そして、すべては迷宮へ の商品レビュー
「怖い絵」で大ブレイクした著書の初のエッセー集。エッセー集と名乗ってはいるのだが、こう言ってはなんだがエッセーというよりは……雑文集? エッセイもあるが、展覧会の紹介文やら書評やらもありで、いろんなところにいろいろ書いたのをとにかくガサーッと集めました、という趣。 しかしだからと...
「怖い絵」で大ブレイクした著書の初のエッセー集。エッセー集と名乗ってはいるのだが、こう言ってはなんだがエッセーというよりは……雑文集? エッセイもあるが、展覧会の紹介文やら書評やらもありで、いろんなところにいろいろ書いたのをとにかくガサーッと集めました、という趣。 しかしだからといって面白くないというわけではない。文章はほどよく整っていて読みやすいし、絵画だけでなくヨーロッパ芸術全般についての深い知識が惜しみなく供され、へーっ、ほーっ、ふーんと頷きながら楽しむことができる。 残念だったのは、触れられている絵画がすべて図版として収録されているわけではないということ。まあこれは「怖い絵」のような絵が中心の本ではないのである程度はやむを得ない。肝となるような絵はだいたい収録されているので、他にどうしても見たい絵があれば自分で探せる世の中で助かった。 あと、書評に限らず、取り上げられている本に興味をそそられる本が多く、いろいろ読んでみたい本が増えてしまった。 中野京子さんの著作は初めて読んだのだが、こんな感じでスルスル読めるなら他の本も読んでみたいなあと思いました。
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美術やその周辺に関するエッセイ。絵には興味ないとか、ハプスブルク何?と言う方には是非読んで欲しい。絶対に一度は聞いた人名が出てきます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『怖い絵』シリーズなど、美術関連の著作では現在最も勢いのある中野京子さんのエッセイ集。 専門の美術の話だけでなく、日常の話も軽妙洒脱で読みやすい。そう、読みやすい。 本の最後にご自身の「始まりの一冊」に関して述べられているが、なるほど、『怖い絵』は売れるように意識して書いていたのかと納得しきり。だって、読みやすし面白いし。
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中野京子さんからは教えられることが沢山あります。 絵画を観ることの楽しみが格段に飛躍しました。「怖い絵展」良かったです。『レディ・ジェーン・グレイの処刑 』忘れられない…。
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【珠玉のエッセイを文庫オリジナルで!】「怖い絵」シリーズなどで絵画鑑賞に新たな歓びを提示してきた著者による、知的ユーモアにあふれ、ときにスリリングなエッセイ集。
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