1,800円以上の注文で送料無料

フォックス家の殺人 新訳版 の商品レビュー

4

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第一部の終盤までエラリーは登場しないが、そのエラリー登場までの流れが良い。追い詰められたデイヴィーとリンダのもとに満を持しての登場にワクワクする。 事件自体は十二年前のもので、再検証という形で進み新たに殺人事件が発生したりすることはないため、そういう意味では地味になりそうなものだが、最後まで面白かった。ジェシカの自殺オチだったらガッカリだったけど、ハッピーエンドと見せかけて重い結末。序盤はこの登場人物たちにとって日本は敵か…と仕方ないことながらなんともいえない気持ちにもなったが、全体的な雰囲気も好みだった。 途中の窃盗事件の解決も鮮やかだったし、水差しに毒が入っていなかったことでベイヤードの無実を証明するのも気持ちの良い解決だった。 ライツヴィルシリーズ二作目ということで、前作「災厄の町」で登場したライト家も少し登場してその後が分かるのも嬉しかった。

Posted byブクログ

2026/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ケインがリンダに木っ端微塵にフラれてて笑った。1番の笑いどころかもしれない。 ディヴィーがいなくなればリンダは自分のものになるかも!? と思って遺書を盗みエイキンに連絡し……と頑張ったのに、ブチギレたデイヴィーを必死に止めるリンダが 「やめて、デイヴィー! わたしがこんな男に気があるはずがないでしょう! デイヴィー、だめ! 懲らしめる価値もない男よ! お願い、デイヴィー!」 容赦なさすぎて好き笑 しかし最後の最後までハウイーにムカついたな…職務に忠実なんだと言えばいいけど、特権意識が垣間見える阿呆って感じでどうにも好きになれなかった。

Posted byブクログ

2025/12/25

アメリカの作家エラリー・クイーンの長篇ミステリ作品『フォックス家の殺人 新訳版(原題:The Murderer is a Fox)』を読みました。 エラリー・クイーンの作品は、1年半くらい前に読了したアンソロジー作品『贈る物語 Mystery 九つの謎宮』に収録されていた『暗黒の...

アメリカの作家エラリー・クイーンの長篇ミステリ作品『フォックス家の殺人 新訳版(原題:The Murderer is a Fox)』を読みました。 エラリー・クイーンの作品は、1年半くらい前に読了したアンソロジー作品『贈る物語 Mystery 九つの謎宮』に収録されていた『暗黒の館の冒険』以来ですね。 -----story------------- 綾辻行人 推薦! 名探偵エラリイ・クイーン、12年前の毒殺事件に挑む。 故郷ライツヴィルに帰還した戦争の英雄デイヴィー・フォックス。 激戦による心の傷で病んだ彼は、妻を手に掛ける寸前にまで至ってしまう。 その心理には、過去に父ベイヤードが母を毒殺した事件が影響していると思われた。 彼を救うには、父の無実を証明するほかない。 相談を受けたエラリイは再調査を請け負うも、当時の状況はことごとくベイヤードを犯人だと指し示していた……名探偵エラリイが十二年前の事件に挑む。 新訳決定版。 解説/飯城勇三 ----------------------- 1945年(昭和20年)に刊行された作品で……作者と同名の探偵「エラリー・クイーン(エラリイ・クイーン)」が登場する作品で、ニューヨークの北方(ニューヨークとモントリオールを結ぶ鉄道路線上)に位置しのマホガニー山地・ボールド・マウンテン山麓に位置する架空の町ライツヴィルを舞台にしたライツヴィルシリーズの第2作です。 デイヴィー・フォックス大尉は華々しい戦果をあげライツヴィルに凱旋したにもかかわらず、神経を冒されていた……ある夜、彼は無意識のうちに妻リンダの首を絞めようとまでした、、、 戦争の異常体験が12年前に起こった忌まわしい事件の記憶を呼び覚ましたのか? 思いあまったデイヴィーとリンダはエラリー・クイーンを訪ね、デイヴィーの父ベイヤードが母ジェシカを毒殺したという過去の事件の再調査を依頼した……今は刑に服しているベイヤードが無実となれば、デイヴィーの病も癒えるはずだ。 エラリーは事件を再現し、大胆きわまる推理を展開していったが……名探偵エラリーが導き出した、12年前の毒殺事件の真相とはいったい? 巨匠クイーンの〈ライツヴィル〉ものの秀作、新訳版刊行。 戦争帰りの青年デイヴィー・フォックスが抱える心の闇と、12年前に起きた母殺し事件の真相をめぐる物語……ライツヴィルという閉鎖的な街を舞台にした、心理と社会背景を重視したミステリでしたね、、、 最後の最後に明らかになる哀しい真相等、ミステリとしても面白いのですが、家族の罪と赦し、戦争の影、人間の弱さ等のヒューマンドラマとしての要素も強く読み応えがありました……ライツヴィルシリーズは、独特の世界観があるし、ミステリの部分が凝りすぎていなくて読みやすかったですね。 本シリーズを読むのは2作目……機会があれば、別の作品も読んでみたいですね。 以下、主な登場人物です。 デイヴィッド(デイヴィー)・フォックス  退役空軍大尉。「空飛ぶきつね」の渾名でライツヴィルの英雄として迎え入れられる。 リンダ・フォックス  デイヴィーの妻。夜中に、無意識のデイヴィーから首を絞められ、夫婦でエラリーに相談する。 タルボット・フォックス  リンダの父親。デイヴィーの義父。 エミリー・フォックス  リンダの母親。デイヴィーの義母。 ベイヤード・フォックス  デイヴィーの父親。妻ジェシカを毒殺した罪で服役中の懲役囚。 アルヴィン・ケイン  薬剤師。リンダとの不倫を疑われている。 エラリー・クイーン  名探偵の推理小説家。フォックス夫妻の依頼で、ライツヴィルを再訪する。

Posted byブクログ

2025/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

海外作品を増やしたくて読破 結構古い作品なので、展開やトリックが当時は斬新だったのかと予想されるが今となっては、という感想 作者の名前=探偵の名前、というのは面白い

Posted byブクログ

2025/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母を殺して有罪判決を受けた父に対して、自分は容姿も父に似ているし父・殺人者の血も入っているから自分もいずれ人殺しをしてしまうんじゃないかと悩む息子。戦争でその考え方が強まり、帰国してからは妻をいずれ殺すのではないかと苛まれる。 キーとなるぶどうジュースだが、水差しのネタとは、日常的でわかりやすくて面白い。 落ちは虚無感。本人も分からずやったとはいえ、なんてこった。

Posted byブクログ

2025/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

十二年前の殺人事件に挑むエラリーのお話。どうあがいても不利になっていく状況を、冷静な視点と判断力で有利に変えていくエラリーが凄すぎた。ページ数の多さの割にサクサク読めるし、そこまで不快な妨害行為も無かったので面白かった。まあ遺書を盗んでエラリーに怪我させたヤツもいたんだけども。まあそれくらいはミステリのお約束ということで。無実だけを求めるだけなら良かったものの、真実を追求してしまったために悲しい結末を迎えてしまうのにびっくりしたけど、親の愛は偉大だなあと思わせるエンドだった。

Posted byブクログ

2025/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ライツヴィルシリーズのエラリーは、感情豊かで心優しい青年。エラリーの心の動きも言葉ではっきりと書かれているので、それがしっかりと読者にも伝わってくる。そのため、前作に引き続きこの作品もどこか憂いや悲しみが漂っている。 ほんの些細な好奇心が、大切な人の命を奪い、大切な人の人生を奪ってしまった。それを何とか隠し通そうとするエラリー。残酷な事実を覆い隠すために吐く優しい嘘。それでも、真実を希求するものにはきちんと伝える信念を持っている。 推理小説としての要素の部分で言えば、「毒は誰が、どこに仕込んだのか」という点が最後まで残る謎となっている。エラリーは事件現場を舞台に、当時の状況を詳細に再現していく。水差しに残されたぶどうジュースのすじをめぐる実験などが特に興味深かった。 この作品の中で一番胸にきたのは、戦争を終え心に傷を負って帰還したデイヴィーの苦しみだった。PTSDやサバイバーズ・ギルトなどの概念がまだ確立されておらず、他人にはなかなか理解してもらえないのがもどかしくて苦しい。妻のリンダやその家族は理解しようと力を尽くすが、どうしてあげたらいいのかわからないというまた別の葛藤を抱くことになる。そういった中での一縷の望みがデイヴィーの父の無実を証明することだったので、エラリーは真実を捻じ曲げたのだろう。デイヴィーが抱えたこの苦しみは、フィクションと言えど間違いなく実在した誰かのもの。ベトナム戦争から帰還した兵士もそうだったはず。デイヴィーがリンダを手に掛けようとしてしまったのは父のことがあったからではなく、実は潜在的な部分で自分が母を死なせてしまったことを自覚しているのでは、と空寒くなった。 若い夫婦を含むフォックス家の今後が、町のお節介連中にかき乱されることなく穏やかなものであってほしい。 国名シリーズファンとしては、父親を便利使いするエラリーが見られて安心。

Posted byブクログ

2024/09/17

ハッピーエンドのようでもあり、バッドエンドのようでもある。こんなミステリーは読んだことがないかもしれない。読了後になんとも言えない感情になるのはライツヴィルシリーズらしい。前作「災厄の町」に勝るとも劣らない巨匠クイーンの傑作。

Posted byブクログ

2023/12/01

戦争後遺症に苦しむ、デイヴィー。奥さんの助言で、エラリークイーンに相談する。 父と同じように、妻の首を絞めてしまったからだ。昔の事件を説明する。 ライツヴィルという架空の町の話。「災厄の町」から新たなる展開があった。単なるミステリではなく文藝作品をエラリークイーンは目指したのだっ...

戦争後遺症に苦しむ、デイヴィー。奥さんの助言で、エラリークイーンに相談する。 父と同じように、妻の首を絞めてしまったからだ。昔の事件を説明する。 ライツヴィルという架空の町の話。「災厄の町」から新たなる展開があった。単なるミステリではなく文藝作品をエラリークイーンは目指したのだった。 自分も父と同じように奥さんを殺すのでは。戦争では人を殺すことばかり。殺して殺して殺しまくる。それが出来なくなることは死ぬことだ。 でも、もし父が母を殺してないなら、と、奥さんのリンダがエラリークイーンに過去の事件の再考察を要望した。12年前の事件。 なんか、切ないなあ。一方を取れば・・・。 途中の薬剤師の嘘はいらない。 ジェシカからの手紙。 自殺か? それともやはり。 うううう。

Posted byブクログ

2023/10/14

12年前の事件を再捜査するクイーン。 論理パズルと回想・記憶って噛み合うのだろうかと思っていたけど、さすがに上手いねぇ。ライツヴィルシリーズの中では好みの作品だ。

Posted byブクログ