老いる意味 の商品レビュー
著者自身が古希(70歳)を過ぎて経験した老人性うつ病や「老い」という喪失体験にどう向き合うべきかを綴った体験的エッセイです。 定年退職、体力の低下、親しい人との別れ……。高齢期に訪れる「うつ」的な気分を、単なる病気として排除するのではなく、「人生を振り返り、次へ進むために必要な心...
著者自身が古希(70歳)を過ぎて経験した老人性うつ病や「老い」という喪失体験にどう向き合うべきかを綴った体験的エッセイです。 定年退職、体力の低下、親しい人との別れ……。高齢期に訪れる「うつ」的な気分を、単なる病気として排除するのではなく、「人生を振り返り、次へ進むために必要な心の整理のプロセス」として捉え直す視点は、競争社会に疲れた心に深く染み入ります。 現役時代は「何ができるか、何を達成したか(Doing)」で評価されますが、老後は「ただそこに居てくれるだけでいい(Being)」という価値観へシフトすべきだと述べられています。実用的な情報はありません。心の持ちようを説く本です。読み終えた後、肩の荷が下りて少し泣きたくなるような、温かい読後感の本です。
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著者の場合は”抗い派”。自然に過ごした結果、老いから距離を置いた感じになる、ってのが理想だけど、まあ難しいわな。となると、本書みたく抗えって感じになってしまうのかもだけど、それもちょっと…。ちょくちょく、こういう系統の本を読んでいこうかな、と。
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考え方を変えてみてはどうか?身体が老いても病を経験しても、心は老いてしまうわけではない。老いを恐れず残された日々を自然体でいること。良いことも悪いこともすべて過去の出来事として水に流す。今までのことはリセットして、ゼロから始まると考える。続編やエピローグのつもりでいるのではなく「...
考え方を変えてみてはどうか?身体が老いても病を経験しても、心は老いてしまうわけではない。老いを恐れず残された日々を自然体でいること。良いことも悪いこともすべて過去の出来事として水に流す。今までのことはリセットして、ゼロから始まると考える。続編やエピローグのつもりでいるのではなく「新章」にすればいい。人間はいくつになっても、新しいことを始められる。少しだけの勇気があれば夢は必ず叶う(目次) 第1章 私の老人性うつ病との闘い 第2章 老人は、余生に寄り添う 第3章 老人は、死に寄り添う 第4章 老人は、健康に寄り添う
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高齢の親が無気力になりつつあり、高齢者の心理を学びたく読んだが、この方は執筆時88歳でもとても前向きでエネルギッシュ。このような心持ちで歳を取りたいと思った。 ・自分は絶対枯れないという意志を強固にして、そのための生き方を考える ・役割を持つ、社会参加する ・外に対する緊張...
高齢の親が無気力になりつつあり、高齢者の心理を学びたく読んだが、この方は執筆時88歳でもとても前向きでエネルギッシュ。このような心持ちで歳を取りたいと思った。 ・自分は絶対枯れないという意志を強固にして、そのための生き方を考える ・役割を持つ、社会参加する ・外に対する緊張感を失わず、かっこよく武装する ・老いて重要なのは、何かをやり続けるようにして、張り合いをなくさないこと。目標をなくさず、未知に挑戦していく心もなくさない。 ・自分で終わりを決めつけてしまわない限り、人は楽しく生きていける。
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前向き、チャレンジ。 日々のひとつひとつの生活が大切。 森村誠一さんが包み隠すことなく語ってくれている。 自分も読み終わる時に風を拗らせ うつが身に沁みた。
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著者とタイトルに期待したが、意外に月並みな内容。ただ、一杯のコーヒーを丁寧に楽しむくだりはハッとさせられた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はじめに 長く生きて思うこと 第1章 私の老人性うつ病との闘い その日、朝がどんよりと濁っていた 言葉が、文章が、よごれきっていた うつによって生活のすべてが暗くなった うつ状態を脱するための四か条 書けなくなった作家は「化石」である 脳からこぼれた言葉を拾っていく 社会から置き去りにされた長い時間 私は「元の人間」に戻れるのでしょうか? 医師にすがるしかなかった日々 いつもの朝が戻ってきた… 新たな試み「終点のない夢」 「道」が続いている限り歩みは止めない まだ、頑張れるじゃないか 第2章 老人は、余生に寄り添う 余生は 長い、「余った人生」ではなくなった 眉毛が伸びてきてショックを受けた 未来に目を向ければ、いまの自分が「いちばん若い」 最先端を追い続けている限り、自分も不変である 人生は「三つの期」に分けられる 人生とは天気のようなものである 老いにいることと、老化したかは別問題 老後は「人生の決算期」である 「人生の第三期」は好きに生きていく 余生にまで倹約を続ける必要はない 「いい意味でのあきらめ」も必要である 「条件付き健康」で良しとする 欲望は生きていくうえでのビタミンと同じ 何もしなくていい「楽隠居」は楽ではない 生きている意味を見失わないために 「生涯現役」でいやすい田舎の老人 「自由を謳歌」しやすい都会の老人 百歳までにどれだけのペンを使うか計算した 人間の寿命は加速度的に延びている 「人生百年時代」の老人は 第3章 老人は、死に寄り添う ・・・ 第4章 老人は、健康に寄り添う ・・・ 第5章 老人は、明日に向かって夢を見る ・・・ おわりに 老いる意味
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森村誠一さんが亡くなったニュースが流れた時に紹介された本を図書館で借りて読んだ。 ご自身の病気の話、老いによりできていたことができなくなる辛さ、失いやすい気力などのマイナス面に対し、前向きに生きようよと励ましてくれる。 副タイトルにもある「夢」について語る最終章、「老人は、明日に...
森村誠一さんが亡くなったニュースが流れた時に紹介された本を図書館で借りて読んだ。 ご自身の病気の話、老いによりできていたことができなくなる辛さ、失いやすい気力などのマイナス面に対し、前向きに生きようよと励ましてくれる。 副タイトルにもある「夢」について語る最終章、「老人は、明日に向かって夢を見る」がとてもよい。特に、俳句と写真を合体させてブログの読者を増やしたという話と、男のおしゃれについての話が良かった。五木寛之さんがかっこよくコーヒーを飲めるのは練習しているからだ、という話は笑ってしまったが、森村さんの最後のページの写真もとても素敵だった。何度も撮りなおしたのかもしれない。 浪人中から大学にかけて森村さんの本をよく読んでいたので、亡くなられたことはとても残念に思っていました。亡くなる直前(2021年)にこのような本を書かれていたとは知らず、今回読むことができて良かったです。 ご冥福をお祈りいたします。
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朝日新聞の売れている本で紹介された。作家が書いたエッセイである。文字も大きく字間も十分にとってあるので老眼でも簡単に読める。80歳過ぎたら読む本かもしれない。
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