東京藝大で教わる西洋美術の見かた の商品レビュー
いわゆる西洋美術史の通史として扱うには変化球気味なので、西洋美術史をざっくり知りたい一冊目に選ぶのはおすすめしない。他方で、西洋美術史って印象派とかのアレでしょ、といった向きにはこちらはオススメ。印象派は基本的に扱われていないが、西洋美術の作品をどう見るか、という見方は汎用的・多...
いわゆる西洋美術史の通史として扱うには変化球気味なので、西洋美術史をざっくり知りたい一冊目に選ぶのはおすすめしない。他方で、西洋美術史って印象派とかのアレでしょ、といった向きにはこちらはオススメ。印象派は基本的に扱われていないが、西洋美術の作品をどう見るか、という見方は汎用的・多角的に取り扱われていると思った。西洋美術史入門の2歩目あたりに適切と思う。
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背景や見方を知ると美術は楽しめると言われているので手に取ってみた。内容がコンパクトで、類書よりも写真が多いので、とっつきやすいと思う。
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学生時代「美術館でぇと」を断ってしまった後悔から、上野が徒歩圏であることもあり美術館通いを始めて数十年。 この本では初見の先品も多くなく、自分にとって興味の対象外である印象派が全く、近代現代がほとんど取り上げられていないことも幸いして「藝大の講義」全15講が楽しく読めた。 西洋美...
学生時代「美術館でぇと」を断ってしまった後悔から、上野が徒歩圏であることもあり美術館通いを始めて数十年。 この本では初見の先品も多くなく、自分にとって興味の対象外である印象派が全く、近代現代がほとんど取り上げられていないことも幸いして「藝大の講義」全15講が楽しく読めた。 西洋美術を見る・理解するには背景となる歴史や宗教、他の時代や他の作家との関連、等々広い知識があるほど楽しめる。 この本は参照先の頁表記や画像の他頁再掲載など親切で、参考文献や掲載作品リストも付いていてとても良い。 絵の大きさが書かれていたら更に良かった。 通史ではないと断っているが章立ては時代順だから結果、美術史としてとらえる事が出来る。 ただ、帯の「これが藝大の美術史だ」はちょっと煽りすぎ。 1.古典古代と中世の西洋美術 2.ジョット 3.ロベルト・カルピン 4.ファン・エイク兄弟 5.ラファエッロ 6.デューラー 7.レオナルド 8.カラヴァッジョ 9.ピーテル・ブリューゲル父 10.ゲインズバラとレノルズ 11.ナザレ派 プフォルとオーヴァーベック 12.アングル 13.ラファエル前派 14.シャルフベックとハマスホイ 15.ヴァン・デ・ヴェルデ
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西洋美術の歴史と技法を大まかすぎず、細かすぎず解説している点が良かった。が、西洋の歴史とキリスト教の基礎知識がないとちんぷんかんぷんかもしれない。 イタリアに始まり、ネーデルランド、ドイツ、北欧、英国、フランスなどヨーロッパ広範囲を取り扱っているため、西洋美術を包括的に学べて良か...
西洋美術の歴史と技法を大まかすぎず、細かすぎず解説している点が良かった。が、西洋の歴史とキリスト教の基礎知識がないとちんぷんかんぷんかもしれない。 イタリアに始まり、ネーデルランド、ドイツ、北欧、英国、フランスなどヨーロッパ広範囲を取り扱っているため、西洋美術を包括的に学べて良かった。
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イタリア、ドイツ、北欧中心の美術。モチーフ、画面構成、色使い、光の当て方が過去の作品を基に、真似ながらも変化していった様子がよく分かります。美術の進化論みたい。新しくなりながらも、ある時点ではその反動で古きに戻る。ファッションですね。絵も綺麗で見やすく、説明も分かりやすい良書でし...
イタリア、ドイツ、北欧中心の美術。モチーフ、画面構成、色使い、光の当て方が過去の作品を基に、真似ながらも変化していった様子がよく分かります。美術の進化論みたい。新しくなりながらも、ある時点ではその反動で古きに戻る。ファッションですね。絵も綺麗で見やすく、説明も分かりやすい良書でした。
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タイトル通りで、西洋美術の見かたを、わかりやすく教えてもらえる。それぞれの作品に過去や同時代の画家の引用を見出し、それらを、具体的な図版を本当に見やすく丁寧に提示しながら、解説してくれている。中世的な絵画観とルネサンス的な絵画観のせめぎ合いとか北欧絵画とかに興味がわいた。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
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絶対見落とすだろうという作品鑑賞のコツを教えて貰えて有難い 美術館で作品解説してもらえるけど、この本では時代も作者も超えた共通点を解説してもらえるので有難い 絵画を見て細部にまで神が宿るという言葉がわかる気がする。神に気にいられるために、画家はこんな努力を、工夫をしたんだな
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絵とか芸術って感性で見るもんでしょ、とこの本を読むまでは思っていた。 だから、感性がないとどうしようないんだと。 この本を読んでから、美術を見るのってこんなにおもしろいのか、と驚いている。 とりあえず、もっといろいろと知って、美術館へ行ったり、画集を見たりしたくなった。 この本...
絵とか芸術って感性で見るもんでしょ、とこの本を読むまでは思っていた。 だから、感性がないとどうしようないんだと。 この本を読んでから、美術を見るのってこんなにおもしろいのか、と驚いている。 とりあえず、もっといろいろと知って、美術館へ行ったり、画集を見たりしたくなった。 この本ではルネサンスを土台として、美術史も踏まえながら、タイトルのとおり西洋美術の見かたを教えてくれる。 絵画が多く扱われているのだけれど、絵画にしても何にしても、芸術作品は単体で見てもその真価はわからないんだと思った。 1つの作品が出来上がった背景には、作家が参照している作品や人間関係、歴史など、いろいろとわかっているからこそ見えてくるものがある。 作品内のモチーフの見方など、丁寧に美術の見方を教えてくれる本になっていた。 自分にとっては、新しい世界を開いてくれる本になった。
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作品の意図を時代背景から合わせて説明されていてとても丁寧に解説されていると思う。が、美術の解説本をはじめて読み、歴史の知識も薄いわたしには少し難しかったです、、絵画って勉強してみると面白そう!とは思いました。
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