そして、すべては迷宮へ の商品レビュー
2章の、絵画とか本とかあんまり関係なかったりもするエッセイがすごい面白かった。ところどころクスッと笑っちゃう感じ。
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あ、面白い♪くすっと 笑えるし絵画に対する 深い造詣は流石の一言。 なんでこれまで著者の 本を読んでこなかった んだろうと密かに後悔。 イワン雷帝とその息子 の鬼気迫る表情は見た 瞬間息が止まりました。 書物でも写真でもなく 絵画だから表現出来る リアリティですね。 仕事...
あ、面白い♪くすっと 笑えるし絵画に対する 深い造詣は流石の一言。 なんでこれまで著者の 本を読んでこなかった んだろうと密かに後悔。 イワン雷帝とその息子 の鬼気迫る表情は見た 瞬間息が止まりました。 書物でも写真でもなく 絵画だから表現出来る リアリティですね。 仕事がらみの本に眠り の精がくっついている という話も同感。 数ページ読むと必ず瞼 が重くなるんですよね ・・・(笑
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美術館巡りが、好きであった。 何も考えず、その絵の前で、立たずんでいただけ、こんな絵が、描けたらとか、…こんな絵だったら、自分にでも描けそうなんて(とても無理だけど(笑))大それた事を思いながら、通ったものである。 そんな事を主婦なのに 育児に追われて、美術館巡りは、遠のき、子...
美術館巡りが、好きであった。 何も考えず、その絵の前で、立たずんでいただけ、こんな絵が、描けたらとか、…こんな絵だったら、自分にでも描けそうなんて(とても無理だけど(笑))大それた事を思いながら、通ったものである。 そんな事を主婦なのに 育児に追われて、美術館巡りは、遠のき、子供から手が離れたら、今度は、行く機会をわざわざ捻出して出掛ける気力が無くなった。 そんな時に、中野京子氏の本を手にして、絵画の見方も少し変わってしまった。 ナイチンゲールもそうである。 下級層の人々と共にクリミア戦争に旗を振り回しながらのイメージだったのに、上級層のお嬢様が、ボランティア活動でも、一番に危険な場所へ突入するなんて、予想にもしなかった。 この時代で、上級層女性のワークレディである。 又、宗教画についても、磔刑図の聖釘の本数などの記載も思いもしない点に目を向けていて面白い。 又、この本では、本からの絵の話に、興味が湧く。 のんびりと眺めていた絵画にも、色んな視点から見ての楽しみ方に、この本を読んで、又、美術館への足が向かいそうである。
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美術から少し離れた日常生活のことや読書のことも含まれていて、中野さんの別の一面を垣間見れた気がする。愛読書というアガサ・クリスティー、自分も読んでみようかな。
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「怖い絵」の著者 中野京子さんが書かれた、短文、紹介文を集めたもの。軽い読み物として、とても面白かった。大学で教えられていた頃のことにも触れられていて、中野京子さんの授業、受けてみたいなあと思う。 私が初めて中野京子さんの名前を知ったのは、「怖い絵」ではなく、本書にも記載があったツヴァイクの「マリー・アントワネット」の訳者としてであった。「マリー・アントワネット」を読了し、随分時間が経ってから「怖い絵」を読み、とても面白い、と思って、この名前、見たことがある、と思って調べたのだった。 本書で触れられた絵画が全て掲載されていれば、大満足だったが、書面の都合上、出来なかったのだろう。 第三章 本を読む 本を書く の中の 私好みのエンタメ小説 Ⅲ伏線を確認する のクリスティーに触れたところで「地味な恋人を捨てて富豪の美女を選ぶのは野心家なら当然と思わせ、平凡を絵に描いた田舎の主婦が殺人のターゲットになるわけがないと信じさせ、あげくは一人称の語り手が犯人でもアンフェアと感じさせない…(クリスティー・ファンなら、どれもタイトルがすぐおわかりですね)」とあったが、「ナイルに死す」「予告殺人」「アクロイド殺し」で合っているのだろうか。2番目が全く自信がない。絶対これだ、と分かる人がいたら、教えてほしい。 「時の娘」「レッド・ドラコン」「インフェルノ」、未読なので、読んでみたくなった。
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中野京子さんの、今まで新聞や雑誌に寄稿したエッセーをまとめたもの。 第一章が美術関連。第二章が身辺雑記。第三章が書評など、本について。 第一章で取り上げた画家は、レーピン、ルーベンス、モネ、アルチンボルト、ターナー、ベラスケスなど。 「絵画のタイトルを画家が決めるようになっ...
中野京子さんの、今まで新聞や雑誌に寄稿したエッセーをまとめたもの。 第一章が美術関連。第二章が身辺雑記。第三章が書評など、本について。 第一章で取り上げた画家は、レーピン、ルーベンス、モネ、アルチンボルト、ターナー、ベラスケスなど。 「絵画のタイトルを画家が決めるようになったのは近代になってから」という記述が興味深かった。 ルネサンスなど、昔の時代では、特権階級からの受注が主で、内容もタイトルも決まっていた。 それに対し、近代ではモンドリアンの「ブロードウエイ・ブギウギ」などはタイトルの勝利、と述べる。納得。 このように、時代を経て、画家のあり方も、画風やテーマと共に大きく変わっていった。 宮廷画家や工房を切り盛りしていた頃と違い、19世紀末では、印象派のように、画家が一人で活動するようになった。 これがフリーランスの始まりだったのかな。 西洋音楽も宮廷音楽家から、古典派になるとベートーベンのように独立して仕事する人が増えてきた。 美術も音楽も、バロックから古典になると、大きくその立ち位置も変化していったんだろうな。 今まで、中野さんの本は美術解説本しか読んだことがなかったので、新鮮だった。 大学で語学や西洋文化史をかつて教えていたことがあったようで、授業や生徒たちとのクスッと笑ってしまうようなやり取りや、授業の具体的な内容、仕事で朗読することになり練習に苦労したこと等、また、日々の出来事なども語られており、中野さんの意外な一面も知れて面白かった。 最初の方は教鞭をとりながら翻訳書やオペラの本を出すも、初版止まりで全く売れなかったようだ。 しかし2007年の「怖い絵」第一弾で成功を収めたという。その後、ずっと感心を持っていたスペインのハプスブルク家について書いた一冊が、自分の中でのはじまりの一冊になった。これは絶対読んでみようと思った。
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エッセイを読んだのは初かな。いつも豊かな解説を楽しませていただいております。 少し中野さんの人となりが見えたのが嬉しかった。、
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1章は絵画で2章が雑記、3章は読書。「おわりに」はあるがいつものこの著者ならあるはずの「はじめに」がない。”読む覚悟”と”心構え”ができずにいきなりエッセー集に入る。軽い。1つ1つが短い。覚悟などいらない。勿論、いつもの中野節で”クスっと”笑わせてくれる。ページは進むよ、スイスイと。素直に面白い。行きついた最後のエッセーは「わたしの始まりの一冊『名画で読み解くハプスブルク家』」。売れ始めた最初の一冊。それまで全然売れていなかったという。この人が売れない本を書けたなんて、今となってはそちらの方が不思議だ。
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エッセー集と言っても、中野京子さんの日常を綴るというよりは、絵画の解説や書評が多く、相変わらず知的好奇心がくすぐられる。どのジャンルの文章も、情熱的でありながら、情景が浮かんで読みやすい名文。 本もよく読まれるようで、若干西洋美術系寄りな選書が面白い。
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絵画に対する解説が記載された本だと思っていたが、様々な雑誌等に寄稿された記事を集めた本であった。 各絵画に対しては数ページ程度で記載されており、しかも解説している絵画が掲載されていないものもあったりと、素人が絵画の初歩を勉強するためにはハードルが高いものであった。 エッセー集なの...
絵画に対する解説が記載された本だと思っていたが、様々な雑誌等に寄稿された記事を集めた本であった。 各絵画に対しては数ページ程度で記載されており、しかも解説している絵画が掲載されていないものもあったりと、素人が絵画の初歩を勉強するためにはハードルが高いものであった。 エッセー集なので仕方ないのかもしれないが。
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