スクリーンが待っている の商品レビュー
助監督時代からの映画話、現場感が凄くて生々しい。 あらためて役所さんの凄さ、太賀くんのよさが伝わってくる。 また小説書かないかなぁ。 233冊目読了。
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(2024/05/20) 西川美和監督の全5作にわたる作品群はすべて観ている 『すばらしき世界』の裏話が読めて楽しかった 最後の話題はすばらしき世界に関するもので締めてほしかったが…
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星が高いのも頷ける。 すばらしき世界、ずーっと観たくて観た直後にこれを読んだからこれもすばらしくて、随所に宝石が散りばめられていた。役所さんもたいがも魅力をMAX表現されてて感動して感心して納得してしまった! 八千草さんのエピソードもたまらない。 外国人労働者のくだりでは地下鉄の中で泣いてしまう始末。ほんとにまいった。 夢日記とか最後にはさんでくる必要あるか?と読み飛ばしたけど、ケンちゃん失踪事件はいいおまけだった。 また、撮ってね監督。 また、書いてね小説。 待ってまーす!
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大好きな映画の制作中の話をしれるなんて嬉しすぎて、映画が続いてる感覚。役所さんの凄さを知れるのもゾクゾクしてよかった。西川さんの映画も本ももっと知りたい。
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「すばらしき世界」を観て、刑務所から出所した主人公が生きた、この社会がすばらしき世界なのかどうか分からなくて、この本を手にした。 結果、コロナで人との交流が閉ざされた、その当時、こうやって人と人との血の通ったやり取りが出来ること、含めすばらしき世界なのかと自分なりに解釈した。 ...
「すばらしき世界」を観て、刑務所から出所した主人公が生きた、この社会がすばらしき世界なのかどうか分からなくて、この本を手にした。 結果、コロナで人との交流が閉ざされた、その当時、こうやって人と人との血の通ったやり取りが出来ること、含めすばらしき世界なのかと自分なりに解釈した。 それより、何より、映画作りって、ロケ地選考からやり取り、ストーリー展開、音、配役、色、こんなに大変なのかと、そこに驚いたし、役所広司さんがどれだけすごい俳優さんであるか、よく分かった。映画を作る人たちの情熱と、粘り強さと、体力と、行動力を考えると、観させていただくことに、深みが増した。 映画を観て、分かる人風な難しいことは言いたくないが、すごい世界だ。 読んで良かった。
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映画のタネ(原作)に出会って、作り始めて、完成するまで。 たくさんの人と関わって、時には苦い想いもして、全てはよりよいものを届けるために。 映画のタイトルがなー!と思ったけど(多分これだと観に行かない)エッセイを読んだら観てみたくなる不思議。役所広司さん、八千草薫さん、仲野太賀さんという魅力ある人たち。気になる。
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彼女の作る映画同様、きびきびと潔く書き進めつつ、自身のものの見方や価値観を揺らす。「ゆれる」のでなく「ゆらす」。メンタルな体幹が強い人なんだろうと思う。
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「すばらしき世界」を観た後、先輩におすすめされたので読んでみた。 まず、感情の言語化が上手くてびっくりした。普通の人がふと違和感を覚えたとしても、目まぐるしく変わる日常の前では「まあいいや」とスルーしてしまうような感情でも、突き詰めて何故?と考えて言語化できるのはすごい。しかも平...
「すばらしき世界」を観た後、先輩におすすめされたので読んでみた。 まず、感情の言語化が上手くてびっくりした。普通の人がふと違和感を覚えたとしても、目まぐるしく変わる日常の前では「まあいいや」とスルーしてしまうような感情でも、突き詰めて何故?と考えて言語化できるのはすごい。しかも平易な言葉で具体的な描写をしてくれるので、理解しやすくてするする頭に入ってくる。スゲー。 八千草薫さんの章が1番面白かった。 映画観てもそう思うけど、エッセイを読んで、西川監督ってやっぱり優しいリアリストだなあと改めて思った。特に、主人公の母親への幻想を断ち切ってやろうとするところ。 「居もしない母ちゃんより、自分の人生だろ。私が介錯してやるから、次へ進めよ。」 おもろ笑 あと、聖書のイエスとユダ両方に人間味を感じているエピソードにも西川監督らしさがあった。人間の嫌なところだと考えられていること、目を背けたくなる感情に対して、「いやいや知らんとは言わせねえぞ」と切り取って、映画へと昇華させてしまうのが、西川監督の恐ろしさだと思う。監督の思考のルーツが少しわかる興味深いエッセイだった。
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映画「すばらしき世界」と、その後に行われた西川監督のトークショーがよかったので、こちらも読んでみました。映画が制作される過程だけでなく、背景、思いが語られていて、映画に魅力された身としては、それがあの映画のシーンや登場人物、キャストに繋がっているんだなと、あらためて映画が愛おしく...
映画「すばらしき世界」と、その後に行われた西川監督のトークショーがよかったので、こちらも読んでみました。映画が制作される過程だけでなく、背景、思いが語られていて、映画に魅力された身としては、それがあの映画のシーンや登場人物、キャストに繋がっているんだなと、あらためて映画が愛おしくなりました。残念ながら映画には出演されていませんが、だからこそ、八千草薫さんのエピソードには胸が詰まります。
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西川美和監督、映画作品ももちろんだけれどやはりこの人の書く文章が好きすぎると思った。どんな文章も瑞々しく、でもしっかりと地に足がついていて、確実な歩みを見せてくれる。感情や物事にぴったりと寄り添い、少しのズレもなく、ただそれを書く。心地よい。
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