麦本三歩の好きなもの(第一集) の商品レビュー
麦本三歩が三歩らしくあるように、私も自分らしくいたいと思った。 三歩が気に入らないという人もいるけど、私は毎日の中に落ちている楽しいこと幸せだと思うことを堪能してる三歩が羨ましいと思った。
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「三歩らしくていいな」(p130)の通り、麦本三歩がさんぽらしく、さんぽらしい、さんぽがさんぽであるがままの小説。 正直読んでいて三歩ちゃんのことは好きではなかったのだが、後半に入っておかしな先輩さんがそう言ってくれて、三歩が気がついたように、そもそも(読者も含めて)好かれよう...
「三歩らしくていいな」(p130)の通り、麦本三歩がさんぽらしく、さんぽらしい、さんぽがさんぽであるがままの小説。 正直読んでいて三歩ちゃんのことは好きではなかったのだが、後半に入っておかしな先輩さんがそう言ってくれて、三歩が気がついたように、そもそも(読者も含めて)好かれようが嫌われようが「しょーがない」訳で、だからこそ相手のことを「甘やかしてあげちゃう」くらいの気持ちでいた方がザッツオール、うまくいくし「そんなに問題ない」。(それぞれp269、p271、p272) それでも魔女宅の話だけは違和感を感じたのだが、これって赤いルージュが暗喩しているのは女性ホルモン周期の話?だろうか? 的外れだと恥ずかしいが、もしそうだとしたら中高生男子は読んでおいた方がいい。いずれ女子というものを理解するのにきっと役に立つ。と思う。 本質でないとわかりつつ残念だったのは2点。 ひとつ、限定カバーは明記するとかもう少し分かりやすくした方がいいと思う。事前に調べればいいことだが、これが第二集?と間違える元になる。店頭ではスマホ出して調べづらいし。 ふたつ、第二集単行本のカバーこそ実写とイラストで用意すべきだったのでは。ファンの方には悪いが、第一集含め三歩ちゃんのイメージとあまり合っていないような…。 1刷 2021.3.18
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三歩の可愛さとその周りにすぐ見える現実味のバランスがすごく好きでした。 今の世の中、すごく周りを見てしまう。 ちょっと悪いことすれば、ずるすればネットでは大罪かのように責められる。もっと言えば何もしてなくても言われる。なんて世の中だといつも思う。 でも、それはみんな同じことしてる...
三歩の可愛さとその周りにすぐ見える現実味のバランスがすごく好きでした。 今の世の中、すごく周りを見てしまう。 ちょっと悪いことすれば、ずるすればネットでは大罪かのように責められる。もっと言えば何もしてなくても言われる。なんて世の中だといつも思う。 でも、それはみんな同じことしてるから。 仕事に手を抜いたり、愚痴をこぼしたり、他人に優越を感じたりしたい。そう思うものなのだろう。 そんな中でもそうならざるを得ない世の中でも、 その瞬間の感情やワクワクドキドキ罪悪感。 ずっと抱えてる好奇心や悩み。 三歩はそれを持っている。 多分みんな持ってるんだろうけど、この本の中の三歩がそれを代弁してくれている。 そうゆう曖昧だけど人間味ある姿が見られるのは すごくいいなって思いました。
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独特の文体、三歩の語り口に、最初は馴染めず。 次第に慣れて、意外と早く読了。 私は三歩を、可愛い!とは思えなくて、実際同僚にいたら、それこそ怖い先輩みたいに思ってしまうだろう。 それでも途中でやめずに読んでしまったのは、この軽い、ちょっとトロイ女子のなにげない日常と見せかけた奥に...
独特の文体、三歩の語り口に、最初は馴染めず。 次第に慣れて、意外と早く読了。 私は三歩を、可愛い!とは思えなくて、実際同僚にいたら、それこそ怖い先輩みたいに思ってしまうだろう。 それでも途中でやめずに読んでしまったのは、この軽い、ちょっとトロイ女子のなにげない日常と見せかけた奥に、ヒリッと来る何かがあったから。 この子うっとうしいなぁと思いつつも、自分の中にもいる三歩が、反応してしまうんだと思う。 それに私も、ブルボンとチーズ蒸しパンが大好きだしね。
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大学の図書館員として働く麦本三歩の日常を描いた作品。 少し抜けてて純粋で、でも色々考えてる三歩のほっこり話と先輩や同級生との心温まるエピソードって感じ。 正直三歩みたいな人、ぼくも好きではない。 おかしな先輩が言ってたように。 ただ小説内でそれが語られるのは三歩に一気にリアリティ...
大学の図書館員として働く麦本三歩の日常を描いた作品。 少し抜けてて純粋で、でも色々考えてる三歩のほっこり話と先輩や同級生との心温まるエピソードって感じ。 正直三歩みたいな人、ぼくも好きではない。 おかしな先輩が言ってたように。 ただ小説内でそれが語られるのは三歩に一気にリアリティーが出てすごい。
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- ネタバレ
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三歩のちょっとしたご機嫌な毎日。 大学図書館に勤める麦本三歩の何気ない日常。勤勉すぎず怠惰すぎず、ちょっと手間のかかる、でも愛されている三歩の日々。これまた個性豊かな同僚たちと、大学までの友人とのあれこれ。 個人的に三歩が同僚にいたら、苦手というか嫌いかもしれない。そして三歩を好きになれない自分に嫌になっていると思う。マイペースで小心者で決して有能ではない三歩。でもなんとか生きている。優しいだけの世界ではないが、これはものすごく恵まれた世界の幸せな物語だと思った。 ブルボンのお菓子とか聴いている音楽とか、モーニングルーティンや休日の過ごし方など、何気ないアイテムや描写が、まさに三歩が本当に近くにいそうな感じを出している。
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1日1日を自分なりに楽しんでいる三歩がかわいくて、三歩の日常がまさに私の理想だった!こんな女の子になりたい〜〜 住野よるさんの作品好きやから他のも読みたいな
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- ネタバレ
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読んでいる途中に思わずふふっと笑ってしまう場面が多かったです。日常をこんなふうに楽しめる三歩を羨ましく思い、この本に出会ってから、日常をいつもより楽しめるようになった気がします。食べ物の美味しさを噛み締めるとか。笑 『麦本三歩は夢を持っている。ありふれていて、それでいて大それた、決して降らなくない夢。麦本三歩に生まれてきてよかったと、生きている間にできる限り多く思いたい。そして死ぬ間際に、幸せだったと感じたい。自分の一生が物語であったなら、めでたしめでたしでしめたい。』という文が心に残りました。自分もそれを夢にしようかな?と思いました。 ものすごくいい本でした。 短編集?のようになっており、短い時間でキリがよく読めて、この本を読むのが、仕事が終わった後の楽しみでした。
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好きな物が分からなくなって何かヒントになるかなと思って手に取った。 好きな物がたくさんあるって幸せだなぁ わたしもたくさんあったはずなんだけどなぁ 1つずつまた増やしていこう 取り戻していこう 自分の機嫌上手にとっていこう ほめてあげたり そういう日もあるよね!大丈夫! っ...
好きな物が分からなくなって何かヒントになるかなと思って手に取った。 好きな物がたくさんあるって幸せだなぁ わたしもたくさんあったはずなんだけどなぁ 1つずつまた増やしていこう 取り戻していこう 自分の機嫌上手にとっていこう ほめてあげたり そういう日もあるよね!大丈夫! って自分で自分に言ってあげられる自分になろう
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雰囲気もテーマも、とても好きな作品です。 『何気なくなんでもないありふれた人の人生が、めちゃくちゃに輝いていることを確かめたくて信じたくて、僕は「麦本三歩の好きなもの」を書きました。』と、作者の住野よるさんが書かれていますが、特別ではないありふれた日常の中にある、たくさんの「好き...
雰囲気もテーマも、とても好きな作品です。 『何気なくなんでもないありふれた人の人生が、めちゃくちゃに輝いていることを確かめたくて信じたくて、僕は「麦本三歩の好きなもの」を書きました。』と、作者の住野よるさんが書かれていますが、特別ではないありふれた日常の中にある、たくさんの「好きなもの」に気付くこと、それが人生を輝かせる第一歩だよなあ、と改めて感じます。 前半は緩い文章ですらすら読めましたが、後半の職場の先輩や友達との交流では段々と深みのあるテーマになってきて、ウームと唸りながらお話に引き込まれました。
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