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北条五代(下) の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2021/03/13

氏政・氏直と話は続いていくが、天下を巡って周りが大きく動く中、翻弄されていくことになる。 今まで積み重なったものが、最後の一章であっという間に崩れていく。まさに「太虚に帰す」という五代の終幕だった。ただ最後の氏政と氏直の会話、「誰も上に頂かず滅亡する」の言葉で救われた気がした。

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2022/05/02

後半はちょっと難しく感じました。 色んな人たちの、色んな思惑があったりして、戦って奪い取るしかなかったのかと、みんな、安寧の世を求めているのに戦国の悲しさを感じました。 北条の作った、民が潤う暮らしは、どうだったのか、民の目線は、北条をどう見ていたのか知りたいと思いました。

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2021/02/26

3代目の氏康の途中から、氏康、そして最後の当主、氏直での北条家滅亡までのに軌跡を描く下巻。火坂雅志氏の筆を引き継いだ伊東潤氏の筆によるが、2.5世代分の歴史の流れを忠実に詳しく書いているので、かなり詰め込まれた印象を受けるが、物語を未完で終わらせず、完結させた伊東潤氏の漢気に拍手...

3代目の氏康の途中から、氏康、そして最後の当主、氏直での北条家滅亡までのに軌跡を描く下巻。火坂雅志氏の筆を引き継いだ伊東潤氏の筆によるが、2.5世代分の歴史の流れを忠実に詳しく書いているので、かなり詰め込まれた印象を受けるが、物語を未完で終わらせず、完結させた伊東潤氏の漢気に拍手。

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2021/01/11

今年最初の小説読了本。三代氏康から五代氏直まで。 氏康は、やはりやり手なイメージ。しかし、そんな氏康でも、全てが順風満帆だった訳ではない。 氏政はそんな父と比べると、やはり凡庸な感は否めない。そして、時代の大きな波に飲まれてしまったのであろう。安定期であれば、そつの無い良き君主に...

今年最初の小説読了本。三代氏康から五代氏直まで。 氏康は、やはりやり手なイメージ。しかし、そんな氏康でも、全てが順風満帆だった訳ではない。 氏政はそんな父と比べると、やはり凡庸な感は否めない。そして、時代の大きな波に飲まれてしまったのであろう。安定期であれば、そつの無い良き君主になれたであろう。 氏直は、頭も良く、先が見え、自分の立場も良くわきまえていて、本当に良い青年であったと思う。降伏後、若くして亡くなってしまったのは、本当に悔やまれる。 歴史小説というと一代物が多いが、こうして一族の歴史を読むのも面白い。それぞれの人物に個性があるし、底辺を流れる初代からの理念・存念がある。それも、時代と共に変化していく。不易流行。

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2021/01/10

冨樫倫太郎の「北条早雲」を読んで、北条一族に興味を持ちました。この本をいち早く手にしたのも、そのためです。 三英傑を中心に見ていた戦国時代も、関東から見ると、違う風景が見えます。北条は、生き残るには、大きすぎたような気がします。氏直も、氏政も、決して凡庸な大名ではなかったのですが...

冨樫倫太郎の「北条早雲」を読んで、北条一族に興味を持ちました。この本をいち早く手にしたのも、そのためです。 三英傑を中心に見ていた戦国時代も、関東から見ると、違う風景が見えます。北条は、生き残るには、大きすぎたような気がします。氏直も、氏政も、決して凡庸な大名ではなかったのですが、京から遠い関東の地と歴史の流れが、味方してくれなかった。 民を大事にする北条の内政は、他の戦国大名に引けを取らない理想的なものだ。 大河ドラマで、北条五代を取り上げてほしい。

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2021/01/02

初代早雲が理想とした「祿壽應穩」(ろくじゅおうおん)、領民の財産も命も穏やかであるべし、という戦国時代のなかで、これほど民政に心を砕き、民に慕われた武将はなかった。 氏綱もまた、義に違いては、たとえ一国二国を切り取る事ができても、後代の恥辱になる。たとえ滅亡しても 義を違えていな...

初代早雲が理想とした「祿壽應穩」(ろくじゅおうおん)、領民の財産も命も穏やかであるべし、という戦国時代のなかで、これほど民政に心を砕き、民に慕われた武将はなかった。 氏綱もまた、義に違いては、たとえ一国二国を切り取る事ができても、後代の恥辱になる。たとえ滅亡しても 義を違えていなければ、後世の人から後ろ指を指されることはない、義を守っての滅亡と、義を捨てての栄華とは天地ほどの開きがある。 この小説により、今まで知らなかった北条5代の事がわかりました、北条五代を素晴らしく、彼らを誇りに思いますね。

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