在宅ひとり死のススメ の商品レビュー
老いや死を扱った本で、「これは」と思えるものにはこれまでなかなか巡り合えなかった。おそらく多くの著者が、まだ老いや死を身をもって感じる年齢に達していないからではないかと思う。 その点、本書は実に良い。共感を持って読むことができる。著者の 上野千鶴子 は1948年生まれで、私とは...
老いや死を扱った本で、「これは」と思えるものにはこれまでなかなか巡り合えなかった。おそらく多くの著者が、まだ老いや死を身をもって感じる年齢に達していないからではないかと思う。 その点、本書は実に良い。共感を持って読むことができる。著者の 上野千鶴子 は1948年生まれで、私とは一歳違い。だから感覚が近いのだろう。しかも学者であるから、いい加減なことは言わない。発言にはきちんとした裏付けがある。 たとえば、こんなアンケート調査が紹介されている。「老後の幸せ度」は「おひとりさま」が高く、「老夫婦ふたり」世帯が低いという。さらに言えば、子どものいない「おひとりさま」は、満足度が最も高く、悩み度も寂しさ率も不安率も低いのだという。 これは実に意外であった。だが、しっかりとした数字で示されると納得せざるを得ない。どうやら私たちは、根拠なく作り上げられた既存の家庭観や幸福観に縛られて、現実をきちんと見つめてこなかったのかもしれない。 ひとりで気ままに暮らし、ひとりで老いていき、そしてひとり静かに死を迎える。覚悟を決めてしまえば、それがいちばん自然なのではないかと思えてくる。 誰しもが心配するのは認知症である。しかし本書には、認知症になっても在宅でひとり暮らしを続けることが可能だというくだりがあり、読んでいて安心した。しかも、自宅で死を迎えるのがもっともお金がかからないのだという。 そう考えれば、あたふたと先行きを心配する必要もないのだろう
Posted by
最後は介護保険への熱量がすごかった。 在宅ひとり死のためのハウツーを知りたかったのだが、老後の厳しい状況を知り、げんなりした。 とりあえず色々保証とかサービスとか確認する必要があるようですね。
Posted by
上野千鶴子さんや樋口恵子さんが好きだ。この方たちの活動のおかげで日本の介護保険制度が高齢者とその家族を守ってくれているのだ。 お家で一人で死ねますか?はい、できます。家族がいてもいなくてもできます。独居でもがんでも認知症でも。心強い答えである。 自宅での看取りが病院や施設と...
上野千鶴子さんや樋口恵子さんが好きだ。この方たちの活動のおかげで日本の介護保険制度が高齢者とその家族を守ってくれているのだ。 お家で一人で死ねますか?はい、できます。家族がいてもいなくてもできます。独居でもがんでも認知症でも。心強い答えである。 自宅での看取りが病院や施設と比べてお金がかかるわけではない(むしろかからない)ということ、必要なサービスを必要なだけいれることが可能だということ、よく説明されていた。 高齢者が亡くなった時あわてて救急車を呼ぶのでなく、訪問看護ステーション、主治医、ケアマネ、訪問介護事業所の緊急対応窓口に連絡をと。大事な知識だ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2021年に出版された社会学者の上野千鶴子さんの本。一般的には、病院で亡くなるものと考えられている中、在宅で死を迎えることができると説明している。私もいくつか在宅での終末医療の本を読んだことがあったため、在宅で死を迎えることは可能だと考えていたので、特に違和感がなかった。ただ、新たに知ったこともあったので、まとめておきたい。 ・年寄りの容態が悪化したとき、119番はしないことと筆者は言う。これには驚くけど、理由がある。 火事場の大騒ぎのような死に目に逢わなければならないことは、避けられるため。 ・施設はある意味、刑務所なようなもの。そのように考えたことがなかったので驚いた。生活が 24 時間完結するからとのこと。 ・死んでから葬式でどんなによい弔辞を読んでも、死者の耳には届かない。生きているうちに、すぐ感謝を伝えること。 ・ひとりで暮らしている年寄りがひとりで死んで何が悪い、それを「孤独死」と いうのは嫌だという考えから、「在宅ひとり死」 という言葉を作った。言葉を作るところが学者さんらしい。 ・認知症は自己責任なのか。そうではない。だれだってなるものだとのこと。理由なんてない。認知症予防や規則正しい生活をしている人だって、なる。 ・生きるとは、食べて、出して、清潔を保つ、ということ。これが食事、排泄、入浴という3大介護。この3点セットが維持できるあいだは、生きられる。 ・父の看取り経験から、健康な時に書いた日付入りの意思など信じるな、と思うようになった。また、いったん決めたことを最期まで貫くことを、尊いこととも思わなくなった。 ・安楽死を求める社会は、緩和医療が遅れている社会。病で辛い痛みを抱えている人にとって、安楽死を求めるのは権利だと思っていた。しかし、緩和医療が遅れているという視点から見ると、確かにそうかもしれない。
Posted by
2026.1.31 読了。 この著者の他の本に比べて、理論理論していないので読みやすい。また、内容的にも興味があるものだったので、面白く読めた。 少し介護保険について興味が湧いた。
Posted by
[BOOK]2024.4.26 在宅ひとり死のススメ、読了 2024年04月27日06:33全体に公開 みんなの日記16 view 4/13に買って約2週間ほど 通常、(^O^)はハートウォーミングな タイトルに惹かれて 本を買うのですが、 今回は上野さんの前作から ...
[BOOK]2024.4.26 在宅ひとり死のススメ、読了 2024年04月27日06:33全体に公開 みんなの日記16 view 4/13に買って約2週間ほど 通常、(^O^)はハートウォーミングな タイトルに惹かれて 本を買うのですが、 今回は上野さんの前作から もう少し、在宅で死ぬることや介護保険について 知りたいかな、という意図で 読み始めたので、 やっぱ、キビシイ描写もあり なんだかなぁ、というのを 抱えながらの読書になりました しかし、身近例として 父が、結果的に「在宅ひとり死」になってて 介護保険=ケアマネジャーのお世話になった ことを思い返して そっかぁ、うちもしっかり 恩恵を受けていたのだなぁ、と そういう気づきもある 1冊でありましたぁ(^^♪ smile(^O^)
Posted by
時代によって変遷してきた介護制度を利用しながら義理の両親、実の両親4人を見送った自らの経験に擬え深く頷きながら本書を読了。日本の介護福祉制度の20年の変遷の歴史と現在をわかりやすく解説。上野先生の幅広い知識とその元となる医療を始め多岐に渡る書物の読書量、取材力、シャープな分析力、...
時代によって変遷してきた介護制度を利用しながら義理の両親、実の両親4人を見送った自らの経験に擬え深く頷きながら本書を読了。日本の介護福祉制度の20年の変遷の歴史と現在をわかりやすく解説。上野先生の幅広い知識とその元となる医療を始め多岐に渡る書物の読書量、取材力、シャープな分析力、わさびの効いたユーモアには感心するしかない。死という避けて通れない人生のイベント。準備はしていてもその最期は千差万別。老後を憂うより憂うことない老後にするには何をどうすれば良いのか。社会を変える小さなひとりでありたい。
Posted by
老親とは一緒に住まず、パートタイム家族になると良い。 マンションのエレベーターに棺桶が入るかどうか? 年寄りの容態が急変したら、救急車を呼ぶのではなく、訪問看護ステーションに電話しよう。24時間対応が義務づけられている。 生きるとは、食べて、出して、清潔に保つこと。食事、排...
老親とは一緒に住まず、パートタイム家族になると良い。 マンションのエレベーターに棺桶が入るかどうか? 年寄りの容態が急変したら、救急車を呼ぶのではなく、訪問看護ステーションに電話しよう。24時間対応が義務づけられている。 生きるとは、食べて、出して、清潔に保つこと。食事、排泄、入浴の三大介護。 介護保険のおかげで一人暮らしの認知症の人も最後を自宅で迎えられる。 「認知症になった私が伝えたいこと」佐藤雅彦
Posted by
著者の上野さんの潔さに憧れます。 東大の祝辞で存在を知り、初めて著書を読みました。 まだ先のことである読者にも、ためになる情報や考えがつまった本です。 「在宅ひとり死」が、普通にできる社会が来ると良いですね。
Posted by
audible11冊目 上野千鶴子さんは優しい 本当に優しい人は強い 明日からも笑顔で生きる 私の大切な蔵書である小堀鷗一郎さんの本、20年以上お世話になっている地域のドクター新田先生も登場するという本でもありました!
Posted by
