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考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール の商品レビュー

3.9

143件のお客様レビュー

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2023/02/05

新婚旅行で行ったフィンランド。街は喧騒もなく静かでどこまでも続く真っ白な雪景色がすごく居心地がよかった。この本を読みながらそういう情景を思い出してまた訪れたくなった。

Posted byブクログ

2023/02/02

紙上フィンランド旅行を昨年から継続している。今年の2冊めの旅。 益田ミリさんの、三度のフィンランド旅行の様子を描いたエッセイ集。巻頭に行かれた場所でカフェタイムなさった、食べ物の様子や、建物、風景などのお写真がたっぷりある。これがとにかく素敵。どんな楽しいお話が読めるだろうと、...

紙上フィンランド旅行を昨年から継続している。今年の2冊めの旅。 益田ミリさんの、三度のフィンランド旅行の様子を描いたエッセイ集。巻頭に行かれた場所でカフェタイムなさった、食べ物の様子や、建物、風景などのお写真がたっぷりある。これがとにかく素敵。どんな楽しいお話が読めるだろうと、わくわくして読み始めた。ヘルシンキや、エストニアの古都タリンの探訪など、ちょっと他の本で予備知識があったから、「ここに行かれたんだ。」とか、「実際のティーブレイクはこんな感じなのね」等、頭の中で参照できて、それはすごく良かった。自分にも行けそうなんて気にもなる。出来ればるるぶとか、まっぷるなんかの北欧編をお手元に読まれると、なお楽しいことだろう。 しかし、私はこの本に、星を3つしかつけていない。どうしてか。この本、実は、出版直後にブクログで見かけて、楽しそうな本だと、ずっと気になっていた。ご自身によるイラストの挿画も愛らしいし、確かにお食事やティータイムは楽しい場面もある。でも、この本全体に、憂愁があるのがとってもつらいのだ。ある種の暗さがあって、楽しげな部分と乖離している。折しも益田さんは40代になられ、お身内を亡くされた時期だったようだ。 40代といえば、女性の身体の調子が、ガクッと変わる時期だ。 「もう若くないな、死ぬ年代に入りかけるんだな。」 「女としていい時期を、なんとすらりと通ってきてしまったんだろう。」 「もうこんな事は、二度とできないな。」 そんな物思いも、持つ時期である。実家もいろいろと持ち重りし始める人だって、いらっしゃるだろう。実際そういうことを書いてもおられる。その物思いをしてはいけないとは思わない。誰しも悩むことだ。もしかしたら、日本でお忙しい中では、向き合うのがおつらかったのかもしれない。旅という異質で軽やかな場でだから、そういうことにも向き合えたのかもしれない。タイトルからもそれは窺えるし、益田さんにとっては、とても大切な、こころを整える旅だったことだろう。孤独も時にはお薬になる。 ただ、一読者の立場からすると、楽しい表紙に惹かれ、巻頭の写真に期待して読み出すと、意外とつらい。盛り上がったところ、楽しくなったところで、儚い悩みの影が纏い付いて、一緒に気持ちが下がってしまう。年齢は違っても、いろんな悩みや家族のことで、ぷしゅうと空気が抜け、悲しいことはある我が身。益田さんと違って、才能もない。気分を上げて、毎日を、ぽんぽんっと背中を押したい私からすれば、自分の鬱陶しい悩みを、ぽいっと投げて見せられたようで 「こんなところでまで、それ見たいんじゃないのよ。ごめんね。」 という気持ちになってしまった。益田さんが心から楽しい気持ちで旅をなさったエッセイが、また出たらいいな。その時は一番乗りに読んで、レビューを書かせて頂きたい。

Posted byブクログ

2023/01/22

わかる、と思う、ひとり旅で色々もの思うもの悲しさ。一緒に等身大の旅をしているような気持ちになる本。ミリさん、元気出して、と励ましたくなるような。 スープが美味しそう。スーパーのお惣菜も美味しそう。フィンランドに行ったら食べてみたい&行ってみたいメモ。 ハカニエミマーケット(オー...

わかる、と思う、ひとり旅で色々もの思うもの悲しさ。一緒に等身大の旅をしているような気持ちになる本。ミリさん、元気出して、と励ましたくなるような。 スープが美味しそう。スーパーのお惣菜も美味しそう。フィンランドに行ったら食べてみたい&行ってみたいメモ。 ハカニエミマーケット(オールドマーケット?)のソッパイケッティオのパプリカスープ、とろとろネギスープ、カフェアアルト、マリメッコの社員食堂、スーパーのヨーグルト、ミュールマキ教会の光の音符、テンペリアウキオ教会で確かにパイプオルガンの響き聞いてみたい。イッタラのガラスのコップ。 ミリさんの、人はたくさんの空想をして大人になる。魔法の小道具は「鍵」だった、その大切な魔法の鍵を一度の魔法で使い切ったのくだりが泣けて沁みた。

Posted byブクログ

2023/01/16

ミリさんが3回にわたりフィンランドを訪ねたエッセイ。ミリさんはイラストレーターとして認識されがちだけど、文章も等身大だし、普通の気持ちが文章でうまく表現されていていい。この本も、あそこ行った、あれ買った、楽しかった的な旅行エッセイかと思って読み始めたんだけど、なんかしんみりするの...

ミリさんが3回にわたりフィンランドを訪ねたエッセイ。ミリさんはイラストレーターとして認識されがちだけど、文章も等身大だし、普通の気持ちが文章でうまく表現されていていい。この本も、あそこ行った、あれ買った、楽しかった的な旅行エッセイかと思って読み始めたんだけど、なんかしんみりするの。もう二度とこの場所に来ることはないだろうと思いながら去るとか、旅先でかつて世話になった人が亡くなったことを知りその人を偲ぶとか。 旅って楽しいものではあるけれど、「旅=楽しい」というのに縛られていたかもしれないと思った。すると、そうだ、そうだと思い当たることがある。旅先で自分もいろいろ考えたり思ったり、ふと昔のことを思い出したりする。非日常や慣れない所にいて感覚が研ぎ澄まされているからだろうか。それって一人旅だからな気がするし、それが一人旅の醍醐味だろうな。「センチメンタルジャーニー」「感傷旅行」とはよくいったものだ。

Posted byブクログ

2023/01/14

今まで何冊かフィンランドに関するエッセイを読んで、1度はフィンランドに行ってみたいなと思った。 フィンランドで夜行を体験してみたい。1日を長く感じていたい。本場のシナモンロールを食べてみたい。またマリメッコ本社に行ってみたい。そこで社食を食べてみたい。 またたくさんのカフェに行っ...

今まで何冊かフィンランドに関するエッセイを読んで、1度はフィンランドに行ってみたいなと思った。 フィンランドで夜行を体験してみたい。1日を長く感じていたい。本場のシナモンロールを食べてみたい。またマリメッコ本社に行ってみたい。そこで社食を食べてみたい。 またたくさんのカフェに行ってみたい。 一人旅ができるミリさんがうらやましい。 たびたび旅をしながら、死に向き合うミリさんが印象的だった。ある程度年齢を重ねて1人旅をすると旅の中で考えるのだろうか。 まだ1度も一人旅をした事はないが、死ぬまでには絶対したいと思う。でも、1人旅の中で落ち着かない自分を想像し、1歩が踏み出せない。

Posted byブクログ

2023/01/05

他の人は旅をしている間、どんなことを考えているんだろう?という疑問に答えてくれる本。 著者が旅先のちょっとした出来事から、人生についてふと考えたことをつぶやいてくれるのがうれしい。読みながら「そうだよね、私もそう思う!」とか、「なるほど、そういう考えかたもあるよね」なんて相づちを...

他の人は旅をしている間、どんなことを考えているんだろう?という疑問に答えてくれる本。 著者が旅先のちょっとした出来事から、人生についてふと考えたことをつぶやいてくれるのがうれしい。読みながら「そうだよね、私もそう思う!」とか、「なるほど、そういう考えかたもあるよね」なんて相づちを打ちたくなる。 この本に登場するコーヒーやパン、スイーツなどはどれも美味しそう。著者がちょっと緊張しながらも、気ままに旅を満喫しているのが、読んでいて大変心地よかった。

Posted byブクログ

2022/12/22

フィンランドに行きたくて、 少しでも疑似体験したくて購入! 結果、旅した気分になれた!大満足! 味や気温、風景がミリさんの気持ちとともに頭の中に広がるような感覚… 最後のシナモンロール英会話にはクスッと笑ってしまった お店や観光地がたくさん出てくるので フィンランドを旅行する際に...

フィンランドに行きたくて、 少しでも疑似体験したくて購入! 結果、旅した気分になれた!大満足! 味や気温、風景がミリさんの気持ちとともに頭の中に広がるような感覚… 最後のシナモンロール英会話にはクスッと笑ってしまった お店や観光地がたくさん出てくるので フィンランドを旅行する際に読み返したい一冊。

Posted byブクログ

2023/01/06

この作家さん好きだ! 本の行間から駄々洩れの緩い感じがいい。 そのくせ変に気づかいできるところもいい。 フィンランドは行ってみたい国の一つだ。 内容はかなり参考になる。 まるで自分も体現しているみたいだ。

Posted byブクログ

2022/12/10

大好きな益田ミリの一冊。 最近は巷でも人気で、図書館でも彼女の本は、貸出希望者が待機者リストに列を成す人気ぶり。同じく彼女のファンの妻が、たまたますぐ借り出せた「珍しい」彼女の本として家に持ち帰ってくれた本を、横取りして読了。 彼女が旅好きなのは知っていたが、北欧フィンランドを幾...

大好きな益田ミリの一冊。 最近は巷でも人気で、図書館でも彼女の本は、貸出希望者が待機者リストに列を成す人気ぶり。同じく彼女のファンの妻が、たまたますぐ借り出せた「珍しい」彼女の本として家に持ち帰ってくれた本を、横取りして読了。 彼女が旅好きなのは知っていたが、北欧フィンランドを幾度も訪ねるほどだったとは知らなんだ。たまたま友人にも北欧フィンランドに魅せられた女性が数人居る。フィンランドには女性を惹き付ける独特の魅力や感性があるのかな。 でも本書を読んでみたら、男の自分だって一度は訪れてみたくなった。 旦那を差し置いて以前一度同地を訪ねたことのある妻が羨ましい。

Posted byブクログ

2022/12/06

p.50 私たちはいずれ死ぬ。100%だ。全ての死因は生まれてきたことだ。 池田晶子 出会った人たちの中にも私のかけらは残り、わずかでもこの世界に反応しつづけ、原型を留めずとも消えずに伝わっていく。そんなふうに感じる。私自身もそういうものだと思う。読んだ本、観た映画、芝居、詩、絵...

p.50 私たちはいずれ死ぬ。100%だ。全ての死因は生まれてきたことだ。 池田晶子 出会った人たちの中にも私のかけらは残り、わずかでもこの世界に反応しつづけ、原型を留めずとも消えずに伝わっていく。そんなふうに感じる。私自身もそういうものだと思う。読んだ本、観た映画、芝居、詩、絵画、たくさんの会話。ぼんやりと影響を受け、混ざり合い、私もいう人間になっている。私は私だけではできあがってはいない。かけらは、さらに砕かれ小さくなりつつ、しかし、残り続けるのではないか。 p.75 観光を詰めすぎたことを反省しつつ、「もう二度と来れないかもしれないし」という思いに支配されるのはしょうがないことだとも思う。自分の人生が、どのあたりまで来ているのかはわからないのである。 p.80 すごいぞ、ひとりでできたじゃないか。よくやった、がんばったと静かに自分をねぎらう。案外、こういう小さな行為が日常のストレスを軽減させるのではないだろうか。

Posted byブクログ