私のカレーを食べてください の商品レビュー
爽やかな気持ちで読み終わることのできる一冊! カレーが好きな方が読むと、終始カレーのことしか考えられなくなります…! 作中での料理に対する教えは、シンプルかつあたたかくて大切なもの。 私も忘れずにいようという気持ちになりました。
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日本おいしい小説大賞 受賞作。 食の描写にぬかりなし。 十分心満たされました。 人間以外にもおはよう おやすみと声をかける 孤独な出自の主人公が、 ときに感情を露に葛藤 する姿や、 そんな彼女を見まもる 温かい人たちの様子に、 人の営みが醸す妙なる 一皿を深く味わうこ...
日本おいしい小説大賞 受賞作。 食の描写にぬかりなし。 十分心満たされました。 人間以外にもおはよう おやすみと声をかける 孤独な出自の主人公が、 ときに感情を露に葛藤 する姿や、 そんな彼女を見まもる 温かい人たちの様子に、 人の営みが醸す妙なる 一皿を深く味わうこと ができました。
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食べること、作ることが、好きな私は、 図書館で、 タイトルに惹かれ、 借りました。 カレーに入っている、 様々なスパイスのように、 読み終わった後、 スッとする読後感でした。 良い本との出会いに感謝です。
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『日本おいしい小説大賞』なるものがあるとは知らなかったなー。 第2回の受賞作品。 表紙のカレーを見ただけで美味しそうすぎて食欲をそそる。 施設で育った成美。 施設で育った子は将来を見つめるのが早い。 18で自立しないといけないから。 とある出来事を経て、成美は自分の将来はカレ...
『日本おいしい小説大賞』なるものがあるとは知らなかったなー。 第2回の受賞作品。 表紙のカレーを見ただけで美味しそうすぎて食欲をそそる。 施設で育った成美。 施設で育った子は将来を見つめるのが早い。 18で自立しないといけないから。 とある出来事を経て、成美は自分の将来はカレーの道しかないと感じていた。 社会には優しく自分の人生に寄り添ってくれる人も、ぶっきらぼうだけど心配してくれる人も、自分よりもっとずっと頼りない人も、こずるい人間や人を騙すことがなんでもない人間もいる。 18歳で頼る人なく社会に放り出された成美が出会った人々。 人間関係に悩みながらも、好きなことに一生懸命になって生きる成美を応援したくなる。 巻末に小説内にでてくるカレーのレシピが載ってて。 これ、カレー好きな人は作りたくなるだろうな。 とりあえず読み終わってから、カレー食べに行きました。笑
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子供時代に食べたカレーライスに焦がれた女性・成美が、カレーライスに青春をかける物語。 カンブリア宮殿?みたいに、次々と起こる出来事がダイジェストのように記されるスタイル。 成美が児童養護施設を出てから、出会う人々もたくさん。 トヨエツ(弁護士)、チャラ山(同級生)、店長(喫茶店麝...
子供時代に食べたカレーライスに焦がれた女性・成美が、カレーライスに青春をかける物語。 カンブリア宮殿?みたいに、次々と起こる出来事がダイジェストのように記されるスタイル。 成美が児童養護施設を出てから、出会う人々もたくさん。 トヨエツ(弁護士)、チャラ山(同級生)、店長(喫茶店麝香猫)、一ノ瀬くん(日本料理人を目指している同級生)、奈津さん(店長のパートナー)、江戸川さん、草野くん(麝香猫のアルバイト)、トロ子(施設出身の女性)、野田くん(寮の男性)、鈴木さん、杉野さん(寮の食堂で働く女性)。 トロ子が自分の限界を知って離れていったときが、個人的につらかった。 東京を離れて寮に暮らしながら働くところは蛇足っぽいなぁと思ったけど、火災でお店を失って終わるんじゃあ後味悪すぎるもんね・・・。 ぱっと遠方に引っ越しをするところも、根無し草らしい、成美っぽいなと思ったし、食から離れたからこそわかることがあったのでしょう。 しかし作者さん、弁護士に恨みでもあるの?というくらい、トヨエツは口が悪くて嫌な感じの人。 でもね、私はわかっていましたよ。成美にとって最後に必要となる人は、優しげな彼らじゃなくて、厳しくはっきりなんでも言う彼だってこと!笑。 ときめきには程遠いけど、きっと店長さんと奈津さんだって、ときめきで繋がっているわけではないでしょう。 色々なカレーが登場するんだけど、「豚角煮のカレー」って、なんでこれ主流にならないのかなってくらい、美味しそうだ。 個人的に、豚バラ薄切り肉を使ったカレーは苦手(油が多くてもたれちゃう)んだけど、豚角煮も豚バラだもんね。どうなんだろう、一回作ってみようかな。 「第2回日本おいしい小説大賞」受賞作。 本当に食を追求した良い小説だったよ。 こういう公募小説賞があるんだね、他の受賞作も読んでみたくなったよ。
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カレーが食べたい〜!! なんて食欲そそられる本なのでしょう。 自分の〝好き〟を突き詰めていける成美が素敵だし、出会った人たちが素晴らしい。 山あり谷ありだけど、諦めないことが大切と実感させられる。 とりあえず…どこにいけばこのスパイスカレーが食べられますか??
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主人公は普通の家庭で育つことがなく 保証人などの後ろ盾がないので のっけからやや苦労するのですが 偶然出会った 弁護士トヨエツや 店主夫妻など いいめぐり逢いにも 支えられてます 主人公のカレー愛が 半端ではなく また 単にカレーを作るよりも 人に食べてもらいたいという 原点に...
主人公は普通の家庭で育つことがなく 保証人などの後ろ盾がないので のっけからやや苦労するのですが 偶然出会った 弁護士トヨエツや 店主夫妻など いいめぐり逢いにも 支えられてます 主人公のカレー愛が 半端ではなく また 単にカレーを作るよりも 人に食べてもらいたいという 原点に立ち戻る 心温まるストーリー 自然にお腹もすくし 応援もしたくなります
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小豆の声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。 食べる人の幸せそうな顏を思い浮かべえ。 おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。 その気持ちが小豆に乗り移る。 甘えあんこができあがる。カムカムエヴリバディをおもいだしました。
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230311.8 主人公の料理...いや、カレーへの情熱と愛がすごい。 そのカレー愛のインパクトが薄れるくらい登場人物たちの人間模様があたたかくて心に沁みました。 「諦める___その言葉を投げ捨てた私は、もはや無敵といえた。」 すごく前向きでカッコいい言葉。 私も今は夢から少し...
230311.8 主人公の料理...いや、カレーへの情熱と愛がすごい。 そのカレー愛のインパクトが薄れるくらい登場人物たちの人間模様があたたかくて心に沁みました。 「諦める___その言葉を投げ捨てた私は、もはや無敵といえた。」 すごく前向きでカッコいい言葉。 私も今は夢から少し外れたことをしているけど、自分のペースで前に進めばいいよね。 背中を押してくれる1冊でした。
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ブクログで見かけて読んだ。カレーの香りがしてくるようなカレーだらけの小説。私は「カヲタ」ではないので、「今日はカレーだ!!」とはならなかったけれど。でも美味しそう。 めげずに前向きに取り組む成美さんは応援したくなるし、店長と奈津さんの人柄がよすぎてほっとする。ひどい裏切りや大きな...
ブクログで見かけて読んだ。カレーの香りがしてくるようなカレーだらけの小説。私は「カヲタ」ではないので、「今日はカレーだ!!」とはならなかったけれど。でも美味しそう。 めげずに前向きに取り組む成美さんは応援したくなるし、店長と奈津さんの人柄がよすぎてほっとする。ひどい裏切りや大きな困難もあるけれど、それでも信念を持って進んでいく生き方が心地いい。
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