東京藝大で教わる西洋美術の見かた の商品レビュー
レオナルドダヴィンチは天才であることを再認識。カラバッジョは死刑宣告を受け逃亡生活を送りながら、円熟期を迎えたのも印象的。
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点と点でしかなかった作品たちを結びつけることで 新しい考え方、見方が立ち現れて来る瞬間があってびっくりした 紹介される作品にはポピュラーな作品は少ないですが、 だからこそ0の状態から作品に向き合うことができます
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解説を聞きながら絵画鑑賞していると、作品と作品の関連性に気付かされる、という感じ。 またゆっくり読みたい。
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佐藤先生の解説で本の中の作品を鑑賞できる。 退屈で違いのわからなかった古代から印象派以前の芸術が初めて楽しめた。 前書きに「時代順に作品をならべていく通史的な見方をとらない本書は、私の興味に「偏った」作品選択がなされています。バランスよく作品を知るより、個々の作品に対する具体的...
佐藤先生の解説で本の中の作品を鑑賞できる。 退屈で違いのわからなかった古代から印象派以前の芸術が初めて楽しめた。 前書きに「時代順に作品をならべていく通史的な見方をとらない本書は、私の興味に「偏った」作品選択がなされています。バランスよく作品を知るより、個々の作品に対する具体的なアプローチを学んだほうが、実は芸術鑑賞のコツを得るには手っ取り早いのです。(中略)つまり本書は、西洋美術鑑賞の実践のためのテキストブックなのです。」と書かれていたけれど、まさにその通りでした。 長い歴史が凝縮されていて予備知識がない私には充分に読み込めなかったので星4つとしましたが、2022最初のガッツリ読書で良い本に巡り会えました。
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本書は「はじめに」でも記載されている通り、一般的な入門書では飽き足らない人を対象に、東京藝大の講義と同等レベルの内容となっている。 従って「美術史」と言っても時代順に流れを学べるような通史ではなく、作者の興味に偏った作品が選ばれており、それらの個々の作品jから美術鑑賞のコツを教示...
本書は「はじめに」でも記載されている通り、一般的な入門書では飽き足らない人を対象に、東京藝大の講義と同等レベルの内容となっている。 従って「美術史」と言っても時代順に流れを学べるような通史ではなく、作者の興味に偏った作品が選ばれており、それらの個々の作品jから美術鑑賞のコツを教示している。 とはいえ、作品間でどのような影響を与えたり、与えられたりしたのかまで解説されているので、作品単独の視点だけでなく、作品間の影響を鑑賞するコツにも触れている。 繰り返しになるが、通史ではないので美術史全体の流れを眺めるというよりも、各作品や作者がどのような影響を受けて、その作品が描かれたのかを鑑賞するための目を養うための教本である。
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死ぬまでに見ておきたい 1.モナリザ、2.システィーナ礼拝堂壁画 3.ファン・エイク兄弟「ヘント祭壇図」 ベルギー シントバーフ教会 15C 額縁も柱としての絵画の一部 現実と絵画の橋渡し レンブラント「聖家族」最初からカーテンが描き込まれているだまし絵 17C ルネサンス 理想の美 現実世界と分けるカーテン 16C バロック 現実世界のリアル カーテンは画面の奥に カラヴァッジョ 16C末 ファンシーピクチャー 英国 18C レノルズ ナザレ派 ドイツからローマへ 19C 光学機器 カメラ・ルチダを使って視覚像をトレース ラインハルト ラファエル前派 わざとらしさ ラファエッロ批判 オフィーリア 死体モチーフ 不安 ミレイ「目覚め」「快復期」 ムンク「思春期」「病める子」 ハマスホイ「室内、ストランゲーゼ30番地」「白い扉、あるいは開いた扉」
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西洋美術を横断的に捉えた本。ナザレ派、ラファエル前派など、美術に詳しい人でないと知らない単語が盛りだくさん。 それでも私には、とても面白かった。出来れば、取り上げた絵画、建築、写真を別冊資料集にして欲しいくらい。 特に印象的だったのはダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体」をデューラー自身も作成していたこと。デューラーはダ・ヴィンチと交流がなく、イタリアの工房では秘密にされていたもの。デューラーは古代の参考になる彫像なく、独学で理想的人体比を研究していたことになる。分野は違うが、「収斂進化」という言葉が頭に浮かんだ。 ルネサンスが明るく開放的なイメージとはかけはなれたものであったことも驚き。 またブリューゲル(父)の絵画の視点の定まりにくさを「染み」が散らばることで定まりにくさを理論的に説明したゼードルマイアの研究には至極納得。「イコノグラフィー研究」(描かれているモチーフひとつひとつの意味を研究する)なんて、なんて楽しそう❗ブリューゲルは、その研究では最高では? イギリス絵画の「ファンシー・ピクチャー」も楽しい。可愛らしいものがいっぱい。でも腕の開きかたで性的な意味を込めている、と断じるのは何故?もうグルーズさんは、そのような絵しか描かないと思われていたのだろうか。 フェルメールが使っていたと言われるカメラ・オブスクラ。18,19世紀には明るい部屋でも使えるカメラ・ルチダが販売され、それを使う英国人が揶揄されている。新しい機器が出現した時は古いほうに肩入れする人が一定数いる。なんだか現代でもありそう… 本当に勉強になる本だった。来月は絵を見に行こう。
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ルイスキャロルは、小児性愛者だったってことなんだろうか…。当時としては性的な表現も含まれているようなものも含めて、女の子の写真を沢山撮ってたの気持ち悪い。 何かしらの知識があれば、それを手がかりに絵を見れば面白くなるよってことなのかな。 絵の解説自体は、分かりにくかった。という...
ルイスキャロルは、小児性愛者だったってことなんだろうか…。当時としては性的な表現も含まれているようなものも含めて、女の子の写真を沢山撮ってたの気持ち悪い。 何かしらの知識があれば、それを手がかりに絵を見れば面白くなるよってことなのかな。 絵の解説自体は、分かりにくかった。というか、あまり興味が湧かなかった。
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入門書となっていますが、芸術について造詣のない身としては少々難しいです。 通常の作品を紹介する本とは違い、作家同士の繋がりや影響、人生的なところまで、確かに講義だなぁと思います。 ゲインズバラ、レノルズ、ロセッティ、ミレイは興味深く読み返しました。
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初学者がいきなり興味本位で手に取って読んでみた。初見の名前、作品がガシガシ登場するので追いつくのが大変。本当に理解するためには5回くらい一言一句にかじりつく必要がありそう。 フルカラーで作品が載っていて、かつ解説ポイントも示されているので、それでもかなり分かりやすいと思う。
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