教室が、ひとりになるまで の商品レビュー
特殊設定ミステリー。 学校の教室という狭いコミュニティの中では、声の大きな者の主張が時に正義であるかのように誤解されがちだ。そのものに同調する者と、賛成ではないが反対する程の熱量がないため流されている者でクラスの趨勢は決まってしまう。 クラスメイト全員が納得できる理想の教室を作...
特殊設定ミステリー。 学校の教室という狭いコミュニティの中では、声の大きな者の主張が時に正義であるかのように誤解されがちだ。そのものに同調する者と、賛成ではないが反対する程の熱量がないため流されている者でクラスの趨勢は決まってしまう。 クラスメイト全員が納得できる理想の教室を作るなんてのは、ほとんど無理なことに気付けない者どもの悲劇。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SFは好んで読まないけれど、やはりこの人の本は面白い。 完全な悪人は居なくて(殺人はやはり許されない。壇優里は罰を受けるべきだが)、いわゆるスクールカースト上位のやつも、犯人の壇も良かれと思ってやった。 主人公:垣内友弘も仲の良いクラスがウザくて、全員嫌いにだったし、思春期の一人になりたいような、誰かと仲良くしなきゃと焦る気持ちを思い出した。 タイトルに納得感のある感情の機微。 最後、犯人を殺さなかった主人公はよくやった。美月も嘘をつかず主人公の力になると言ってくれて少しホッとした。 主人公は恐らく苦学生。家の狭さや機能不全の家庭の様子が特にリアル。きっと家族のことも嫌いではなさそうなので、自立し家族にちゃんと感謝できるようになるといいなと思う。 受取人の能力の生かし方も上手。
Posted by
一気に読み終えた。 ストーリーの構成や文章も読みやすく、 ページをめくる手が止まらない。 「全員が仲のいい最高のクラス」を目指す取り組み。 たまになら良いかもしれないが、 これを毎週強制されるのは、 自分だったら正直かなりしんどい・・・。 作中に「いじめ」は描かれていない。 ...
一気に読み終えた。 ストーリーの構成や文章も読みやすく、 ページをめくる手が止まらない。 「全員が仲のいい最高のクラス」を目指す取り組み。 たまになら良いかもしれないが、 これを毎週強制されるのは、 自分だったら正直かなりしんどい・・・。 作中に「いじめ」は描かれていない。 それなのに学生特有の閉塞感や生きづらさ、 価値観のズレが克明に描写されており、 胸が締め付けられるような感覚になった。 ミステリーとしては犯人の目星が 比較的早い段階でつく構成。 しかし「他人を自殺させる力」とは一体何なのか、 その正体を推理していく過程にこそ この物語のおもしろさが詰まっている。 単なる特殊設定ミステリの枠に収まらない、 「教室」という歪な空間を鋭く切り取った傑作。
Posted by
「六人の嘘つきな大学生」読了後に気になって購入! 現実離れした異能力か、、と思ったけど意外と読み進めれた。誰しもが通る悩み。嫌いではないが刺さらなかったな。
Posted by
最初は、ミステリー小説に特殊能力をつけちゃうの?と疑念があったが、それを克服するくらい謎解きが面白かった。
Posted by
ある高校の教室で、生徒がひとりずつ消えていくという不可解な出来事が起きる。残された生徒たちは、不安と疑念に揺れながら、その理由と真相に向き合っていく。日常と地続きのはずの教室が、静かに異質な空間へと変わっていく学園ミステリー。 最後に明かされる動機のインパクトがあまりにも強烈だ...
ある高校の教室で、生徒がひとりずつ消えていくという不可解な出来事が起きる。残された生徒たちは、不安と疑念に揺れながら、その理由と真相に向き合っていく。日常と地続きのはずの教室が、静かに異質な空間へと変わっていく学園ミステリー。 最後に明かされる動機のインパクトがあまりにも強烈だった。一見すると現実離れした設定でありながら、この設定があるからこそ動機の感情はむしろ生々しく浮かび上がり、物語の見え方が一瞬で反転する。同著者の『六人の嘘つきな大学生』で味わった、オセロのコマが一斉に裏返るような感覚を、再び体験することになった。 そして印象的だったのは、その動機が決して遠い世界の話ではなく、読む側自身の記憶と静かに重なってくることだった。学校という閉じた世界の中で生まれる感情は、誰もが無関係ではいられないものだと思う。タイトル『教室が、ひとりになるまで』の意味に気づいた時、この物語が描いていたのは単なる事件ではなく、人の内側にある普遍的な感情のかたちだったのだと感じた。
Posted by
初読みの作家さんの青春ミステリーでよもやの特殊設定に驚かされる。 最後の伏線回収には感心したけれど能力が失効する条件が曖昧なのが引っかかるけれど読んで損はしない佳作。 学生時代はなんとなく学校が居づらかった自分には犯人に共感をする所もあり複雑な気持ちになったりしました。 微かな...
初読みの作家さんの青春ミステリーでよもやの特殊設定に驚かされる。 最後の伏線回収には感心したけれど能力が失効する条件が曖昧なのが引っかかるけれど読んで損はしない佳作。 学生時代はなんとなく学校が居づらかった自分には犯人に共感をする所もあり複雑な気持ちになったりしました。 微かな希望を感じるラストに感動
Posted by
「全員が仲のいい最高のクラス」で起きた連続自殺。主人公は、幼馴染みの同級生から信じがたい話を打ち明けられる。「自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」“他人を自殺させる力”を使った証明不可能な罪を暴いていくお話。 タイトルだけで手に取ってみましたが、思ったよりドロドロし...
「全員が仲のいい最高のクラス」で起きた連続自殺。主人公は、幼馴染みの同級生から信じがたい話を打ち明けられる。「自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」“他人を自殺させる力”を使った証明不可能な罪を暴いていくお話。 タイトルだけで手に取ってみましたが、思ったよりドロドロした感じはない青春ミステリーという感覚でした。「あ、こういう方向なんだ」と思う瞬間があるのですが、それと思春期特有の心の揺らぎが絶妙にマッチして一気に読み切りました。 設定が凝っているのでもう少し事細かに書いて欲しい気持ちもある一方で、最後の終わり方がすごく潔く、素敵で良かったという気持ちもあるんですよねぇ。
Posted by
嘘つきなが、ぶっ刺ささったので読了 残念、刺さらなかった 嘘つきなは、ミステリーのわくわく感も、青春物のひりひり感も響いた 本作は共に響かず ちなみに 浦賀和宏にどっぷりはまった私としては 千街さんが解説を書いているのが嬉しかった
Posted by
高校舞台にしたハンターハンターのような能力小説。 殺人に至る動機が薄いのと、特殊能力を出してきた割に、特殊能力の説明やルールの設定が甘く、登場回数も少ない。 それなら能力なんて設定を出さんでいいやんと思ってしまう。 能力を出したのであれば、それをメインにして、心理戦の設定をとこと...
高校舞台にしたハンターハンターのような能力小説。 殺人に至る動機が薄いのと、特殊能力を出してきた割に、特殊能力の説明やルールの設定が甘く、登場回数も少ない。 それなら能力なんて設定を出さんでいいやんと思ってしまう。 能力を出したのであれば、それをメインにして、心理戦の設定をとことんまで突き詰めて欲しいなと思う。 あと、まず最初の亡くなった子のせいや、全部。 嫌なら嫌と言えよ。 6人の嘘つきな大学生が面白かっただけに残念。
Posted by
