スナックキズツキ コミックエッセイ の商品レビュー

益田ミリ(著者)

2023/12/14

スナックキズツキから垣間見える10人のストーリー

世の中色々な人がいるなー
みんながそれぞれ主人公なんだなー
と思えました。

傷ついた人しかしたどり着けないスナック
「キズツキ」
そこにたどり着いて初めて「あ、自分は傷ついていたんだ、、。」と思える場所で、現実にもあればなぁと思ってしまいました。

コールセンターの人その彼氏の人もクレーマーの人もそれぞれ色んな考え方がある

少し強引、だけどお客さんに気を使わせないフラットさを持ち合わせるオーナー「トウコ」によって主人公たちは、自分の悩みを吐き出します。

その方法は様々
カラオケ
タップダンス
ピアノ
エアギター
朗読
電話しりとり
などなど..
私には難しいですが、トウコのように深入りせずとも人の懐に入れるようなそんな人っていいなって感じました(*´`)

2023/11/25

『その本は』を図書館で探していて見つけた。
益田さんは又吉さんと同じ「ま」行なので近くにあった。
この『スナック キズツキ』も気になっていた本で、気楽に読めそうなので一緒に借りてきた。

傷付いた人の心を癒す「スナック キズツキ」らしいのですが、傷付きの度合いは小さいかな。
コールセンターで電話を受ける人も、コールセンターに電話をかける人も、この「スナック キズツキ」に行ってる。
誰もが何かモヤモヤを抱えているので、ここは誰が行ってもいいスナックだと思う。

何処にでもありそうな些細な話題がテーマなので、特に刺さるものはなくサラッと読み終わった。

個人的にはスナックのママの「トウコ」さんのようなタイプは苦手なので、一度行ったら多分二度と行かない。

2023/10/08

ミリさんの漫画は落ち着くしなんかホッとする。キズついた人の心もスナックキズツキに行けばスッと軽くなってまた明日から頑張ろうって思えるようになるのかな

2023/09/22

社会人になって電話対応や窓口対応で普段は話さないような人たちと話すようになって、慣れないしクレームとか嫌な言い方されるとか、辛い気持ちだった時読んだ。みんな、それぞれ生活があって私がみてるその人は本当に一面だけだと思うとなんとなく救われた。この考えを忘れないようにしないとな〜と思った。

2023/08/09

キズツイタ人だけがたどり着けるというファンタジーのような、それでいて登場人物がみんな誰かに当てはまる現実的なお話。

「歴史に出場している。歴史の上に否応なしに積もっていく｣という台詞はこの物語を象徴する台詞だなって思いました。

2023/06/26

ある人から見たら嫌な人でも、別の視点から見たらその人も可哀想な人。

スナックのカウンターで踊り出すのは最高だった。

こんな風に日々の鬱屈を吐き出せる場所があればいいな。

2023/04/26

酒は出さず謎の女主人がやっているスナックキズツキ。ありふれた日常を送りながら心にモヤモヤを抱えた人たちが次々に吸い込まれて奇想天外な時間を過ごして日常に戻る。淡白だけど静かに心が動かされる本。
2021年に放送されたドラマは、余白の多いこの作品にディテールが加えられ、より楽しめるものとなっている。おすすめ。

2023/04/30

人と人との繋がりが素敵でサッパリしたトウコさんがとってもよかった
みんなここに悩みがあっていろんな解決法があって面白かった
オリジナル即興ソングとか素敵
悩んだ時は歌にしてみようかなー

2023/04/08

傷ついた者しかたどりつけないスナックが都会の路地裏にあるらしい
傷に絆創膏をそっと貼るように、マスターは訪れる人の心と体を癒す飲み物や軽食を出してくれる。ただし、アルコール以外。
そして、マスターに誘われるままよくわからないまま、即興で、生演奏のカラオケ、ピアノの弾き語り、エアギター、小説の朗読…をしていると、ストレス発散してちょっと元気になって明日に向かってまた一歩歩き出す。そんな優しいお話しでした。マスターとお客さんの会話の中に、ふっと何かを悟ってしまうような人生哲学が見え隠れしてるのも面白かったです。
不思議なユーモラスな癒し空間でした。
次々訪れるお客さんがどこかで繋がっていて、そんなに世間は狭くないだろうと思うのですが、ああなるほど、現実でも私をムカつかせたあの人だって、案外いろいろ大変で悩んでいるのかもなぁ、と考えることが出来て、ちょっと穏やかな気持ちになれたりもしました。
スナックキズツキ、私もたどりつけるといいなぁ。

2023/03/17

傷ついた者しかたどりつけない、都会の路地裏のとあるスナック。その名も『キズツキ』。
アルコールは置いていないが、店主のトウコさんの合いの手に導かれ、何かに思いをのせながら吐露していくうちに少しずつ癒されていくお客さん。
話したり、言葉にしたりすることで、気持ちが整理される。みんな心ではわかってるんだ。
登場人物の一人ひとりが、また次の人物の日常にも関与しているというのが面白い。傷ついたり傷つけられたりしながら生きてる。
学生のメイちゃんの章が好き。将来、たぶん全然今より大事じゃない。