月 の商品レビュー
読み難かった!あえての表現だと思いますが、かなり飛ばし読みしました。 痛烈な社会批判、知った風な偽善者、見ないふりの社会。痛い言葉が、刺さります。モチーフとなった事件が起こらなかったら、知らないふり見ないふりをする人は多い、私を含め!
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生きる、生かされている、生きている、生きたい、 生きていきたい⋯ 人間が生きるということはどういうことなのか。 すべての命は平等であるべき世界。その結果、起こった弊害は誰が責任をもつのか。 とても響く本。 読み終わってから、月というタイトル、表紙絵が重く感じられた。
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この本は苦しい。 介護がなくては生きていけないヒトを、一処に集めて他人に任せる。大抵そういう施設は街なかにはない。 誤解を恐れずに言おう。 綺麗事をいう人は介護される人の尊厳をとか言うけど、介護士の尊厳には言及しない。
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読むことに多大なパワーが必要だった。 そして理解しようという事が辛かった。 まず思ったのは、他作品を思わせるひらがなの多さ。ひらがなの多用で障がい者の状態を表現するのか。そしてその中で一般的に難しい漢字や言い回しなどで知性を感じさせられる。 著者はきーちゃんの心の中を想像する...
読むことに多大なパワーが必要だった。 そして理解しようという事が辛かった。 まず思ったのは、他作品を思わせるひらがなの多さ。ひらがなの多用で障がい者の状態を表現するのか。そしてその中で一般的に難しい漢字や言い回しなどで知性を感じさせられる。 著者はきーちゃんの心の中を想像する中でその様な手法でこちらに、きーちゃんの様な状態でも表現できないだけなんだとこちらに伝える。 その様な人が被害に遭ったのではないかとこちらに問いかける。 そして世間の意識も『世界の隠された衝動』として表現する。 この作品は読み手にも刃を向けられた様な感じがした。それくらい切実に考えさせられる。 しかしその中で、政治的なメッセージが出てくるのがちょっと残念だった。 疲れる読書だった…
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とにかく読みにくい。目も見えない横たわってるだけの主人公のとりとめもない妄想や考えのようなものを永遠につらつら書きつつ、時折現実世界の事が入ってきたりとまあ読みにくい。色々な考えをすごく文学的にも視覚的にも表現されてるけど目見えへん設定どうなってんねんとしょっぱなから思ってしまいもうダメ。 めちゃくちゃ飛ばし飛ばしで読みました。 あの内容をしっかり読める人はすごい。しんどすぎる。 クライマックスのシーンも正直あんまり…。ひたすら独白のようなものを繰り返し、肝心の殺戮はほぼ描写なし。
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言葉を選ばずに感想を書くので、一部不適切な表現があるかもしれないがご容赦いただきたい。 映画鑑賞後に原作を読了。「相模原障がい者施設殺傷事件」をモチーフにした作品。凄まじい。ただただ凄まじい文学表現。辺見庸氏の鬼気迫る文体に圧倒される。 映画ではさとくんら健常者側からの障がい者施...
言葉を選ばずに感想を書くので、一部不適切な表現があるかもしれないがご容赦いただきたい。 映画鑑賞後に原作を読了。「相模原障がい者施設殺傷事件」をモチーフにした作品。凄まじい。ただただ凄まじい文学表現。辺見庸氏の鬼気迫る文体に圧倒される。 映画ではさとくんら健常者側からの障がい者施設を描き、正常と異常との境界の不安定さを突きつけ、それでも「生きる」意味を問う作品であった。劇中でさとくんは「音と臭い」にこそリアリティがあるとし執着するなかで極端な浄化思想に陥っていった。映像表現として「音」を巧みに活用していた印象がある。 一方、小説では我々が預かり知らぬ重度障がい者たちの頭の中を描く。その描写はふたりの視点や考えに限定され、衝撃的な一連の出来事は外部性を持った反応として控えめに語られるに留まる。そうした彼らの思考は推敲に推敲を重ねて古典を引き合いに出しながら直喩と暗喩を巧みに使い分けて逡巡のうえ更に再考をする。さながら、そう辺見氏のようなインテリとして描かれる。”かたまり”としてではなく、さとくんが人間と非人間とを区別する要素として大切にしていた「こころ」がまさにあるものとして存在している。 小説としては(映画も含め)非常に重いテーマであり、捉え方も難しい作品ではあるが、精神的に元気なときに、ぜひ触れていただきたい作品群。
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他人の無意識にこんなにずっぽりと入ったのは、初めてかも。誰に聞かせるでもなく徒然なるままに、脈略なく飛んだり、ものすごく広がったり縮まったりする妄想とか、とても人間ぽい。 こんなにも頭はお喋りでも、おこころはないって見なされたら、さとくんの「人間の定義」から外れる。さとくんという...
他人の無意識にこんなにずっぽりと入ったのは、初めてかも。誰に聞かせるでもなく徒然なるままに、脈略なく飛んだり、ものすごく広がったり縮まったりする妄想とか、とても人間ぽい。 こんなにも頭はお喋りでも、おこころはないって見なされたら、さとくんの「人間の定義」から外れる。さとくんという名の、不特定大多数。さとくんの思想は、誰しもが罪悪感と共にもっている考え方だと思う。知らないフリ、聞こえないふり、可哀想で片付けたい感情。 時代や国が変われば、思想なんてガンガン変わる。でも、流されるのではなく自分の頭で考えなきゃね、と思わせる本だった。
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重い重いテーマだけれど、知らないといけないと思った。今まで知らない世界だから、自分の中で無いと思っていたことがわかり、そんな自分にショックを受けた。 さとくんは障害に位置づけられるのではなく、これは思想だ、ということが印象深い。優生保護法という考え方があった。私が生まれた時にはまだ障害を持った人が学校にも行っておらず、それに疑問がなかった。出生前診断のこと。22週までは認められる中絶のこと。そして、戦争という名のもとに当たり前に多くの人が亡くなるのに、戦争犯罪は悪だ、という違い。日本も戦争で多くの人を亡くしてきた。その時代はそれが当然の思想。 何が良くて何がいけないのか、思想だから、ということでただ受け入れるのではなく、答えは出ないかもしれないけど考えることをやめてはいけない、と強く思った。
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苦しくてやめそうになる 苦しいのはサトくんの行為がぜったいに間違っていたのかわからないから?もしかしたら、いやもしかしなくても彼のほうがちゃんと考えていたから?だって当事者だから 「心、ありますか?」突き刺さる
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重心とよばれる方々と関わる仕事をしています。 日常的に接する中で、彼、彼女らは確実に「人のこころ」を持っているし、むしろ、それがむきだしで、さまざまな忖度がないと思っています。彼らと好意をもって関わろうとしている人たちは、全員ではないにしろ、その忖度のなさに魅力を感じている人は多...
重心とよばれる方々と関わる仕事をしています。 日常的に接する中で、彼、彼女らは確実に「人のこころ」を持っているし、むしろ、それがむきだしで、さまざまな忖度がないと思っています。彼らと好意をもって関わろうとしている人たちは、全員ではないにしろ、その忖度のなさに魅力を感じている人は多くいると思っています。 ただ、そういったある種、悲しいかな少数派の感覚をもった人の世界で生活していると、社会一般から、この世界がどう捉えられているかわからなくなり、それはそれで、平穏なことではないとも日々感じます。 辺見先生は、人間のおどろおどろしい局面に入り込み、この一冊に表現してくださっています。 本来であれば、私たちのように彼らに好意的感情をもって、生活している人たちにもぜひ読んでもらいたいです。
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