ノベライズ 花束みたいな恋をした の商品レビュー
とにかく大好きで、宝物の本 そこらへんに落ちていそうな出来事なのに、ほぼ現実なのにどこか"エモさ"を感じて虜になってしまう。 麦くんと絹ちゃんが一緒にいる時は色々な色の笑顔とか服の色とかがあって合わせるとその空間は花束みたいに色付いているみたいですごく素敵だ...
とにかく大好きで、宝物の本 そこらへんに落ちていそうな出来事なのに、ほぼ現実なのにどこか"エモさ"を感じて虜になってしまう。 麦くんと絹ちゃんが一緒にいる時は色々な色の笑顔とか服の色とかがあって合わせるとその空間は花束みたいに色付いているみたいですごく素敵だった。 でも花束にも少しずつ終わりが来るように、麦くんと絹ちゃんの恋愛も少しずつ終わりに近づいている様子が明らかに分かる様子がすごくスッと私の心に入ってきた。 あ、この2人終わっちゃうのかなって。思った。 そのあとは花束がなくなった途端になにかがきれてしまった途端にすれ違っていくって言うのがほんとに現実って感じだった。 言葉にするのは難しいけど、この映画を見て貰えばなんとなく分かってもらえるかも…? でも本だとより詳しくお互いの気持ちが書かれているから「なるほどなぁ」がすごく強くわかる
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2021年に公開された映画のノベル版。 とにかく坂元裕二さんのセンスの良さが溢れ出ている。ちっちゃいネタがいちいちマニアックで、「ああそれね!」って2人に入っていきたくなっちゃうところも、個人的には楽しめました。 映像原作とだけあって会話が多いですが、それもまた婉曲的に気持ち...
2021年に公開された映画のノベル版。 とにかく坂元裕二さんのセンスの良さが溢れ出ている。ちっちゃいネタがいちいちマニアックで、「ああそれね!」って2人に入っていきたくなっちゃうところも、個人的には楽しめました。 映像原作とだけあって会話が多いですが、それもまた婉曲的に気持ちの変化が表されていて上手。 生きていく上で何が1番大切か、歳を重ねて少しずつすれ違っていく2人の価値観が、物凄く現代的で、リアルだなと感じました。何度も見返したくなる作品です。
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映画を何回も見たから、読みながら麦くんと絹ちゃんの声で脳内再生された。 最後、自分の幸せを妥協せず決断できた絹ちゃんに拍手。
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(今のところ)1番大好きな映画の小説。 映画では俳優さんの表情で表されていた感情を、言葉として目に映せるのはたまらなく嬉しかった。 麦と絹のことを絵でも文字でも知ることができ、2人の人間としての厚みを知ることができた。映画と小説ってワンセットという感覚をくれた本。
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映画を見て小説も読みたくなった。映画の情景を思い浮かべながら読むと入り込みやすかった。同世代で身の上が似ているので共感の嵐。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画を見た時は、2人が続いていく道はなかったのか考え込んでしまったけれど、ノベライズを読んで納得。 以下、本文より 「そうそう、隣の家があるんですけど、そこにすんでる方が村上龍さんそっくりで、その妻が小池栄子さんそっくりなんです」 「えっ、その家、カンブリア宮殿じゃないですか」 (お店の人に感じいいなとか、歩調合わせてくれるなとか、ポイントカードだったらもうとっくに溜まってて) 「内定決まった」 「良かったよ、ほんと。これでもう、絹ちゃんとずっと一緒にいられる」 「絹ちゃんと出会って二年、楽しいことしかなかった。それをこれから先もずっと続ける。僕の人生の目標は、絹ちゃんとの現状維持です。」 「パン屋の木村屋さん、お店畳んじゃったよ」 「駅前のパン屋さんで買えばいいじゃん」 麦からきた返信を読んでキヌは愕然とした。パンが買えなくて困るという話じゃない。好きだったパン屋さんがなくなってしまって寂しいという話だ。、なぜそれがわからないのか。絹はソファにもたれ、もどかしさに「うう、、、」と唸る。 「わたしは麦くんと絹ちゃんには別れてほしくないけど、若い時の恋愛と結婚は違うしね」 「歴史的惨敗を喫した試合後のインタビューでジュリオ・バティスタ・セザールはこう言った。我々のこれまでの道のりは美しかった。あと一歩だった。って」
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2年半ぶり、2回目の読了。映画も2回観たな。 小説ではなく、ほんとに映画のノベライズって感じでサクサク読める。 この映画を見た3年前とかは自分も23歳とかで。時間が経って、社会人5年目になって、なんか2人の恋愛若いなあ、みたいな自分が謎の観点になってて焦った。笑 自分は花束みた...
2年半ぶり、2回目の読了。映画も2回観たな。 小説ではなく、ほんとに映画のノベライズって感じでサクサク読める。 この映画を見た3年前とかは自分も23歳とかで。時間が経って、社会人5年目になって、なんか2人の恋愛若いなあ、みたいな自分が謎の観点になってて焦った。笑 自分は花束みたいな恋をしたんだと思えたら素敵だな。やりたいことをやり続けたい絹ちゃんと、やりたくないことをやりながらもなんだかんだやりがいを持って生きている麦くん。どっちが悪いとかじゃないのに、2人が最後に別れてしまうのは切ない。でもじゃあ最後のファミレスでほんとに結婚とかまでしてたら、それはそれで幸せだったのかな。分からんなあ。恋愛に正解はない。ないからこそ不安だし、でも自分の感情に正直にもなってしまう。 麦も絹もそれぞれが主張を持って頑張ってたんだけど、何が足りなかったんだろう、とか考えてしまうな。人の恋愛なのに。
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とってもさくさく読めた。 出会った頃の感覚をずっと持ち続けるのって難しいし、片方だけできていたらそれはすれ違うよなぁと… ただこんなに趣味や感性が合っていたのにもったいないと思ってしまう部分も… ずっと一緒にいるために必要だと思うことを擦り合わせるのはとても難しいし、ただ良い思い...
とってもさくさく読めた。 出会った頃の感覚をずっと持ち続けるのって難しいし、片方だけできていたらそれはすれ違うよなぁと… ただこんなに趣味や感性が合っていたのにもったいないと思ってしまう部分も… ずっと一緒にいるために必要だと思うことを擦り合わせるのはとても難しいし、ただ良い思い出に昇華できている素敵な恋だなと感じた。
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映画は見ていませんが、非常に面白い作品でした。ちょっとずつ麦の価値観が変わっていってしまうところとか、すごく上手に表現されているなと思いました。
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読み終わると、映画を観返したくなる。 小説だと文章だけなぶん、絹ちゃんと麦くんの人間くささが強く感じられた。 それでも彼らは架空のキャラクターでしかないのだけど、誰かたちの集合体のような彼らは、まるで知り合いであり自分でもある。 教わった知識を自分のものかのように語り、それか...
読み終わると、映画を観返したくなる。 小説だと文章だけなぶん、絹ちゃんと麦くんの人間くささが強く感じられた。 それでも彼らは架空のキャラクターでしかないのだけど、誰かたちの集合体のような彼らは、まるで知り合いであり自分でもある。 教わった知識を自分のものかのように語り、それから外れた人にモヤモヤを抱える彼ら。 自分の好きなジャンルにおける「情報」は「常識」と思ってる彼ら。 そんな呼吸と同じくらいナチュラルに人を見下す彼らを、世間では若者と呼ぶのかもしれない。 そんな若者が、花束みたいな恋をした。
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