料理と利他 の商品レビュー
好きなお二人の対談ということで気になっていた本をようやく読了。コロナ禍で行われた対談ではあるが、コロナ後も引き続き忙しない現代に生きる私たちを、「いい加減でええよ」という土井先生の言葉は励ましてくれているように感じる。さらに中島先生がその言葉の意味を説明してくれることで、より深く...
好きなお二人の対談ということで気になっていた本をようやく読了。コロナ禍で行われた対談ではあるが、コロナ後も引き続き忙しない現代に生きる私たちを、「いい加減でええよ」という土井先生の言葉は励ましてくれているように感じる。さらに中島先生がその言葉の意味を説明してくれることで、より深く土井先生イズムを理解できたような気がした。二人の対話がまた読みたい。
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土井さんと政治学者の中島さんの対談。中島さんが土井さんの話を上手に発展させていて読みやすい。土井さんの話の深みが理解しやすくなる。
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中島さんの思いがけず利他を読んだ後、再考と復習のために。食の観点にも利他はある。利他がない場所なんてない。面白い世界、私は何を見落としていたのか。 メモ ありがとうという言葉が等価交換になってしまったとき、贈与の本質からずれる。ありがとうと言ってもらいたいという"はか...
中島さんの思いがけず利他を読んだ後、再考と復習のために。食の観点にも利他はある。利他がない場所なんてない。面白い世界、私は何を見落としていたのか。 メモ ありがとうという言葉が等価交換になってしまったとき、贈与の本質からずれる。ありがとうと言ってもらいたいという"はからい"の世界に取り込まれてしまう。 考える前にパッと動いてしまうようなもののなかに、利他がある。利他的になろうこそ利己的。 自然に沿う(相手を想う)、自然の方からやってくるものとどう呼応するのか。
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2020年12月刊行。 コロナ禍のため対面がかなわず、公開オンラインで対談したときの記録でミシマ社から発行、この会(回)は國分功一郎先生も聴講していたとのことで質問者としても登場しており、豪華メンバーだ。 東工大の中島先生はじめとした「未来の人類研究センター」の組織は利他プロジェ...
2020年12月刊行。 コロナ禍のため対面がかなわず、公開オンラインで対談したときの記録でミシマ社から発行、この会(回)は國分功一郎先生も聴講していたとのことで質問者としても登場しており、豪華メンバーだ。 東工大の中島先生はじめとした「未来の人類研究センター」の組織は利他プロジェクトを2020/2〜始めているが、そのオンライン公開講座を土井センセが聴講しており、土井センセからラブメッセージを送ったのが関係の始まりだとのこと。 しかしながら連絡をもらった中島先生側でも、奥さんからのススメでこれまで土井センセの著作、記事を読み込んでいて相当なファンだったらしく、まさしく相思相愛で実現した「奇跡」プロジェクトだというロマンチックな経緯。一方で料理の利他性というのを重んじてきた土井センセと、この利他プロジェクトは、ここで出会わなくともそのうち誰かが引き合わせていただろう必然とも言える。 土井センセは料理というものに科学者が注目してくれているのを喜んでいるが、ほかならぬ土井センセこそがこれまで発信してきた哲学、存在力に誰もが惹かれ、その結果として、生涯をかけて追究している研究テーマの料理というジャンルに興味を持たれていることについては疑いようがない。土井善晴こそ在野の研究者だ。大学教授にも芸術家にも伝統料理の作り手にも、自分の持たざる知の気配に心より敬意を払ってラブコールを送り、フレキシブルに対話に出かけていく、探究心の塊だ。 ・食材を「きれい」にする ・きもちよさそうやな〜という状態にしてあげる ・ええ加減、でいいんです ・食事は、つくってたべること これまできっと何万人もの家庭料理のつくり手を解放してきたドイズムは、キャッチーな文言も受け入れられやすいし、何より土井センセの人柄にファンが多いが、触れれば触れるほどに違う読み方ができ、理解が深くなっていくような気がする。 中島先生という最高の聞き手により(対話というよりも、土井センセに最高の意見を引き出させるインタビュアーだ)、単著よりもよりいっそう土井センセの哲学を引き出したよい本となっていると感じた。
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完全に料理は哲学です。 生き方です。 染み渡るような内容で、 形の力が抜けた上で料理が愛しくなる。 そんな対談です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・美しいものは追いかけても逃げていく。でも、淡々と真面目に仕事すること、自分が生活をするということで、美しいものは後からついてくる。 ・作為が残っていたら、気持ち悪くて食べられない。無名性の中に他力が現れる。 ・まずは、人が手を加える以前の料理を、たくさん経験するべきですね。それが一汁一菜です。ご飯と味噌汁とつけもんが基本です。そこにあるおいしさは、人間業ではないのです。人の力ではおいしくすることのできない世界です。 ・基本的に、おいしいものをつくろうということは、和食では考えない。 ・なにもおいしくしようという行為ではなくて、まさに一木の中から仏さんを掘り出すように、いわゆる彫刻的なんですよね。 ・和食は「この瞬間」のおいしさを、食べています。そういう意味では、和食はいつも変化する道中の一瞬を食べています。 ・美しいものをつくろうとするから美が逃げていく。それが自力という問題です。それに対して、「用の美」。人間が器になったときに、まさにそこに他力としての美がやってくる。
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ご飯作りって利己とか利他とか考える前にお腹が空いて何か食べなきゃならないからするんだけど、大抵は女の仕事だった。それを男性に利己に通じる素晴らしいことだと理屈っぽく言われて、ご飯作り担当の自分が自己承認された気になってることに気づくと妙に腹がたった。
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面白すぎる組み合わせの対談。 むらやええ加減、をよしとする。レシピや作為のない料理。キッチンに立ちたくなる一冊
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和食が食べたくなる!! 小芋の煮っ転がし、美味しそう… 旬はとうにすぎてるけど… 個人的には『思いがけず利他』の復習と和食の魅力を感じるという2テーマを感じた。 (こっちの方が先に出版されているけど) 美味しいって言ってもらうためじゃなく、自然を生かして家族が生きるために作る。...
和食が食べたくなる!! 小芋の煮っ転がし、美味しそう… 旬はとうにすぎてるけど… 個人的には『思いがけず利他』の復習と和食の魅力を感じるという2テーマを感じた。 (こっちの方が先に出版されているけど) 美味しいって言ってもらうためじゃなく、自然を生かして家族が生きるために作る。 この心構えが大事かなと受け取った。
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日々の料理をよりシンプルに、引き算で。食べ物に感謝して、一つ一つの素材をよく見て、お湯に浸かっている温度や音やその表情を観察しよう。そして生産者や地球と繋がっていることを感じ感謝していこう。奇しくもこの前に読んだ君のお金は誰のためと重なって、大きな視点で自然や地球と自分を捉え直す...
日々の料理をよりシンプルに、引き算で。食べ物に感謝して、一つ一つの素材をよく見て、お湯に浸かっている温度や音やその表情を観察しよう。そして生産者や地球と繋がっていることを感じ感謝していこう。奇しくもこの前に読んだ君のお金は誰のためと重なって、大きな視点で自然や地球と自分を捉え直すところまで持って行かされた。土井先生も中島先生も素敵だ。
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