ラスプーチンの庭 の商品レビュー

中山七里(著者)

2022/02/17

医療のあり方を考えさせる
必要な治療が適切に行われているのか？
先進医療のあり方や病を患う人・その家族に迫る闇
犬養と明日香もシリーズを通してさらナイスなコンビになってるし、次のシリーズも期待大です。
社会の闇に迫る中山ミステリーは面白い

2022/02/09

犬養隼人シリーズ。
序盤の幼い姉妹の不幸な境遇から物語は始まり。
少年と女性の不可解な死から浮かび上がった民間医療団体。
そこにおける様々な不審死の謎と影に隠された目的。といった流れ。
序盤から終盤までドラマティック。
どういう結末を向かえるのかと思ったら。
少し唐突で強引な終わり方だったかな。
個人的に同じシリーズと比べて少し消化不良感の残った作品でした。

2022/04/04

『刑事犬養隼人』シリーズ第6弾。

父親の病気を切っ掛けに崩壊していく家庭で育った姉妹。最新医療への憎悪を増した二人が、〈ナチュラリー〉民間医療団体を作り、標準医療へ復讐をしていくお話。
あらすじだけだと、意味が分からないけど、自分で不治の病の治療・闘病の選択について、考えさせられるお話。

2021/12/30

犬養隼人シリーズ　第6弾
民間医療を

犬養の1人娘、沙耶香のの病院友達の少年が、民間医療を頼った末にが不審な死を遂げる。

虐待を思わせるあざがあったものの、司法解剖の結果は原疾患による死亡と裏付けられるも、背景に何かを感じた犬養は、怪しげな民間医療団体に行きつく。

その団体に関わった者の不審な死や、民間医療で病を克服したアイドルの台頭など、現代医療と民間医療の狭間で、何が犯罪に問えるのか、犬養が奔走する。

なんか、感情移入できなかった。

2021/12/18

ラスプーチンてよくきくけどこんな人物だったのか（調べた）
民間療法なー、健康にいいという触れ込みで定期購入とか進めてくるのは絶対詐欺みたいなイメージはある。
現代医療も万能薬みたいな信仰があること自体が間違ってて、医療なんて人の力の進歩だから限界があるんだよ（でもそれなりに畏敬の念は持っている）
このシリーズ、おもしろいけど爽快感とかないからやりきれないな。

2021/12/18

図書館で借りた本。
犬飼の娘、沙耶香の入院仲間、祐樹が自宅療養に切り替えると言って退院した。その後祐樹は病死したが、その体には多くのアザがあった。沙耶香に頼まれた犬飼は真相を探り始める。

2021/12/06

【amazonの紹介文より抜粋】

先進医療は最愛の人を奪っていった。どんでん返しの社会派医療ミステリ！

中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え退院することに。1カ月後、祐樹は急死。犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。
同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、本格的に捜査が始まる。やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるが――。

2021/11/29

一見普通の病死、または自殺だと思われていた人たちの背後には怪しい宗教的な民間医療があった。
ラスプーチンってワード、存在が印象的。
医療に救われて助けられる人もいれば、医療に絶望し不幸に陥る人もいる。

2021/11/28

　標準診療の範囲で厚生労働省が認可した薬剤を使用した場合、社会保険の適用があり、概ね三割負担となるのは周知のとおりです。しかし、厚労省が許認可されていない医療行為については、自由診療となり高額になります。医療と薬学の進歩は、日進月歩で目覚ましい進化だと聞きます。知己のドクターは、常に学会に出席し技術を磨くため日々研鑽に勤しんでいます。

　日本が難病指定している病気は、多くの研究者によって病巣を治すため、悪化を遅らせる新薬や外科手術によって、一般の人にも受診できるように認可されつつあると言われています。先端医療といえども、今のところ標準診療に限界があるのは否めませんが、自由診療の中に、いずれ許認可されるものもあるようです。一方民間療法で、末期の患者が治ったという紛らわしい症例もあるようです。

　人間には、ある程度自然治癒力があるのは、理解できます。しかし自然治癒力を謳い文句に現状の医化学を攻撃し、何の根拠もない民間診療に、眉唾ものの治療方法があたかも全能だとは思いません。そういう民間療法の妄信者が、巻き起こす騒動が書かれています。

　標準診療で治らなかった患者が、藁をも縋る思いで自由診療を受けたくても、支払うお金がないため『あなたが貧乏だから、先端医療が受けられない。貧乏を恨みなさい』って言われたら絶望しかない。

　この作品は、謎を隠しているところに気付けば、過程は別にして容易にミステリが解けると思います。それでも納得作品でした。

更なる標準診療のレベルアップを望みます。

主人公犬養と明日香のコンビは板についてきました。中山七里さんの犬養隼人シリーズがおもしろい。

　読書は楽しい

2021/10/29

犬養シリーズももう6弾なんですね。

民間医療と標準医療。難しい問題ですね。
テンポとしては読みやすく、最後の展開は早すぎる感じでした。

前作ほどの社会問題を孕んでいるわけではないですが、スッキリとまではいかないのはこのシリーズでは仕方ないのかなぁと思います。