十日間の不思議 新訳版 の商品レビュー
エラリー・クイーンの他作品に比べると登場人物が少なく派手さも無いが、背後に潜む巨悪の存在感は負けず劣らずといった感じで、不思議な雰囲気が強い中でしっかり論理によって解決される事件だった。
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初めてのエラリイ・クイーン。こんな感じなのね?一年越しの謎解きだった、、、 次作の九尾の猫も読んでみよう。
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後期クイーン問題の発端となった作品。後期クイーン問題の概要は知っていたが、この作品を読むと議論が起きるのはわかる気がする。個人的には、現代では捜査機関の介入は原則的にあるし、それを意識した犯罪者が出てくるのは当然なので違和感はないと思う。ファンや評論家はこの作品を絶賛しているが、...
後期クイーン問題の発端となった作品。後期クイーン問題の概要は知っていたが、この作品を読むと議論が起きるのはわかる気がする。個人的には、現代では捜査機関の介入は原則的にあるし、それを意識した犯罪者が出てくるのは当然なので違和感はないと思う。ファンや評論家はこの作品を絶賛しているが、物語としては正直楽しめるものではなかった。しかし、ミステリをひとつの学問としてとらえるのであれば、必ず言及される必要がある作品だと思う。
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「後期クイーン的問題」と扱われる作品。 エラリイ・クイーンのひとりフレデリック・ダネイが「探偵小説と小説中の探偵を摘発する部分を持っている」とするエラリイ最後の事件。 まるで自身の作風を否定するかのような作品だけど、パズルの限界を感じていたのかなぁ。もっと突き詰めるのは難しかっ...
「後期クイーン的問題」と扱われる作品。 エラリイ・クイーンのひとりフレデリック・ダネイが「探偵小説と小説中の探偵を摘発する部分を持っている」とするエラリイ最後の事件。 まるで自身の作風を否定するかのような作品だけど、パズルの限界を感じていたのかなぁ。もっと突き詰めるのは難しかったのでしょうね。
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これまで以上に登場人物が少ない、ライツヴィルもの第三作。アナグラムや十戒など旧約聖書も絡んでくる事件であった。しかも、犯人である人物が探偵であるエラリィを操る。その結果、彼は…
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エラリークイーン研究の新書で、エヴァンゲリオンに似ているという説を見て、興味惹かれて読んでみました。(とは言っても、エヴァと親しんだことがないので比較はできず。なんとなしのミーハー心です) 事件前のエラリーの感情が太字で書かれ、意味を勘繰っていたけれど、感情的に入り込むことで判断が鈍って犯人にミスリードされてしまったのかな、、 幕引きの仕方(自害を示唆する)がどこかドルリーレーンのような、自分で用意した舞台を終わらせた感じがしてしっくりこず。本人が法で裁かれることを望んでいないことは理解できたけれど、時代の法制度上、どのみち死刑になるということなのか? それでも、難しくて正直さっぱりだった神学モチーフも、感情のもつれも気になって気になって一気読みでした。
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こういう展開ってありなんだ…って思ってたら後期クイーン問題と呼ばれているらしい 不倫を隠そうとしてどんどん追い込まれていく男女の描写、上手いだけに読む気が進まない
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依頼主の記憶喪失問題が、全く解決しないまま、終わってしまったような……。 情報の発信源が一か所しかないのは、怪しいサイン! 推理小説のお約束!
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ライツヴィルでの事件を扱うエラリー・クイーン。三作目。 大富豪とその若い妻、そして義理の息子、三人に瑣末な事柄までを解決して欲しいという探偵。読む側にしてみればそんな事まで引き受けて!と怒りたくなる。我らがクイーンが、なんと宝石泥棒の謗りも受け… でも、殺人事件にまで事態は悪化して、まさかの『十戒』にまでその構想は至る。 クイーンの推理が冴え、謎が解き解され… そして一年後、クイーンは再びライツヴィルを訪れ、自分の推理が操られていた事を真犯人に糾弾する。 結末、納得いかないけれど美学なのか。 読んでいる最中はその推理力を堪能したけれど、そしてその中心人物の懐の深さ、寛大さに感動もしたけれどなんとなんと! 事件の奥深さに驚くばかり。これが1959年、本邦初翻訳だなんて60年以上前のミステリーの質の高さに驚き。
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記憶喪失に陥り、その間何をしているのかに不安を抱えるエラリイの友人・ハワード。彼の悩みを解決すべく再びライツヴィルを訪れたエラリイが巻き込まれたのは、ハワードの抱える秘密にかかわる謎の脅迫事件。とことん振り回されるエラリイがなんだか気の毒になってくる作品でした(苦笑)。 さまざま...
記憶喪失に陥り、その間何をしているのかに不安を抱えるエラリイの友人・ハワード。彼の悩みを解決すべく再びライツヴィルを訪れたエラリイが巻き込まれたのは、ハワードの抱える秘密にかかわる謎の脅迫事件。とことん振り回されるエラリイがなんだか気の毒になってくる作品でした(苦笑)。 さまざまな秘密と謀略、不穏な気配は随所に漂っているし、物語としては惹きつけられますが。あまり大きな事件は起こらないのだろうか……と思っていたら、なんと八日目にしてとんでもない急展開が! これ以降については……語れません。読んでのお楽しみです。 ある意味これはもっとも恐ろしい事件かもしれません。そしてこんな目に遭わされてしまったエラリイがやはり気の毒、と思いきや。やはりそのままで済ませることはなかったか! このラストは邪悪と言えば邪悪ですが。これが最善の結末だった気がします。
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