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貞観政要 全訳注 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2024/02/13

初志貫徹。 これが一番難しい。 一番伝えたかったのは、『巻十 慎終』魏徴の上奏だったんじゃないか。 世界史の教科書にも出てくるほどメジャーな「貞観の治」を実現した太宗も、その晩年には翳りが見える。有終の美を飾れないのも人間くささが出てて趣深い。 人の営み、浮き沈みは今現代に...

初志貫徹。 これが一番難しい。 一番伝えたかったのは、『巻十 慎終』魏徴の上奏だったんじゃないか。 世界史の教科書にも出てくるほどメジャーな「貞観の治」を実現した太宗も、その晩年には翳りが見える。有終の美を飾れないのも人間くささが出てて趣深い。 人の営み、浮き沈みは今現代に始まったことじゃない、それを抽出して自分に置き換える。歴史を学ぶ醍醐味だと思う。

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2024/01/03

唐の2代目皇帝の太宗と臣下とのやりとりに関する記録が綴られた書物。そこには古人の書物や古代の皇帝の中でも長く続いた聖君とすぐに滅びてしまった暴君の政治の事例が書かれており、それらを通じて主君としてどうあるべきか、また、臣下としても主君とどう向き合うべきかについて学び考えさせられる...

唐の2代目皇帝の太宗と臣下とのやりとりに関する記録が綴られた書物。そこには古人の書物や古代の皇帝の中でも長く続いた聖君とすぐに滅びてしまった暴君の政治の事例が書かれており、それらを通じて主君としてどうあるべきか、また、臣下としても主君とどう向き合うべきかについて学び考えさせられる。現代のリーダーシップを学ぶ本であるということがよく理解できその通りだと思う良書である。何度も読み返したい。 常に臣下や人民に対して哀れみの心を持ち、人民のことを第一に考えること、自分に謙虚の気持ちを持つことの大切さを何度も認識させられる。また、初めの頃はそれが実行できていても、だんだんと慣れてきて怠慢になったり、功績が大きくなるにつれて傲慢になったりもする、それは全て主君としてのリーダーの心持ちと行動にかかっている。継続することが難しい、感情を抑制することは難しい。だからこそ、こういった歴史の書物をたくさん読み続けていくことで徳を積んでいけるようになるのではないかと考える。

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2023/06/03

17 開始:2023/5/20 終了:2023/6/3 感想 どれだけ謙虚でいようとも。やがては自らの才能と功績に溺れる。それでも実直な臣下がいれば。奢りを捨て常に中庸を保ち意見に耳を傾ける。

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2023/05/05

第75回アワヒニビブリオバトル「おうち時間DEビブリオバトル」4時間目 外国語活動で紹介された本です。オンライン開催。 2021.05.02

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2024/04/17

古より以来、兵を窮め、武を極めて、いまだ亡ばない者はいない。 (愚かな)帝王は機嫌が良いときに功績をあげてない人間に褒美を与え、機嫌が悪いときに罪のない人間を処刑する。 *じょうがんせいよう。貞観の治。唐。2太宗李世民。

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2022/09/24

およそ760ページというボリュームということもあり、とりあえず読み終えるまでにも時間を要した。読むのは大変だったけど、太宗が本当に優れた名君であったというよりも、魏徴を始めとする臣下に恵まれていて、貞観のはじめの頃は進言に対して、素直に認めて改めていたことによるものだったのがよく...

およそ760ページというボリュームということもあり、とりあえず読み終えるまでにも時間を要した。読むのは大変だったけど、太宗が本当に優れた名君であったというよりも、魏徴を始めとする臣下に恵まれていて、貞観のはじめの頃は進言に対して、素直に認めて改めていたことによるものだったのがよく分かった。そして、徐々に謙虚さがなくなり、怒りやすくなり、傲慢で贅沢になり、直言を嫌がるようになっていった様子もわかる。訳は現代語として非常にわかりやすく、親切です。長期的に繰り返し読むつもり。

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2022/06/28

全国の独裁者にオススメの一冊。 部下の進言を聞き入れ、ブレない人をほめることを目指すための教訓集。 他のひとの感想にもあるように、とにかく同じことを何回も何回も繰り返されている。 尊敬する出口氏によると、ビジネス書100冊に勝る名著とのこと。特に三鏡の下り。

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2022/05/25

唐王朝の皇帝・太宗と臣下との議論・諫言の様を後世の手本として編纂した書の解説付き全訳。記された治世後期の太宗の姿からは、権力者が謙虚さを保ち続けることの困難さが伝わり興味深い。原文併記や典拠・史実の解説がありがたい。

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2022/02/18

故事にちなんだ政治の教訓集。なにかの書評で褒めてあったので、読んでみたが、陳腐。しかもやたらと分厚い。同じようなことの繰り返し。

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2021/05/01

 中国唐代に呉兢が編纂したとされる太宗の言行録です。古来から「帝王学の教科書」とされてきた書物とのことですが、なにぶん文庫本でも800ページ近い大著なので、まずは一通り「訳文」に目を通すことを目標に手に取ってみました。  理想の治を求める太宗とそれを諫言をもって支えた臣下とのやり...

 中国唐代に呉兢が編纂したとされる太宗の言行録です。古来から「帝王学の教科書」とされてきた書物とのことですが、なにぶん文庫本でも800ページ近い大著なので、まずは一通り「訳文」に目を通すことを目標に手に取ってみました。  理想の治を求める太宗とそれを諫言をもって支えた臣下とのやり取りは、同じようなメッセージの繰り返しでもありますが、太宗の在位期間による変化もあり、とても興味深いものでした。

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