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ラスプーチンの庭 の商品レビュー

3.2

74件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    18

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    40

  4. 2つ

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2021/08/11
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限界のある現代医療と民間療法団体がテーマでしたが、予想に反して盛り上がりもなく話も凡庸でした。 「姉妹」がキーパーソンであることは明示されてるので、登場人物の中の女性2人がそれだと分かってしまうし、標準治療への復讐って抽象的でピンと来なかったです。 殺人の動機もいまいち説得力がなくて。 よく知らない「ラスプーチン」なる怪僧に例えられても・・・これもまたピンと来ませんでした。

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2021/06/26

 腎不全を患う娘を持つ警視庁捜査一課の犬養、娘の入院生活で知り合った庄野祐樹が退院後、病死、娘の沙耶香と共に出た告別式で見た彼の遺体の痣を不審に思い、調べ始める。その後、四ノ宮愛実という女性が闘病を苦に自殺、その女性にも同じような痣が…捜査の結果、『ナチュラリー』という民間療法に...

 腎不全を患う娘を持つ警視庁捜査一課の犬養、娘の入院生活で知り合った庄野祐樹が退院後、病死、娘の沙耶香と共に出た告別式で見た彼の遺体の痣を不審に思い、調べ始める。その後、四ノ宮愛実という女性が闘病を苦に自殺、その女性にも同じような痣が…捜査の結果、『ナチュラリー』という民間療法に行き着く。高額医療の是非という社会問題に闘病中の娘を持つ犬養が挑む。

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2021/06/19
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さららーっと読める。 名字じゃなくて、名前で書いてる時点でわかっちゃうので、もう1人も名前で探しちゃったよ。 豊水がひたすら哀れ。

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2021/06/04
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『まるでラスプーチンみたい』-犬養シリーズ。グーちゃんとユーちゃん。『死んでも忘れない。』『いつか必ず、仕返しするんだから。』タイトルと物語が終盤でカチリと音を立ててはまった。

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2021/05/30

+++ 先進医療は、最愛の人を奪っていった。どんでん返しの社会派医療ミステリ! 中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え、退院することに。1カ月後、祐樹は急...

+++ 先進医療は、最愛の人を奪っていった。どんでん返しの社会派医療ミステリ! 中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え、退院することに。1カ月後、祐樹は急死。犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、本格的に捜査が始まる。やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるが――。主宰の謎の男の正体と、団体設立に隠された真の狙い。民間療法の闇を描き、予想外の結末が待つシリーズ待望の最新作! +++ 最初の章「黙示」がどこへどうつながるのか、わくわくしながら読み進んだ。先進医療と民間療法、そこに新興宗教が絡んでくるのだろうと想像はできたが、どんな絡め方をしてくるのか興味津々だった。真実は、終章まで明かされることはないのだが、正直に言うと、意外にあっけなかったな、という印象ではある。いつもの、だるま落としのようにスコンと落とされ、いままで見ているものが180度変わってしまう心地とまではいかず、著者にしては少し緩めの捻りだった気はしてしまう(どうしても期待値が高くなりすぎる)。とは言え、この教祖の弱さは初体験で、いままでにない操られ方だったので、充分愉しめる一冊だったことは間違いない。

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2021/05/28
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民間の自由診療をテーマとした社会派ミステリー。難病や治療を行っても効果を得られない病気で疲れた心身やお金の弱みに付け込み、そここら主宰を神格化し、お金を奪っていく物語。最初の事件と次の事件は他殺ではなかったが、そこでナチュラリーと言われる民間医療団体に行きつく。そしてそこで棒を使い自然治癒力を高め病を治すという治療が行われている。そこでは国民的アイドルや政治家がその治療によって完治したため「信者」が増えてしまった矢先、主宰が殺された。その犯人は導入で出てきた姉妹だった。 何となく予想はついたが面白かった。

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2021/05/19

犬養刑事シリーズって医療問題に特化しちゃうのかな。 今回は民間治療と標準医療の対比を背景に、医療の価値を問う作品といえそうだ。悪く言うと、医療って実は責任を問われない世界だよね。だって高額の検査費用や治療費を取るだけとって、効果がなければ返金なんてことないもんね。利用者からすれば...

犬養刑事シリーズって医療問題に特化しちゃうのかな。 今回は民間治療と標準医療の対比を背景に、医療の価値を問う作品といえそうだ。悪く言うと、医療って実は責任を問われない世界だよね。だって高額の検査費用や治療費を取るだけとって、効果がなければ返金なんてことないもんね。利用者からすれば騙されたのと同じだよね。 もちろん最新の高度医療に費用がかかるのは当たり前のことなんだけど。結局、金の問題に収斂しちゃうのがイヤだなぁ。

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2021/05/12
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犬養刑事シリーズ。 もう私の中では、犬養刑事は綾野剛さん。 ラスプーチンは、血友病患者だったロシア皇太子を治療した功績で皇帝夫妻の信頼を勝ち取った十九世紀の怪僧。 ステマ→ステルスマーケティング企業からお金をもらっている癖に口コミみたいにして宣伝するやり方。あざとい。 就職氷河期、派遣切り、ホームレス、栄養失調、治療費の前借りと過酷な回収、麻薬の誘惑、不幸のオンパレード。 グーちゃんとユーちゃんをすっかり忘れていて、そうだそうだ最初に出てきた!と思い出す。 伏線回収。 標準治療の犠牲になった姉妹の復讐。 織田豊水も犠牲者だったのかもしれない。

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2021/05/10

犬養毅シリーズ。 治療困難な病で苦しむ患者を食い物にする悪徳インチキ民間療法施設をどうやってぶっ潰すかのお話。 読み応え無し。 無理やりページを増やして一冊にした感あり。

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2021/05/09

治療の困難な病に苦しみ、民間医療に救いを求めた患者の死。病死であったり自殺であったり、死因そのものに関しては不審なところがなかったにもかかわらず。遺体に残る不自然な痕跡に疑問を抱く犬養。やがてたどり着いた民間医療団体の正体、そして新たに起こる事件の謎を解くミステリ。 医療がいくら...

治療の困難な病に苦しみ、民間医療に救いを求めた患者の死。病死であったり自殺であったり、死因そのものに関しては不審なところがなかったにもかかわらず。遺体に残る不自然な痕跡に疑問を抱く犬養。やがてたどり着いた民間医療団体の正体、そして新たに起こる事件の謎を解くミステリ。 医療がいくら発達したとはいえ、まだまだ苦しむ人が多いのは事実。そしてそこにつけこむ民間医療。それが救いとなる場合もあるので、一概に否定はできないのですが。それでも宗教のように盲信させられ囚われていくという怖さはあります。そして医療にしろ宗教にしろ、誰しもが藁にも縋る想いで助けを求め、そしてそれに見放されれば裏切られた気持ちになる。どちらが善でどちらが悪ということはなくとも、当事者にとって望む結果にならなければ、このような恨みは際限なく生まれてしまうのでしょうね。それが何ともいえず悲しい物語です。

Posted byブクログ