羊は安らかに草を食み の商品レビュー
のんびり女3人旅のお話なのかと思いきや、想像を絶する過酷な状況を生き抜いた少女の話になるなんて。 満州のシーンはなかなかページをめくれないほど、読んでいるのが苦しかった。 あの時代を生きてきた人たちの忘れてはいけない記憶と人生。 ただ、最後は腑に落ちなかった。 その話いるかなー...
のんびり女3人旅のお話なのかと思いきや、想像を絶する過酷な状況を生き抜いた少女の話になるなんて。 満州のシーンはなかなかページをめくれないほど、読んでいるのが苦しかった。 あの時代を生きてきた人たちの忘れてはいけない記憶と人生。 ただ、最後は腑に落ちなかった。 その話いるかなーと、、、なんかスーッと冷めてしまったな。
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あらすじから、1人の老女の過去を遡るだけの話しと思っていたので、その過去が満州開拓団につながり、過酷な日々を少女たちが懸命に生きた話しになり涙が止まりませんでした。必ず訪れる死。どう迎えるか、子どもに頭が上がらず頼りっぱなしの老女にだけはなりたくない、この3人のように意思を持ち、...
あらすじから、1人の老女の過去を遡るだけの話しと思っていたので、その過去が満州開拓団につながり、過酷な日々を少女たちが懸命に生きた話しになり涙が止まりませんでした。必ず訪れる死。どう迎えるか、子どもに頭が上がらず頼りっぱなしの老女にだけはなりたくない、この3人のように意思を持ち、懸命に生きたい!と思いました。
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認知症の友と、友人ふたり。夫の頼みから、認知症の友の過去をたどる3人の旅に出る。 孤児となって戦争を生き延びる体験がずっしり重い。 長く長く生きてきた人たちの体験って、それだけで尊いものだなあと思う。 戦争に限らず、病気や事件事故。 生き延びるってそれだけですごいことだ。強い。...
認知症の友と、友人ふたり。夫の頼みから、認知症の友の過去をたどる3人の旅に出る。 孤児となって戦争を生き延びる体験がずっしり重い。 長く長く生きてきた人たちの体験って、それだけで尊いものだなあと思う。 戦争に限らず、病気や事件事故。 生き延びるってそれだけですごいことだ。強い。 ぐいぐい読ませる筆致。
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認知症になった益江おばあさんがどんな人生を歩んできたのかを、親友2人が彼女と一緒に旅をしながら辿っていく物語。 壮大で、壮絶な内容だった。 それに最後の展開は、全く予想できず衝撃だった。 あまりにも辛すぎて、少し目を逸らしたくなるような描写もあったが最後まで読みきれてよかった...
認知症になった益江おばあさんがどんな人生を歩んできたのかを、親友2人が彼女と一緒に旅をしながら辿っていく物語。 壮大で、壮絶な内容だった。 それに最後の展開は、全く予想できず衝撃だった。 あまりにも辛すぎて、少し目を逸らしたくなるような描写もあったが最後まで読みきれてよかった。
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おばあさん3人の物語かと先輩の話を参考にする つもりで、長崎、大津、松山の旅行か、いいなあーと思いました。 私も俳句をネットで松山のポストに毎月投句していたので、親近感を持ちました。 内容は、凄かった、なるべく昼間に読みました。 父も満州に参戦したのですが、戦争の話は、殆ど聞きま...
おばあさん3人の物語かと先輩の話を参考にする つもりで、長崎、大津、松山の旅行か、いいなあーと思いました。 私も俳句をネットで松山のポストに毎月投句していたので、親近感を持ちました。 内容は、凄かった、なるべく昼間に読みました。 父も満州に参戦したのですが、戦争の話は、殆ど聞きませんでした。 益恵さんと佳代さんが再会して、終わり方も、良かった。 YouTubeでバッハの羊は安らかに草を食みを聞き 読了しました。
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戦争描写は苦しく、読むのに時間がかかりました。満州での壮絶な過去と、現在の旅の様子の静かさとの落差が大きくて、少ししんどいです。でも、挟まれる句が穏やかな気持ちにさせてくれました。(込められている思いは辛いけど)。ラストは痛快といえばそうだけど、それでよかったの?とついていけないような展開もあり。でも、安らいだ旅の終わりでよかったです。これは長く生きてきた人たちでしか作れない旅だと思います。
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認知症を患ったまあさん。 過去の体験は壮絶で、胸が苦しくなる。 人は心に何を抱えているかなんてわからない。 よき伴侶に恵まれたのがせめてもの救い。 女友達っていつだって頼りになって、最高だな。 全体的に良い内容だったが、終わり方が少し残念。
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何で読もうと思ったのか忘れていたからなのだけど,いきなり大地の子が始まってビビった。そこはすごい本だった。 序盤で「この人とは何かしらの関係があるんだろうな」と,最後そんなにうまくいかんやろと思わされたり,残念。もうちょっと頑張ってほしかった。
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戦争は命も、人の心も奪う。 第二次世界大戦は、終戦時に全てが終わったわけではなかったんだと知った。 今まで、認知症はいろんなことを忘れてしまう怖いものもいうイメージがあったけど、この作品を読んで、耐え難いほどの経験をしときた人に、忘れるという神様からのプレゼントなのではないかと...
戦争は命も、人の心も奪う。 第二次世界大戦は、終戦時に全てが終わったわけではなかったんだと知った。 今まで、認知症はいろんなことを忘れてしまう怖いものもいうイメージがあったけど、この作品を読んで、耐え難いほどの経験をしときた人に、忘れるという神様からのプレゼントなのではないかと思えてきた。 『どんなことにも理由があるんですよ。そうしなければならない理由がね。』 読み終わった後にも残っていることば。
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とにかく壮絶。 楽しい話ではないけど読めてよかった。 俳句で満州の過去が表されているのも鳥肌がたっま。 最終章は呆気ないし現実離れな気もするけど、そこまで救いがないと辛いので良かったかもしれない。
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