不可知性。心理学、脳科学、哲学など学際的な知見を横断しつつ、本著が提示する「意識とは情報である」との結論は説得的であり、脳みそがぐらっぐらする。
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心理学博士妹尾武治さん著。まだまだわからないことだらけの脳と心の関係性を科学的には100%正しいとは言えないが心理学、生理学、脳科学、仏教、哲学、アート、文学を通して考える。心の重さを数量的に測ることは難問ですね。
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好きな人は好き 生き物は基本ソフトウェアに環境の影響を受けて成長するとしたら、将来にわたるまで、結果が決まっているのでは?という感じですかね。 まあそうとも言えるし否定は難しいですね。
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結局、自分の意識の外のことは何も確かめようがない。映画マトリックスやトゥルーマンショーが好きな人(私も含めて)にお薦め。妹尾先生が発狂されないことをお祈りします。
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本書は、書店で見かけてタイトルに惹かれて購入した。『未来は決まっており、自分の意思など存在しない。』私がこの本を手にとって購入することは、すでに決まっていて、私の意思など無かったの?なんて思いつつ手にとったのを覚えている。書籍の帯にも「あなたが本書を手にすることは、138億年前か...
本書は、書店で見かけてタイトルに惹かれて購入した。『未来は決まっており、自分の意思など存在しない。』私がこの本を手にとって購入することは、すでに決まっていて、私の意思など無かったの?なんて思いつつ手にとったのを覚えている。書籍の帯にも「あなたが本書を手にすることは、138億年前から決まっていた。」と書いてある。もう何がなんだか、確かめずにはいられなくなって気がついたら購入していた。のかな〜 著者の思考の軌跡をたどっていき、タイトルのような考えを持つようになったのかを証明するような一冊だった。著者の思考についていくのは結構たいへんで、多くの分野の哲学・思想を読み解きつつ結論に導く旅は、険しく、危険に満ちている。 とはいえ、どれも興味深く読みすすめることは苦にはならなかった。 私たちの未来は、決められたレールの上をただ進む状態で、自らの意思や決めた(と思っている)こともすでに確定されていたという世界だったら、皆さんどう思います?簡単には信じがたい考え方だが、もしも、それが万物の真理だとしたら? こんなことを考え続けることなど今までは無く、とても貴重な体験ができた。 また、本書には映画や漫画、小説等多く引用されており、それらの作品にも興味をひかれる。読みたい本や漫画、観たい映画がいくつもあり積読本、漫画が増えそうで怖い。そういう意味でも、危険な本だ。 近いうちに再読をしたい。
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真面目な内容ながら、著者自身が「トンデモ本」と称する攻めた本。 帯の「あなたが本書を手にすることは、138億年前から決まっていた」が効いており、決定論の話をすると「じゃあ何?あれもこれも決まってたって言うの?」と反論する人がいるが、それをすごく先回りして答えた形で、最初からここま...
真面目な内容ながら、著者自身が「トンデモ本」と称する攻めた本。 帯の「あなたが本書を手にすることは、138億年前から決まっていた」が効いており、決定論の話をすると「じゃあ何?あれもこれも決まってたって言うの?」と反論する人がいるが、それをすごく先回りして答えた形で、最初からここまで断言されたら、読むしかない。 内容はかなり好き嫌いが分かれると思うけど、最初から万人受けすることを放棄して入ればこその、この読み応え。 著者はサブカルにも詳しく、なにかと難儀な経験をしてこられた方のようだが、文章も読みやすく「この作品が判りやすい」と示される映画や本がいちいち見たり読んだりしたくなるオマケ付。 人生のいろいろな場面で読み返したいと思う。
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ちょっと難しいけどわかる範囲で納得も出来た。 心理学的決定論なるものが本当に真理なのかは分からないけど全体的に面白い説だと思う。
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タイトルを見て、そんな考え方もあるんだ!面白いと思って読んでみたところ、確かにそうかもしれないと8割方信じさせられた。 剣道で面を素早く打つとき、打とうと意識する前に、脳と体が勝手に先に動いている。野球で速い球が打てるのも同様。打とうと思ったのは幻影であって行動に影響は及ぼして...
タイトルを見て、そんな考え方もあるんだ!面白いと思って読んでみたところ、確かにそうかもしれないと8割方信じさせられた。 剣道で面を素早く打つとき、打とうと意識する前に、脳と体が勝手に先に動いている。野球で速い球が打てるのも同様。打とうと思ったのは幻影であって行動に影響は及ぼしていない。 人間もAIと同じで、環境からの情報を元に条件反射的に行動させられているだけ。AIの選択を人間にわかるように説明することができないブラックボックス問題と同じく、人間も膨大な情報のやり取りを自分で全て理解できないため、行動に自由意志があるという誤解、幻影が生じる。 やめようと思っても薬物やアルコール中毒の人がやめられないのは、脳が意思より先に動いてしまうから。親の虐待を受けた子が次世代の子に虐待する確率が高いのは、成長過程で脳に損傷を受けたからかも知れない。というのは本当に有り得そうだと思った。 発達障害のある人は相対的に功績を残してきた人が多い。少数派の人は生きづらい世の中だけれど、自分で意識をコントロールして行動を変えるのは所詮無理なのだと思うことで、つらさが少し和らぐのではないかと思う。
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もともと自由意志というテーマはとても興味があり、この本はズバリ自由意志についてて書かれた本。 著者自らトンデモ本であると言っているが個人的には最高にイカした本である。 今まで自分の中でモヤモヤしていたものをぜーんぶまとめて言葉にしてくれた感じで、おおけさに言わせてもらえばこの...
もともと自由意志というテーマはとても興味があり、この本はズバリ自由意志についてて書かれた本。 著者自らトンデモ本であると言っているが個人的には最高にイカした本である。 今まで自分の中でモヤモヤしていたものをぜーんぶまとめて言葉にしてくれた感じで、おおけさに言わせてもらえばこの本を読んで悟ることが出来ました。 自分の嗜好にここまではまる本は珍しい。 むちゃくちゃ面白い本です。
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