イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑 の商品レビュー
今ではほとんど見ることがなくなった仕事をイラスト付きで紹介している。中には昭和初期にはすでになくなった仕事もある。なかなか面白い。 100余りの仕事を紹介しているが、最初は「赤帽」である。今「赤帽」いうと、軽貨物自動車を使った運送屋さんを思いおこす。本来は駅にいた手荷物を運...
今ではほとんど見ることがなくなった仕事をイラスト付きで紹介している。中には昭和初期にはすでになくなった仕事もある。なかなか面白い。 100余りの仕事を紹介しているが、最初は「赤帽」である。今「赤帽」いうと、軽貨物自動車を使った運送屋さんを思いおこす。本来は駅にいた手荷物を運んでくれる人のことを指した。ホテルなどのポーターと同じ意味である。 中には全く知らなかった仕事もあった。「天皇陛下の写真売り」である。『御真影」とよばれた天皇陛下の写真を勝手に売っていいのか? 表向きは厳禁だったのが、実際は黙認されていたとのこと。
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円タク、マネキンガール、羅宇屋、質屋……。2025年現在、再放送中の朝ドラ『チョッちゃん』(金子成人, 1987)に本書で紹介されている職業が幾つか登場したので再読。 本書で紹介されている職業は現在では珍しく、非効率的でキツく、非合法なものもある。ただ「何をするのか」という仕事...
円タク、マネキンガール、羅宇屋、質屋……。2025年現在、再放送中の朝ドラ『チョッちゃん』(金子成人, 1987)に本書で紹介されている職業が幾つか登場したので再読。 本書で紹介されている職業は現在では珍しく、非効率的でキツく、非合法なものもある。ただ「何をするのか」という仕事内容と、「食うために働く」という目的意識が明確に感じられる点が好ましく羨ましい。 これから先、昭和時代に製作された——実際に昭和時代を生きた人たちが製作した——昭和時代が舞台の映像作品を鑑賞するうえで参考になるかも?
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ここに114種の「昭和の仕事」が取り上げられ紹介されているのだが、昭和半ば生まれの自分でも、その多くは直接には知らない。あるときには相応に必要とされる仕事であっても、時代が移り行き、機械化が進んだり生活環境が変わっていくと、少しずつ廃れてしまったり、場合によってはなくなってしま...
ここに114種の「昭和の仕事」が取り上げられ紹介されているのだが、昭和半ば生まれの自分でも、その多くは直接には知らない。あるときには相応に必要とされる仕事であっても、時代が移り行き、機械化が進んだり生活環境が変わっていくと、少しずつ廃れてしまったり、場合によってはなくなってしまう。 取り上げられている職種では、身体を使った労働が多いが、それだけ「働く」ことには苦労が多かったし、その働く姿が生々しく人の目に見えていたのだろうなと思う。正に生業(なりわい)の世界。各解説はコンパクトにまとめられていて、社会の片隅で黙々と働いていた人たちの姿が浮かんでくる。 それぞれの職種に平野恵理子さんのイラストが載せられており、具体的なイメージを持つことができて大変ありがたく、ノスタルジーをかき立てられた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。 自分は9割くらいイメージが湧くのだが、自分の子供世代には珍紛漢紛だったりするのかな。 202603追記 ポッドキャスト旅する民俗学46.47回
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111108さんのレビューで気になり、図書館にあったのでお取り寄せ。 昭和を象徴するか、昭和に消えた仕事、昭和に全盛期を迎えた仕事などをひっくるめて「昭和の仕事」と著者は呼び、今よりももっと人間の匂いと体温があった、不便で効率も悪かったが、人を介して仕事が成立する昭和の仕事、この...
111108さんのレビューで気になり、図書館にあったのでお取り寄せ。 昭和を象徴するか、昭和に消えた仕事、昭和に全盛期を迎えた仕事などをひっくるめて「昭和の仕事」と著者は呼び、今よりももっと人間の匂いと体温があった、不便で効率も悪かったが、人を介して仕事が成立する昭和の仕事、この時代を生きた人々の生活の辛抱強さ、哀しみを感じる。平野恵理子さんのイラストが昭和感を更に倍増させる。 運輸、第二次産業、情報通信、製造、飲食店、サービスその他の仕事などの分類で百十五首の仕事が紹介されている。女性の社会進出に必要だったと思われる職業や、苦労なども知ることができる。どの時代にも詐欺はあり、「なきばい」、「つぶ屋」には驚いた。 「電話交換手」は「女性の方が記憶力がよく、話を素直に聞いて、相手に伝えることができるからという理由」「時代の先端を行くトップモード」昭和三十年頃までは東京大阪間では電話交換手がつながないといけなかったという。電話回線が発達して昭和四十年代後半には交換手はいなくなったとのこと。 「エレベーターガール」は、東京の上の松坂屋が最初らしい、振動が激しいために、脚の疲労だけでなく、ストレスで肩凝りや胃炎などもあったり、気候の変化、近づく客の気苦労などもあったりして実は重労働だった様子。平成不況と自動運転で消えていったとのこと。 「エンヤコラ」は。最低賃金で働くニコヨンの女性版、ヨイトマケとも呼んだらしい。苦しい生活の救いとして、日記をつけたり、短歌俳句などを詠む者も多かったという。 <世はさかさ昔は夫人今は人夫><生活の最低線に生きる吾媚びることなくへつらうこと無く>
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非効率な社会ゆえに、そんなものが仕事になるのかというものもあったことがわかる おばけ暦売りは西洋化の影響が出てて面白かった
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お金をもらえることを仕事というならば、名前もつかずに行われたり多くの人が存在も知らない仕事も合わせると、仕事というのはこれまでもこれからも無数に生まれては消えるのだろう。 そんな中で、多くの人からお金をもらえてそれを継続できて名前がついた仕事は、おそらく仕事全体の中ではエリート?...
お金をもらえることを仕事というならば、名前もつかずに行われたり多くの人が存在も知らない仕事も合わせると、仕事というのはこれまでもこれからも無数に生まれては消えるのだろう。 そんな中で、多くの人からお金をもらえてそれを継続できて名前がついた仕事は、おそらく仕事全体の中ではエリート?と呼べるのかもしれない。 本書では昭和の時代のそんなエリートな仕事が紹介されている。 赤帽、押し屋、カストリ雑誌、新聞社伝書鳩係、木地師、おばけ暦売り、疳の虫の薬売り、荒物屋、天皇の写真売り、泣きばい•つぶ屋• はりだし、テン屋、サンドイッチマン、のぞきからくり などなど 本書の仕事の中で自分が実際に見たことのある仕事はほとんどないが、仕事だけでなく当時の風俗や文化も合わせて感じられ、昭和の頃を思い出し懐かしい気持ちになれた。
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絶滅職業のイラスト付き本で職業にも消費期限がある事が伺える。淘汰された形であるが職業の多様性が無くなった社会は詰まらなそうにも思える。 今から100年後にはYouTuberとかどういう扱いに分類されているのか気になるところではある。
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昭和の時代、主に戦後以降当時の社会を支えるためにあった仕事だが、今では無くなってしまった仕事を集めた書籍。イラストがついているので、どんな仕事だったのか想像しやすくなっている。当時の価格帯も掲載されているが、当時の経済状況の知識が無いので、冒頭に記載がある簡単な賃金・物価の変遷表...
昭和の時代、主に戦後以降当時の社会を支えるためにあった仕事だが、今では無くなってしまった仕事を集めた書籍。イラストがついているので、どんな仕事だったのか想像しやすくなっている。当時の価格帯も掲載されているが、当時の経済状況の知識が無いので、冒頭に記載がある簡単な賃金・物価の変遷表から想像するか、本格的に調べてみるしかない。これもまた楽しいのですが・・ 消えてしまった仕事についても、一つ一つ考察することも楽しいと思った。いろんな妄想をするのが、楽しいのだ。 例えば、なぜ、その仕事が消えてしまったのか?もし、その仕事が現在の進歩したインフラやテクノロジーを使えたとしたら、今でも仕事として存在できるか? 当時の消費者と現在の消費者のニーズの変化はどのようなものか? などなど、消えた仕事から、現在にふさわしい新しい仕事が生まれるかもしれないという視点で繰り広げる妄想が楽しかった。
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文庫王国から。自分より1-2回り上の人にとって、郷愁をそそる魅力的な本かもしれないけど、この中の殆どについてリアルタイムでの経験がない身からしたら、懐かしさの点でのくすぐりは全くない。各業種に対する紹介文は、あくまで紹介文として機能するだけで、物語的魅力がある訳ではないから、必然...
文庫王国から。自分より1-2回り上の人にとって、郷愁をそそる魅力的な本かもしれないけど、この中の殆どについてリアルタイムでの経験がない身からしたら、懐かしさの点でのくすぐりは全くない。各業種に対する紹介文は、あくまで紹介文として機能するだけで、物語的魅力がある訳ではないから、必然的にレファレンス的ニュアンスが強くなる。近代史に触れる際、参考文献として傍らにあるとちょっと便利かも、というくらい。
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