私のカレーを食べてください の商品レビュー
日本おいしい小説大賞という賞を受賞した 作品だそうです。 本当にカレーが食べたくなります。 題名の通り、おいしいカレーを作ることに 情熱を燃やす少女の成長物語です。 前半は自分が追い求めるカレーに徐々に近 づいていく様子が描かれ、グルメ小説的テ イストですが、後半は少し趣が...
日本おいしい小説大賞という賞を受賞した 作品だそうです。 本当にカレーが食べたくなります。 題名の通り、おいしいカレーを作ることに 情熱を燃やす少女の成長物語です。 前半は自分が追い求めるカレーに徐々に近 づいていく様子が描かれ、グルメ小説的テ イストですが、後半は少し趣が変わります。 それは、カレーという食材を通して、他者 に対してどんな貢献ができるか、どんな満 足を与えられるか、という働くことの基本 とも言える姿勢を説いた小説となっている ところです。 おいしくも背筋が伸びる一冊です。
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人は好きなこと、夢中になれること 他の誰かより少しだけ頑張れることが 何かひとつでもあれば ちゃんと生きていけるものなんだなー と強い気持ちになれる。 そして、そのひとつのことに対して 真面目にまっすぐに正直に 向かい合ってさえいれば 自然と誰かが寄り添い、励まし 守ってくれるも...
人は好きなこと、夢中になれること 他の誰かより少しだけ頑張れることが 何かひとつでもあれば ちゃんと生きていけるものなんだなー と強い気持ちになれる。 そして、そのひとつのことに対して 真面目にまっすぐに正直に 向かい合ってさえいれば 自然と誰かが寄り添い、励まし 守ってくれるものなのかもしれない。 読み終わってからも カレーの美味しそうな匂いとともに 爽快感がいつまでも残る。
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非業の人生を送ってきた女性のカレーにかける思い。 第2回日本おいしい小説大賞受賞作品。 1.先生のカレーライス 2.ハングリーな部屋でスパイスを学ぶ 3.面と向かって、カレー臭いと言われれば 4.謎めいた店名と猫との関係性 5.カレー屋の企業秘密 6.カヲタって、ご存じですか? 7.俺の昼メシ 8.私にはカレーしかありません 9.カツカレーを愛する、すべての者たちに告ぐ 10.私が恋に落ちたカレー 11.仕事をしてはいけないんですか 12.トロ子の手紙 13.まかないに悩んだ結果 14.この店は禁煙です 15.ゾンビ食堂 16.カラスのご馳走 17.私のカレーを食べてください。 両親の離婚から祖母に育てられ、祖母の急逝から児童養護施設で育った成美。 小学校時代の先生のお家で食べた本格的なカレーで料理に目覚め、施設の給仕係の宮さんに料理に向き合う姿勢を叩きこまれた。 18歳で施設を卒業した成美は、調理師専門学校に通いながら自分の将来を模索していたが、自分にはカレーしかないと決め、カレー屋・麝香猫と出会う。 麝香猫でカレーの神髄を究めながら、店を経営していく難しさ、辛酸もなめながら働くが、アクシデントが。 カレーから離れていく成美だったが、やっぱり食べる人を笑顔にさせたいと再び奮起する。 「料理をするときに優しい手を作る」というフレーズに感動しました。 次作に期待。
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いやぁ、これは反則ですよ、もうね、読み終わた後のこのカレーのクチをどうしてくれるんですか! ってことで読み終わった日、夕食のメニューを変更。 もちろんカレー。そして今まであまり使ったことのないスパイスもあれこれ入れたりして。 もう、ホント「日本おいしい小説大賞」の名に恥じないおいしすぎる小説。 そして、これはカレーを食べたくなるのはもちろんなのだけど、これを読むと「正しい逃げ方」って言うのを感じる。 あきらめる強さと逃げる勇気。本当にとても大切なこと。 (巻末の印度カリー子のカレーレシピもうれしい)
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豪華絢爛なカレーカレーカレー私も大好きなカレーがこんなにも出てくる小説は初めてです。主人公成美の波瀾万丈の物語スパイスが匂い立つ美味しいカレーが読んでいて食べている気分になってしまいました。感涙間違いなしの物語をあなたもご賞味下さい。
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