ラスプーチンの庭 の商品レビュー
「無駄に男前の犬飼」の異名を持つ警視庁捜査一課の犬養隼人が今回も活躍。 テーマは標準治療VS自由診療、そこに姉妹の復讐を絡めたミステリー。 サクサク読めるが内容は重い。 高額な先進医療や新薬は「標準」を遥かに超え、患者の不安や負担は大きい。 かたや自由診療と言う名の下で活動...
「無駄に男前の犬飼」の異名を持つ警視庁捜査一課の犬養隼人が今回も活躍。 テーマは標準治療VS自由診療、そこに姉妹の復讐を絡めたミステリー。 サクサク読めるが内容は重い。 高額な先進医療や新薬は「標準」を遥かに超え、患者の不安や負担は大きい。 かたや自由診療と言う名の下で活動する、明らかに怪しい民間医療団体<ナチュラリー> 根気棒で施術なんて、藁にも縋りたい患者を舐めているとしか思えない。 物語序盤に伏線は張り巡らされているので結末予想は付くが、妹の正体は最後まで見破れず。 ミステリーとしては淡白。もう一捻り欲しかった。
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犬養の娘・紗耶香と親しくしていた同じような病の少年がある日突然退院していった。母親曰くこのままでは快方の見込みがないので自宅での療養に切り替えるという。明らかに経済的なものを感じつつ犬養は娘と共に見送った。しかしそれから1か月後、その少年が自宅で亡くなったことを知る。娘とともに葬...
犬養の娘・紗耶香と親しくしていた同じような病の少年がある日突然退院していった。母親曰くこのままでは快方の見込みがないので自宅での療養に切り替えるという。明らかに経済的なものを感じつつ犬養は娘と共に見送った。しかしそれから1か月後、その少年が自宅で亡くなったことを知る。娘とともに葬儀に参加するとそこに刑事の姿を見つける。不審なものを感じ接触すると、少年の死は明らかに病死であるものの、死体には夥しい痣が残されていたという。虐待を疑う犬養とその刑事だが不審点は明らかにならない。しかし間をおかず1人の末期癌の女性の自殺が明らかになり、その体にもまた、夥しい痣が残されていた…。 犯人も、犯人が分かっているが故にトリックもあってないようなものなので話のメインは民間療法と新興宗教。縋りたくなる気持ちも分かるし世論の動きも腹立たしいほど想像がつくのでその辺の描写はさすが。真相発覚後の犯人の述懐や世間の顛末には重きを置かないのはいつもの中山先生だけど、今回はあまりにも犯人が何をしたかったのか分かりづらい。殺人はある意味たまたま起きただけだし、標準医療を憎んでそれなりに効果のある民間医療を熱心に見つけて盛り立てるためにあの形にしたならともかく、そこも適当だし病院に対しても大したダメージもない。憎んだ標準医療をそれでも志してその現場でそれなりに生きてきた上での葛藤とかが見えたらもう少しすっきりしたかなあ。
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タイムリーに統一教会に似た、宗教がかった医療団体にかつて同室だった勇樹くんを殺されたと信じる沙耶香 その父で刑事の犬養 その死の真相を知るべく捜査を始める犬養 最初の話がまさかの伏線回収だとは
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導入部分が衝撃的で、いつこの姉妹が出てくるのか?!とワクワくしながら読んだ 最後になってでてきたけど、どうして病院の復讐なのに病人家族からおかねをまきあげるの????と疑問に感じた 宗教は安倍総理襲撃でホットな部分があるので、興味深かった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちょっと無理があるのではと思うところが多々あった。 織田が、学歴を持ちながら正社員にもなれず、その家庭環境から承認欲求と劣等感の混在していた人物で、しかもコカインをやっていたから、傀儡することに決めたというが、2メートル越えしている大男、しかもコカインで暴れる可能性もある。看護師だから、コカインを入手しやすく、織田を飼い慣らすのにさほど手間がかからないというが、コカインは病院で厳重管理されているものではないのか。 父親が難病で、大学病院の標準治療や先進医療で救ってもらえず、家庭もバラバラになったからといって、復讐のような行為をしても、プラスにはならない。亡くなった親が望むのは、娘二人の幸せであり、このような状況は望んでないだろうになと虚しくなった。
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中山七里さんの小説は、先が気になって読む手が止まらなくなるのが、楽しい。 犬養刑事シリーズだけど、最初に出てきたのが新興宗教とかで、医療とどう絡むのかなと思ったら、新興宗教っぽい民間療法ということらしい。グーちゃんとユーちゃんっぽい人がなかなか出てこなくて謎に思い、まさかこれ?と...
中山七里さんの小説は、先が気になって読む手が止まらなくなるのが、楽しい。 犬養刑事シリーズだけど、最初に出てきたのが新興宗教とかで、医療とどう絡むのかなと思ったら、新興宗教っぽい民間療法ということらしい。グーちゃんとユーちゃんっぽい人がなかなか出てこなくて謎に思い、まさかこれ?と疑った名前がそうだった。うーん、この名前にその呼び名はどうなのか… 今回は、真相を明かされてもあまり納得感がなくて、ちょっともやもやしてしまった。
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中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え、退院することに。1カ月後、祐樹は急死。犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。同時期に同じ痣を...
中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え、退院することに。1カ月後、祐樹は急死。犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、本格的に捜査が始まる。やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるが――。主宰の謎の男の正体と、団体設立に隠された真の狙い。民間療法の闇を描き、予想外の結末が待つシリーズ待望の最新作!
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ラスプーチンって タイトルから キングスマンの奴が 頭に浮かんだわ笑 今回は ページ数が後僅かとなっても 全然解決に向かわないので え?え?え? これホント終わるの? どーすんの? って思いながら 読み進めたら こんなギリギリで サクサクっと 解き明かしてくのねー っ...
ラスプーチンって タイトルから キングスマンの奴が 頭に浮かんだわ笑 今回は ページ数が後僅かとなっても 全然解決に向かわないので え?え?え? これホント終わるの? どーすんの? って思いながら 読み進めたら こんなギリギリで サクサクっと 解き明かしてくのねー って なかなか 面白い展開でした
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大学病院の先進医療と宗教まがいの民間医療代替医療と言ってもいいかも知れない。 幼い頃に父親の不治の病で一家離散した姉妹が、帝都大学病院に復讐しようと仕組んだが、からくりを解かれてしまう。 最初に登場した姉妹が、どのようになるかと思ったけど、あまり凄いどんでん返しにはならなかった。...
大学病院の先進医療と宗教まがいの民間医療代替医療と言ってもいいかも知れない。 幼い頃に父親の不治の病で一家離散した姉妹が、帝都大学病院に復讐しようと仕組んだが、からくりを解かれてしまう。 最初に登場した姉妹が、どのようになるかと思ったけど、あまり凄いどんでん返しにはならなかった。 ちょっと意外。
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