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鍵穴 の商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2024/06/30

今回もなかなかの力作! いわゆるコールドケースになるのかな、ある日検事総長から呼び出され、最近亡くなった政治家の別荘に大金がある、それについて極秘で調べろというお達し。 とにかく関係者はみんな死んでるし、他の行方不明者事件まで絡んできて、尚且つ極秘だしこれどうやって調べるの⁇とグ...

今回もなかなかの力作! いわゆるコールドケースになるのかな、ある日検事総長から呼び出され、最近亡くなった政治家の別荘に大金がある、それについて極秘で調べろというお達し。 とにかく関係者はみんな死んでるし、他の行方不明者事件まで絡んできて、尚且つ極秘だしこれどうやって調べるの⁇とグイグイ引き込まれる! ノルウェーの名前に馴染みがないのでそこは読みにくいけど、大金の出所、犯人達の身元が判明するとさらに加速!犯人は残虐で狡賢い悪党達で最後の捕まる場面は手に汗握る! 今回も大絶賛でございました☆

Posted byブクログ

2023/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヨルン・リーエル・ホルストのヴィスティング警部、未解決事件シリーズ第二弾。 検事総長直々に、死んだ政治家の家から出てきた高額な紙幣の謎解きを依頼されるヴィスティング警部。秘密の指令のため、必要最小限のメンバーで事件に臨むことが求められる。娘のリーナ等と共に捜査を開始するが、前作で出会った正反対の捜査方法で事件に迫る国家犯罪捜査局のアドリアン・スティレルも絡んできて。。。 今作も読みやすく、ページターナーなところは相変わらず。単純な事件かと思いきや、複数の事件が絡んできて非常に登場人物が多くなる中、収まるところに手堅く収める。派手さはないが、警察小説のお手本のような作品。 コールドケースを扱うシリーズといいつつも、前作以上に現在進行形のサスペンスもあり。読み応え十分。鍵穴に合う鍵さえ見つければ、とんとん拍子にことが進む、納得の題名。

Posted byブクログ

2023/11/14

カタリーナ・コードで知った刑事ヴィスティング。落ち着いた渋い正統派の刑事姿と、事件の舞台となるフィヨルド周辺の透明感が好きになった。本作はカタリーナ・コード以上に深く引き込まれた。最終場面の緊張感も素晴らしい。

Posted byブクログ

2023/08/06

コールドケース4部作の2作目。今回は一気に読みました。犯人に行き当たってしまうところや訪問者が多い割に見つからない証拠品、壮絶な暴力を振るう割に殺害はしない悪人など、ちょっと詰めがな……と感じる箇所もありますが、全体として興味深く読めました。

Posted byブクログ

2023/08/05

ノルウェーの警察小説。 ヴィスティング警部物としては13作目だそう。 「警部ヴィスティング カタリーナ・コード」に続く作品。 未解決四部作(コールド・ケース・カルテット)の2作目とのこと。 大物政治家のクラウセンが急逝。 ラルヴィク警察の主任警部ヴィスティングは検事総長に呼び出...

ノルウェーの警察小説。 ヴィスティング警部物としては13作目だそう。 「警部ヴィスティング カタリーナ・コード」に続く作品。 未解決四部作(コールド・ケース・カルテット)の2作目とのこと。 大物政治家のクラウセンが急逝。 ラルヴィク警察の主任警部ヴィスティングは検事総長に呼び出される。 クラウセンの別荘で多額の金が詰まった箱が発見されたという。ヴィスティングは現場に向かい、箱を自宅地下に移動するが、翌日別荘のほうは放火されてしまった。何者が動いているのか。 フリーの記者であるである娘のリーネとも協力体制を敷き、鑑識のモンテルセンも加えたチームでの極秘捜査。 過去のいくつかの事件との関係を探っていきます。 極端な設定ではなく、地に足がついた感じが読みやすい。 作者は20年も警察官だった経験があり、地道な描写は安定感があります。 一方では、自宅地下に資料を置いたり、警戒態勢が半端なところが‥いかにもラストの危機のためという設定に見える。 盛り上げるためにはしょうがないのか?(笑) 父と娘の関わりは、ミステリの世界では最後の希望みたいなところもあるようで。 奥さんは警官の仕事が(不規則で危険で忙し過ぎるから)不満で離婚してることが多く、でなければ、殺されたり犯人だったりするから? 警察と記者とが協力し合う形、というのも、現実とは違う展望を描こうというものかもしれませんね。

Posted byブクログ

2023/04/27

ヴィスティングは検事総長から直々に秘密捜査を命じられる。数日前に亡くなった元国会議員バーナール・クラウセンの別荘から外国紙幣のつまったダンボールが見つかったので、それを調べろというのだ。別荘からダンボール箱を自宅の地下室に移し、協力する警察同僚も得てほどなくクラウセンの別荘が火事...

ヴィスティングは検事総長から直々に秘密捜査を命じられる。数日前に亡くなった元国会議員バーナール・クラウセンの別荘から外国紙幣のつまったダンボールが見つかったので、それを調べろというのだ。別荘からダンボール箱を自宅の地下室に移し、協力する警察同僚も得てほどなくクラウセンの別荘が火事になる。調べるうち、数年前、空港で現金強奪事件が起き、同日別荘近くで若い男性が行方不明になっていることが分かる。この3つの事件が収束してゆく過程が読みどころ。淡々と、というのでもなく、かといってエキサイティングというのでもなく、普通態、というのかな、そういう空気がいい。 娘のリーネはシングルマザーになっており新聞社もやめてフリーになっている。またしてもリーネを片腕に、協力する鑑識官、お蔵入り事件捜査班の面々で謎を解き明かしてゆくのだが、「猟犬」の時に感じた警察外部者のリーネをひきこんで~公的秘密を教え、というところにちょっと違和感があった。元警察官の著者がこういう設定?と思ったのだが、解説には、著者は「必ずしも協力しあえるとは限らないんですけど、何かしらの必要な関係を築いていこうとする」警察とジャーナリストの関係を描きたいと語った(ミステリマガジン2016.7掲載のインタビュー)とあった。ジャーナリズムは事件当事者、警察関係者にとってはやっかいな存在だな、というのを感じるが、逆に報道が役に立つこともある。なるほど著者は現役の警官の時にそういうのを感じていたのかな、と思った。 2018「Det innerste rommet」 の英語版を邦訳したもの。 2018発表 ノルウェー 2021.3.10初版第1刷 図書館

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2022/12/13

図書館で。 文庫版の表紙、イケオジすぎてなんか違和感。いや、別にイケオジじゃないとも本編中書いては無いけど。もっとこう…ねぇ(笑) 謎の札束と過去の失踪事件と政治と現金強盗が色々混ざり合ってなかなか面白い展開に。個人的には最後のリーナへの襲撃シーンはやりすぎなような気がするし、あ...

図書館で。 文庫版の表紙、イケオジすぎてなんか違和感。いや、別にイケオジじゃないとも本編中書いては無いけど。もっとこう…ねぇ(笑) 謎の札束と過去の失踪事件と政治と現金強盗が色々混ざり合ってなかなか面白い展開に。個人的には最後のリーナへの襲撃シーンはやりすぎなような気がするし、あの地下室に警備システムだけで放置ってのはちょっとありえないな、と思う。 ネコちゃんが不当な扱いを受けるのも…心が痛い所…

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2022/11/30

ヴィスティング警部シリーズ第13作、邦訳3作目にして、コールド・ケース・カルテットの2作目である。 「今回はいつもと次元の違う捜査になりそうだ」、冒頭でヴィスティングはそう独りごちる。それもそのはず、検事総長に直々に呼び出されたヴィスティングは、先般心臓発作で亡くなった大物政治...

ヴィスティング警部シリーズ第13作、邦訳3作目にして、コールド・ケース・カルテットの2作目である。 「今回はいつもと次元の違う捜査になりそうだ」、冒頭でヴィスティングはそう独りごちる。それもそのはず、検事総長に直々に呼び出されたヴィスティングは、先般心臓発作で亡くなった大物政治家バーナール・クラウセンの極秘調査を命じられていた。彼の別邸から、段ボールに詰め込まれた530万ドル以上の、出所不明の大金が発見されたのだ。国内外に知られるこの政治家は不正を働いていたのか。ヴィスティングは部下のモンテルセン、娘のリーネとチームを組み、捜査を開始する。 事件の鍵穴にしっかりはまる鍵は果たして見つかるのか。クラウセンの息子の死、現金強奪事件との関連など、様々なことが絡んできて、最後までまったく読者を飽きさせない。今回も未解決事件ということで、前作でヴィスティング親娘を振り回した国家犯罪捜査局のスティレル捜査官が再登場する。出番はさほど多くないが、味のある役柄を演じている。 本シリーズは親娘の物語でもある。本作のリーネは報道の立場ではなく、非公式ながら捜査協力というかたちで捜査に加わる。父の指揮下に入ることで、普段とは違う父の一面に接し戸惑うものの、随所で父をも超えたひらめきを見せる。しかし…、毎度ながら捜査機密をマスコミの娘に簡単に開示して、あまつさえ捜査チームに加えてしまうヴィスティングはいかがなものかと思うが…。 それはともかく、おもしろい。次の作品が早く読みたい!

Posted byブクログ

2022/08/06

「機会が泥棒を作る」 「人間は全ての行動をコントロールできるわけではない。いかなる場合にも自由意志に基づいた行動が可能なわけではない」 「沈みゆく船の上で、他人に救命ボートを譲るか、自分の安全を確保するかという選択」 未解決事件四部作との事なので翻訳を楽しみに待ちたいと思います...

「機会が泥棒を作る」 「人間は全ての行動をコントロールできるわけではない。いかなる場合にも自由意志に基づいた行動が可能なわけではない」 「沈みゆく船の上で、他人に救命ボートを譲るか、自分の安全を確保するかという選択」 未解決事件四部作との事なので翻訳を楽しみに待ちたいと思います。

Posted byブクログ

2022/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ノルウェー産、正統派警察シリーズもの。 キレの良い直球。完成度高し。 労働党の大物政治家バーナール・クラウセンが急逝した。 死因に不審なところはないが、別荘から多額の現金紙幣が発見される。 検事総長から直々に、警部ヴィスティングのもとへ真相究明の極秘指令が寄せられるところから始まる。 鍵となるのはクラウセン関与について名指しで告発状のあった過去の未解決失踪事件と、同じく未解決の、同日に発生していた空港での現金強奪事件。 『鍵穴』というタイトルながらも印象的なのは、”捜査の喩えにふさわしいのは鍵ではない。ジグソーパズルだ”という示唆。 まさにそのとおりの進行で、外枠が埋まり、次第に図柄が見えてきたところで、ピースのはめ違いやどうしても埋まらないピース、行き詰まりに出会う。 そうかと思えば急に霧が晴れることもある。だがまだ何か足りない。 といった風情で北欧ミステリらしくしっとりとした始まりから、尻上がりに疾走感を増し、最後は息もつかせぬ展開。 前作『カタリーナ・コード』もなかなかの出来。 今作も含めて未解決四部作(コールド・ケース・カルテット)の2作品とのこと。 次作も邦訳済みのようで、期待大。

Posted byブクログ