ラスプーチンの庭 の商品レビュー
中山七里 刑事犬養隼人シリーズ第6弾 今回は、民間医療と呼ばれる医学的根拠の無い治療法をテーマに物語が綴られる。 慢性糸球体腎炎を患い、大学病院の治療から自宅療養に切り替えた少年の自殺、 すい臓癌を患い自宅療養に切り替えた女性の自殺、 この2つの自殺者の意外な共通点からある民間医...
中山七里 刑事犬養隼人シリーズ第6弾 今回は、民間医療と呼ばれる医学的根拠の無い治療法をテーマに物語が綴られる。 慢性糸球体腎炎を患い、大学病院の治療から自宅療養に切り替えた少年の自殺、 すい臓癌を患い自宅療養に切り替えた女性の自殺、 この2つの自殺者の意外な共通点からある民間医療団体の存在が明らかになる。 更に、 この民間医療団体の代表が殺害、 この治療法で癌が完治したアイドル、 この治療法を受けているという政治家、 いろんな登場人物のいろんな思惑が絡み合い渾然とする事件に犬養はどう挑むのか? 実は、オープニングというか、プロローグというか、第一章を注意深く読み、後から出てくる登場人物の名前に注意を払ってさえいれば、中山先生のミスリードと伏線が理解出来たのでは無いか!と思ってしまいます。 何度もレビューや感想で書いてますが、登場人物の名前覚えるの苦手で・・・ 最後になって、なーんだ!そーだよね!となる愚か者です。 とにかく、今回もやられました!
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今回は「カルト教」「民間療法」。 だんだんと犬養と高千穂のコンビに違和感がなくなってきた。 若干犯人の復讐の矛先が曖昧だった気がしたけど、話自体は面白かった。
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仲の良い自営業を営んでいた両親のもとの姉妹 ある日父親が難病になり病院での標準治療では効かず高度医療を試すも父親は病死 そのあとを追うように母親は自殺 姉妹は離れ離れになり病院医療に復讐を誓う 自由診療と病院での標準治療 どちらも家族の病を治したいよくしたいと思う家族...
仲の良い自営業を営んでいた両親のもとの姉妹 ある日父親が難病になり病院での標準治療では効かず高度医療を試すも父親は病死 そのあとを追うように母親は自殺 姉妹は離れ離れになり病院医療に復讐を誓う 自由診療と病院での標準治療 どちらも家族の病を治したいよくしたいと思う家族と本人の思いがあり考える本
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本作で投げ掛けている問題点は、科学的、医学的根拠に基づく標準治療も、それに基づかない民間医療も、完治出来なかったとすれば同じではないか、という事でしょうか。 大学病院での標準治療の結果難病の父を亡くした姉妹が、宗教的で怪しげな民間医療、自由診療によって標準治療に復讐する、というあらすじには少々無理を感じてか、感情移入出来なかったなぁ。
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最初の黙示に姉妹の話しが出てきていたのに、いつのまにか忘れて無駄に顔の良い笑犬養刑事にひっぱられ、最後までするすると読みすすめてしまった。 繋がり合う小説、楽しい。 中山七里さんの作品、まだ未読があるのでこれからも楽しみです。
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ミステリ かかった時間 90-120分 安定の中山七里。犬養シリーズはグロめのイメージがあって好きではなかったが、この作品は「宗教めいた自由診療の医療団体」を中心とするストーリーが軸になっていたので、面白かった。 以前にどれかの感想で書いたかもしれないが、おそらくドラマ化を見...
ミステリ かかった時間 90-120分 安定の中山七里。犬養シリーズはグロめのイメージがあって好きではなかったが、この作品は「宗教めいた自由診療の医療団体」を中心とするストーリーが軸になっていたので、面白かった。 以前にどれかの感想で書いたかもしれないが、おそらくドラマ化を見越して、一匹狼系で登場させた主役に、若いオネエチャンの相方をつけるのはやめて欲しい笑 特に重要な役割も果たしていない笑
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家族や大事な人が難病を患う。高度先進医療でも治せない、そんな家族の心の隙を狙った「民間療法」を推進する宗教的な詐欺集団。藁にでも縋りたいという家族の思いを踏みにじる行為だと思う。社会派ミステリの中山さんとして今回はちょっと拍子抜けで結末もちょっと残念だった。
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正義、とは一体何なのだろう。西洋医学を種として生活する私からすると、エビデンスもなく高額な医療費を請求する民間医療というものは不正義に見える。しかし立場によっては西洋医学では治せない病を「治療できる可能性のある」民間医療の方が正義たりうるのだ。正しいとか間違っているとかいう価値...
正義、とは一体何なのだろう。西洋医学を種として生活する私からすると、エビデンスもなく高額な医療費を請求する民間医療というものは不正義に見える。しかし立場によっては西洋医学では治せない病を「治療できる可能性のある」民間医療の方が正義たりうるのだ。正しいとか間違っているとかいう価値観は一見客観的、絶対的なものと見せかけてその実かなり主観的なものだと思う。間違っているものは間違いだと主張すべきと思っても、その間違い、という私自身の判断こそ他人からすれば間違いなのかもしれない。そういった混沌を「正義」という言葉が孕んでいるように思えてならない。「ただしいことをしたい」というある種常識的に見える文言は実はとても難しい。常に自分の正義と不正義の区分を第三者的に俯瞰しながら正しさというものへの興味と探求を続けたいと思った。
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中山七里さん作品最近よく読みます。 犬養シリーズという事で、中山七里さんはシリーズものが多いですね。またその中で繋がりがあったりして楽しめます。もちろん単発物も良い作品です。 プロローグに繋がっていてなかなか斬新で面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冒頭に登場した姉妹が、どんな形で話に絡んでくるのか、ドキドキしながら読み進めた。事務局長がお姉さんであるのは、名前からわりと簡単に推測できた。看護師さんが妹であるのは意外ではあったが、読み終わった感想としては少々物足りなかった。
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